日鍼会『第6回医療連携講座』、膝痛においての医療連携の実践

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 公益社団法人日本鍼灸師会の第6回医療連携講座が、3月20日に大宮呉竹医療専門学校(さいたま市大宮区)とオンラインで開催された。テーマは『膝痛の医療連携―膝OAとスポーツ』。

 同会会長の中村聡氏は、2040年問題に向け健康への注目が高まる中でフレイルや孤独のきっかけになる「膝痛」は、日本の社会問題のために鍼灸師が取り組むべき大きなテーマであると語った。

中村氏

中村氏

人工関節になったからとスポーツを諦める時代ではない

 乾洋氏(埼玉医科大学総合医療センター整形外科教授)は、医師の立場から変形性膝関節症(膝OA)の診断や治療を解説した。膝OAはロコモティブシンドロームの主因とされ、2023年には診療ガイドラインも発刊されるなど世界的に注目されているという。リスク因子は肥満、女性、外傷、高齢、筋力低下と様々あり、X線画像を評価するKL分類によってGrade0~4の5段階で評価する。Grade2前後の場合は、運動を組み合わせた減量や、O脚を矯正する装具療法、痛みを緩和する薬物療法など保存療法を中心に行う。改善がない場合やそれ以上のGradeは手術適用となり、高齢者の場合は人工膝関節全置換術(TKA)が多く行われていると説明した。

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