2023年度自賠責の柔整施術費、約510億円で2年連続増
2025.06.24
請求件数も約18万件で増加
2023年度において自賠責保険に請求した柔整施術費の総額が約510億円であった。前年度より約38億円増え、2年連続で増加した。損害保険料率算出機構が毎年春に発行する『自動車保険の概況』で公表した。 (さらに…)
2023年度自賠責の柔整施術費、約510億円で2年連続増
2023年度自賠責の柔整施術費、約510億円で2年連続増
2025.06.24
請求件数も約18万件で増加
2023年度において自賠責保険に請求した柔整施術費の総額が約510億円であった。前年度より約38億円増え、2年連続で増加した。損害保険料率算出機構が毎年春に発行する『自動車保険の概況』で公表した。 (さらに…)
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』243 超音波画像診断による筋ストレイン評価
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』243 超音波画像診断による筋ストレイン評価
2025.06.21
宮嵜潤二(筋・骨格画像研究会)
筋ストレイン(筋損傷)は、スポーツ活動や日常生活で頻繁に発生し、その予防、診断、リハビリテーションは重要な課題である。超音波画像観察は非侵襲的かつリアルタイムに筋組織の状態を評価できるため、筋ストレイン評価に有用と考えられる。本稿では、筋ストレインに対する超音波画像評価の研究動向をレビューする。本レビューは、PubMedを用いて2025年5月31日現在までに公開された文献を検索し、超音波画像が筋ストレイン評価に用いられた11文献を採択した【参考文献一覧】。
筋ストレインは、筋がその伸張限界を超えた際に発生するとされ、筋の硬さや伸張性が損傷リスクに影響を与えることが示唆されている。Yanagisawaら(2011)は、Real-time Tissue Elastography(RTE)が運動後の筋硬度変化を高い再現性で捉えることを示し、超音波画像が筋の変化評価に有用であることを明らかにした。Kayら(2016)は、 (さらに…)
連載『現場で使える! 治療家のための実践英会話』5 痛みの種類を聞く一言
連載『現場で使える! 治療家のための実践英会話』5 痛みの種類を聞く一言
2025.06.18
痛みの種類を聞く一言
宮口先生/宮 鍼灸師の佐藤さん/佐
佐藤:「昨日は、外国人の患者さんに『どんな痛みか』を聞くのに苦労しました」
宮口:「痛みの種類は重要ですよね。"What is the pain like?" (痛みはどのような感じですか?)というと、痛みの質を尋ねられますよ」
佐藤:「なるほど! 私、"How is your pain?" って聞いちゃって……」
宮口:「あるある(笑)。それだと『痛みの調子は?』という意味になりますね」
佐藤:「そうなんです! 患者さんから"My pain is fine, thank you." (痛みは元気です)って笑われてしまいました」 (さらに…)
メディカル・サイエンス・インターナショナルより新刊 がっくんといっしょ―エコー解剖のひろば
メディカル・サイエンス・インターナショナルより新刊 がっくんといっしょ―エコー解剖のひろば
2025.06.16
株式会社メディカル・サイエンス・インターナショナルより、『がっくんといっしょ―エコー解剖のひろば』が刊行された。著者は石田岳氏(函館おおむら整形外科病院)。B5判、160頁、4180円(税込)。
本書は、Day1~14の学習プログラムとして構成されており、2週間の学習でエコーマスターを目指す設計だ。プローブの持ち方や画像の見方、そして「構造物をどう探し、どう捉えるか」といった基礎から丁寧に導いてくれる。特に印象的なのが、「筋内腱を狙え!」や「構造物は二点で捉える」といった再現性を明快に示している点。これらは、知識と実際の人体を結びつけようとする施術者にとって心強い指針となる。
さらに、67本もの動画がオンラインで視聴可能で、平面ではつかみにくい動きや感覚を立体的に理解できる。スマホ一つで事足りるので、隙間時間に学習も可能だ。また、随所に挟まれるモノローグの「空想テラス」では、著者自身の体験や学びの背景が綴られており、技術書でありながら、読者の不安や疑問に寄り添ってくれる。エコー観察の入門書として至れり尽くせりの1冊。
上記の書籍を抽選で2名に読者プレゼント
ハガキに希望の本のタイトル、郵便番号、住所、氏名、電話番号を明記し、
本紙編集局(〒530-0057 大阪市北区曽根崎2-2-1 梅新21ビル)まで。
8月12日到着分まで有効。
Q&A『上田がお答えいたします』療養の給付ではなく「療養費」だから存在価値もある
Q&A『上田がお答えいたします』療養の給付ではなく「療養費」だから存在価値もある
2025.06.15
Q.
