連載『食養生の物語』128 『噛む備え』

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投稿日:2024.01.25

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 年始からの悲しい出来事に、不自由な生活を余儀なくされた方々や大切な人を失われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。また、過去の記憶から苦しい思いになる人もおられるかもしれません。不安が少しでも軽くなり、身の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

 避難先など不安定な生活のなかでは、加工食品の食事が主になるのは仕方のないことでしょう。本来、数日間くらい食べなくても平気なはずですが、食べ物がないという恐怖心から衰弱してしまうこともありそうです。パンや加工食品からエネルギーを補おうとすると、カロリー過多、ミネラル不足に陥りがちです。飲料水の確保もできない状況では歯磨きどころではありませんから、口腔ケアも気になります。

 そんな時こそまず、よく噛んで食べることが大切。ゆっくり食べると少量でも満足感が得やすくなります。噛むことで唾液の量を増やして口中の不快感、ドライマウス、喉の渇きを防ぐこともできます。唾液増加は感染症を予防でき、活性酸素を消去して発ガン性を抑制すること、唾液に含まれるパロチンは老化を遅らせて若返りに効果があることなども分かっています。自分の体内に備わっているはずの水分なので有効活用したいですね。

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