連載『柔道整復と超音波画像観察装置』241 靱帯から診る肩鎖関節損傷

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投稿日:2025.04.21

連載柔道整復

後藤陽正(筋・骨格画像研究会)

 柔道は背中を衝くことが負けに匹敵する競技であり、選手はその行為を回避するために肩外側部を衝く場合が多い。その際に肩部に働く外力、肢位、発生年齢などの要素でその損傷が決定する。

 救護の現場から骨端線閉鎖前の小学生や中学生では骨強度が未熟なことから鎖骨不全骨折を引き起こしやすいが、外力が小さい場合は肩鎖関節捻挫で済むことが多い。高校生では小・中学生とは違い強大な外力により、肩鎖関節脱臼や鎖骨完全骨折となる。

 肩鎖関節損傷はTossyの分類から第1度は関節損傷、第2度は不全脱臼、第3度は完全脱臼と定義されている。損傷分類には肩鎖靱帯と烏口鎖骨靱帯が関与しており、確定診断には単純X線立位正面像が必須となる。視診による肩鎖関節の段差はエコー上、正常画像においても認められ、

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