柔整療養費のオンライン請求導入がいつ頃になるのか、最近特に気になるところですが、既に先行実施している医科等の「療養の給付」と同様、もしくはこれに準じた形でスタートするとしたら、法令上の違いによる問題が生じるはずでは?
A.
その通りです。私がこれまで何度もお伝えしている通り、まずもって、療養費と療養の給付とでは「帰属主体」が全く異なります。
おさらいですが、健康保険制度は原則強制加入で、医療を受ける必要が生じた時に、迅速で効率的に保険医療機関等から医療給付を「現物」で受けるためのものです。医療を提供する者が「労働の対価」として報酬を受け取るという建てつけとなっているからこそ診療報酬であり、これはオンラインで請求しようが変わりません。そして、当然のことながら (さらに…)
『鍼灸師・柔整師のための痛み学―UPDATE』4 痛みの中心レベル
『鍼灸師・柔整師のための痛み学―UPDATE』4 痛みの中心レベル
2025.06.12
痛みの観察では、大まかな原因を問診で探り、どの組織の問題かを感度・特異度・尤度の高い検査で絞り込みます。一般的には、ここまでで病態把握は終わりとなりますが、症状が複数ある場合や痛みが長期化している場合は、さらにもう1つ考えなければならないことがあります。それが、「痛みの中心レベル」です。痛みの中心(病態)は、末梢、脊髄、脳の3つのレベルに分かれており、それぞれのレベルに応じて症状の現れ方が異なります。
末梢レベルでは、問題が関節や骨、神経、筋肉といった末梢組織のみに限定しており、痛み以外の症状はほとんど存在しないのが特徴です。ぎっくり腰や変形性膝関節症などと患部は痛いものの、それ以外に症状が存在しない場合は、末梢レベルと考えられます。
一方、脊髄レベルは末梢レベルから少し状態が変化します。 (さらに…)
連載『先人に学ぶ柔道整復』四十四 三浦勤之助(前編)東京帝国大教授の柔道との関わり
連載『先人に学ぶ柔道整復』四十四 三浦勤之助(前編)東京帝国大教授の柔道との関わり
2025.06.02
今回のシリーズは、大正9(1920)年の内務省令「按摩術営業取締規則」の改正により柔整師が公認されたことに尽力した三浦勤之助を取り上げます。
三浦は元治元(1864)年に福島県高成田村(現・伊達市)で生まれました。 (さらに…)
商品紹介 レイアンドカンパニー『Rayアイスシャープロールオン』
商品紹介 レイアンドカンパニー『Rayアイスシャープロールオン』
2025.05.29
アイシングジェルのロールオンタイプを新発売
株式会社レイアンドカンパニー(滋賀県近江八幡市)が、マッサージ用ジェル『Rayアイスシャープファスト ロールオン』を5月より発売。同シリーズのチューブやボトルなどに新たなラインナップを加えた。
マテチャ葉エキスやフムスエキス、クチナシ果実エキスなど、同社が長年こだわり続けている原料を使用し、皮膚コンディショニング・保湿・保水・皮膚保護に適した成分として配合。サラサラとした使用感の上、冷却感が長く持続し、匂いも残りにくく、運動後のクールダウンやテーピングの下地にぴったり。先端のボールを転がして直接肌に塗れるロールオンタイプは、手を使わずにムラなく塗布できる便利な点が特長だ。
1本100g入り。価格は1~11本の購入の場合は1本につき2,530円で、12本セットは同2,090円(ともに税込)。
販売に関する問い合わせ等は、セラピ株式会社(06-6312-1077)、もしくは同社ホームページへ。
オン資の導入率、5月時点で柔整86%であはき55%
オン資の導入率、5月時点で柔整86%であはき55%
2025.05.28
柔整もあはきも伸び率が鈍化
昨年12月よりオンライン資格確認(オン資)の導入が柔整・あはき施術所で原則義務化されているなか、直近の導入率に関する情報を本紙で入手した。
5月11日時点で、柔整施術所でオン資利用申請を済ませているのが85.6%(3万8,224施設)で、あはき施術所では54.6%(1万8,217施設)だった。導入率は徐々に高まっているが、今年に入り伸び率が鈍化している。 (さらに…)
『ちょっと、おじゃまします』じわりと届ける、誠実な手技 京都市下京区<たけだ鍼灸整骨院>
『ちょっと、おじゃまします』じわりと届ける、誠実な手技 京都市下京区<たけだ鍼灸整骨院>
2025.05.27
京都市にある「たけだ鍼灸接骨院」は、手技による痛みの緩和や姿勢改善といった骨格へのアプローチで、地域の人々の健康を支える治療院。院長を務める佐路遼平先生は、6年前にこの院を引き継ぎ、“ゴッドハンド”と呼ぶ前院長の背中を追い続けています。
