『鍼灸師・柔整師のための痛み学―UPDATE』10 痛覚変調に対するアプローチ 治療的アプローチ①

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 痛覚変調が生じると薬物治療や鍼灸治療などの効果を減弱させることが知られている。それゆえ、正常な治療効果を得るためには、痛覚変調を生じさせている原因に対してアプローチすることが大切となる。

 痛覚変調が生じる原因としては、脳機能の変化が有力である。特に前頭前野の機能低下や扁桃体をはじめとした大脳辺縁系の過活動が、下行性疼痛調整系の活動に影響を及ぼし、痛覚変調が生じると考えられている。そのため、治療的なアプローチとして、前頭前野の機能低下に関しては、前頭前野エリア(左右頭維)に鍼通電を行うことで、三叉神経を介して前頭前野を間接的に活性化させることが報告されている。

 また、扁桃体の過活動に関して

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あはき学術・教育柔道整復連載

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