連載『食養生の物語』145『柿八年』

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投稿日:2025.09.23

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 ようやく秋の気配を感じるようになりました。さまざまな食材が旬を迎える「食欲の秋」。中でも、柿は「柿が赤くなると医者が青くなる」ともいわれ、ビタミンCやβカロテン、タンニンなどの栄養が豊富な果実です。ほかにもカリウム、β-クリプトキサンチン、リコピンも多く含み、強い抗酸化作用はガンの予防にもよいとされます。

 また柿のタンニンは、毛細血管の透過性を高めて高血圧を防ぐ効果があり、飲酒前に食べると二日酔い予防にもなるといわれています。

 柿の木は、弥生時代以降に大陸から桃や梅などとともに伝来し、平安時代から鎌倉時代の頃には、果実の収穫を目的とした植栽が行われていたと考えられています。江戸時代になると、「柿木百本持てば百石取りと同じ」と言われるほど収入源となったようです。柿の実は比較的安定して収穫でき、干し柿にすれば保存も利くため、屋敷に植える人も増えていったようです。

 干し柿はかつて

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