学生時代の実習で訪れたこの院で、前院長の施術に衝撃を受けたといいます。当時としては珍しい姿勢改善を含む手技治療が中心で、「ただ手を当てているだけに見える」のに、劇的に改善していく患者さんを目の前で見て、当時の佐路先生の目には“ゴッドハンド”のように見えたそう。 (さらに…)
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』242 外側上顆炎(テニス肘)と診断された一症例
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』242 外側上顆炎(テニス肘)と診断された一症例
2025.05.21
松本尚純(筋・骨格画像研究会)
肘外側部痛は施術所においてしばしば遭遇するが、その多くは外側上顆炎(いわゆるテニス肘)と判断されることが多い。しかし、類似の症状を呈する他疾患との鑑別をおこたると、治療の遅延や不適切なアプローチにつながる可能性がある。今回は超音波画像観察装置(以下US)によって橈骨頭周囲の異常と判明した一例を報告する。
患者は50歳男性、洋菓子店経営。2カ月前より右肘外側痛を発症し、ケーキや菓子を積んだ番重や荷物を運ぶ、タオルを絞るといった回外動作時に痛みが増強してきた。医科を受診したところ、テニス肘と診断され、投薬や治療を重ねたが改善せず、悪化の一途をたどっていたため当院へ来院した。初検時に行ったThomsen、中指伸展テスト及びChair Testは (さらに…)
オン資導入の施術所への協力金、支給のための対象期間が5月から開始
オン資導入の施術所への協力金、支給のための対象期間が5月から開始
2025.05.19
5月~7月にマイナ保険証の利用促進の働きかけで支給
オンライン資格確認(オン資)を導入する柔整・あはき施術所が、来院した患者等に対し、マイナンバーカードを健康保険証として利用することを促した場合、国が推進する医療DXに協力したものとして5万円の協力金が支給されることになった。
既に5月よりマイナ保険証の利用促進に取り組む「対象期間」に入っており、 (さらに…)
連載『現場で使える! 治療家のための実践英会話』4 痛みの程度を聞く一言
連載『現場で使える! 治療家のための実践英会話』4 痛みの程度を聞く一言
2025.05.18
痛みの程度を聞く一言
宮口先生/宮 鍼灸師の佐藤さん/佐
佐:「先生、外国人の患者さんに『どのくらい痛いですか?』と聞きたいのですが、どう言えばいいですか?」
宮:「そうですね、英語では (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』冷罨法料と温罨法料に金額差や待機期間があるのはなぜ?
Q&A『上田がお答えいたします』冷罨法料と温罨法料に金額差や待機期間があるのはなぜ?
2025.05.15
Q.
冷罨法と温罨法の加算金額に差があったり、それぞれ負傷名によって加算期間や待機期間が設けられていたりと規定されていますが、これには理由や過去の経緯などがあるのですか。特に待機期間は実態に即していないのなら見直しも必要では?
A.
冷罨法と温罨法については、私が千葉県の政府管掌健康保険(現・協会けんぽ千葉)の保険者として柔整療養費の担当をしていた45年前頃に、既に加算が認められていたので、本当に昔からあるメニューです。 (さらに…)
『鍼灸師・柔整師のための痛み学―UPDATE』3 痛みの検査―疾患の判定に有効な3つの指標
『鍼灸師・柔整師のための痛み学―UPDATE』3 痛みの検査―疾患の判定に有効な3つの指標
2025.05.12
痛みの診察では原因となる組織がある程度絞り込めたら、最終的にどのような疾患か判定するための検査を行っていきます。
まずは、絞り込まれた組織でどのような疾患が存在するのかを推測し、必要に応じて追加の問診や検査を実施します。ただ、疾患を判定するための問診や検査は、それぞれ症状や部位ごとに多く存在しており、その重みも異なります。そのため、知っている検査をいくつか行っても、その結果がバラバラになることも少なくありません。より正確な結果を導くには、疾患を判定するために確率の高い検査を行う必要があり、そこで役に立つのが、感度・特異度・尤度比という3つの指標です。
感度とは「疾患の判定に有効な指標」とされ、 (さらに…)
「議員会館内で初となる鍼灸接骨院」開院、昨夏より
「議員会館内で初となる鍼灸接骨院」開院、昨夏より
2025.05.09
特殊性生かし、鍼灸柔整の普及を目指す
