連載『未来の鍼灸・柔整を考える』第16回 エンゲージメントと健康管理

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投稿日:2024.06.10

あはき柔道整復連載

 人口減少社会の日本では、人材の確保が難しいのが実情です。そのため、企業は労働力を確保するために、新規採用を増やすか、働く人の生産性を高めるかのどちらかを選択しなければなりません。とはいえ、人口減少社会の中で新規採用を増やすことは難しいことから、現在の従業員の生産性を高めるためのアプローチに力を入れるようになっています。

 そこで、人材価値を十分活用できているかどうかを知るための方法として、「従業員エンゲージメント」という考え方があります。従業員エンゲージメントとは「働く人がもつ、企業や仕事そのものへの熱意や思い入れの程度を表す指標」のことであり、働く人のココロ(心)に企業としてどれだけ寄り添えているかの程度を表しています。

 そのため、多くの企業は従業員エンゲージメントを定期的に測定し、それを向上させるために従業員のコンディションやチームにおける懸念点を解消していく必要があります。従業員エンゲージメントが改善されると退職率が減少するだけでなく、仕事の効率も良くなり、生産性が上がることが示されています(図)

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