連載『中国医学情報』235 超音波画像装置の鍼治療への研究状況 ほか

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投稿日:2024.10.05

あはき連載

超音波画像装置の鍼治療への研究状況

 超音波画像装置を応用した鍼治療を前回の本欄で紹介したが、上海中医薬大学・劉鑫(きん)らは、その研究状況を総括(中国鍼灸、2023年、1期)。以下はその一部である。

1)刺鍼操作規範化への応用
 厳驕俊ら(2019年)は、温溜穴で滑膜・滲出液・筋腱・血管・神経などの構造が可視化でき、刺鍼過程での同上穴の定位に役立つと報告(中国超声医学雑誌、35巻、3期)。
 伍暁鳴ら(2017年)は、足三里穴への刺鍼での得気中の状態を観察し、その主要な組織構造は筋筋膜とした(鍼刺研究,42巻,5期)。
 潘純ら(2021年)は、慢性腰痛の研究に応用し、鍼尖が筋層に到達した時の鍼感は常に局部の酸・麻・脹・痛の感覚で、筋膜層に到達した時に患者には容易に「経絡感覚伝導」現象が出現し、さらに鍼感が腰痛部位に到達と報告(湖南中医薬大学学報,41巻,2期)。

2)臨床効果の向上と客観的評価への応用

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