令和6年8月より、千代田区永田町に『議員会館接骨院・鍼灸院』が開院している。その名の通り、衆議院第一議員会館内にある鍼灸接骨院で、議員会館内に接骨院が入居したのは同院が初めてのことだ。院運営は一般社団法人TTC(トータルセラピストコミュニティ)で院長は会員の高橋みど里氏。国政の中心に非常に近いという特殊性を生かして鍼灸・柔整治療の知名度向上を目的の一つに挙げている。
同院は衆議院第一議員会館の地下2階にあり、入念な審査を経て昨年8月の開院に至った。議員会館内での営業には、人・もの・情報に対して十分なセキュリティが求められるため、原則として外部の患者は受け付けていない。そのため、WEBサイトやSNSなどによる集患活動はほとんど行っておらず、情報発信は各議員事務室への投函や会館内掲示板への張り出しがある程度だという。 (さらに…)
令和7年 春の叙勲・褒章
令和7年 春の叙勲・褒章
2025.05.08
令和7年春の叙勲及び褒章が4月29日付で内閣府より発令された。あはき・柔整業界からは以下の6名が受章した。(敬称略)
◇旭日双光章
内 清治(元公益社団法人鹿児島県柔道整復師会会長)
矢野 仁(元一般社団法人秋田県鍼灸師会会長)
◇旭日単光章
関 裕二郎(元公益社団法人青森県柔道整復師会副会長)
三浦 隆(元一般社団法人大分県鍼灸マッサージ師会会長)
◇黄綬褒章
阿部栄子(阿部鍼灸院・岩手県)
◇藍綬褒章
飯塚季也(一般社団法人滋賀県鍼灸師会会長)
『ちょっと、おじゃまします』整骨院×ボクシング、元プロボクサーが治療に立つ 京都市山科区<のどか整骨院>
『ちょっと、おじゃまします』整骨院×ボクシング、元プロボクサーが治療に立つ 京都市山科区<のどか整骨院>
2025.05.08
「選手だったからこそ分かる痛みがあるし、届けられる技術もある」。そう話すのは、京都市にある「のどか整骨院」院長の本橋遼太郎先生。
のどか整骨院は同じ建物の2階にはフィットネスジムが同居しています。2017年度プロボクシング西日本フェザー級新人王という経歴を持ち、ボクサーとしての経験を生かして治療家・トレーナーとして腕をふるいます。生来のスポーツ好きで、幼い頃から空手、柔道、ボクシングなどの格闘技を中心に触れていたといい、父親がプロボクシングトレーナーということもあり、プロボクサーを目指すことは早い段階で決めていたそう。ただ、トレーニングを積む中で引退後のことも見据えていたといい、明治国際医療大学に入学。プロボクシング活動と学業を両立し、治療家としての基礎を築きました。
(さらに…)
『医療は国民のために』406 柔整オン請の「キーマン」である支払基金が 「医療情報基盤・診療報酬審査支払機構」へ改称される
『医療は国民のために』406 柔整オン請の「キーマン」である支払基金が 「医療情報基盤・診療報酬審査支払機構」へ改称される
2025.05.01
3月末に「中間とりまとめ」が公表された柔整療養費のオンライン請求(オン請)において、重要な役割を担うことが予想される社会保険診療報酬支払基金(以下、支払基金)が改称されるようだ。
柔整のオン請では、「導入後の審査支払事務の任に当たらせる」といった論点で検討が進められている支払基金だが、今回の改称の理由については、診療報酬の審査支払業務だけでなく、国が推進する「医療DX」の業務を積極的に担当する母体組織へと抜本的に改組するからだという。
そのため、私なんかは「医療DX推進機構」というような名前に変えるのではないかと思っていたが、「医療情報基盤・診療報酬審査支払機構」と名乗ることで決まったようだ。
さて、ここで具体的な支払基金の抜本改組の方向性を見てみると、 (さらに…)
全柔協、プロバスケチームのSDGs活動通じて子どもへボール寄贈
全柔協、プロバスケチームのSDGs活動通じて子どもへボール寄贈
2025.04.25
46球のバスケットボールを大阪府内の小中学校に
全国柔整鍼灸協同組合(上田孝之理事長、全柔協)がこのほど、男子プロバスケットボール・Bリーグの「大阪エヴェッサ」のSDGs活動を通じて、大阪府内の小中学校へバスケットボール46球を贈った。
大阪エヴェッサは、2019年より、子どもたちがバスケットボールを楽しむ環境を整えることなどを目的した社会貢献活動に取り組んでおり、今回、その一環として、全柔協と所属する柔整師の3名が賛同し、大阪市と堺市の小中学校23校へバスケットボールを寄贈した。
接骨院・整骨院は国民の健康・福祉の向上を使命とするとともに、地域医療と深く結びついているとする全柔協は、「今回のボール寄贈を通じて、未来を担う子どもたちが運動を楽しみながら、心身ともに健やかに成長されることを願っています」としている。