鍼灸とSDGsを考える――今井氏、「鍼管の再資源化」を紹介 社会鍼灸学研究会

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投稿日:2021.12.24

あはきその他

 国連が定めたSDGs(持続可能な開発目標)への参画意識が世界的に高まる中、鍼灸臨床におけるエコロジー活動として、帝京平成大学ヒューマンケア学部鍼灸学科の今井賢治教授が「プラスチック鍼管の再燃料化」に取り組んでいる。10月下旬にオンラインで開かれた社会鍼灸学研究会(形井秀一代表)主催の『持続可能な社会と鍼灸』をテーマとした研究会で紹介した。

鍼管を手に説明する今井氏

廃プラ鍼管→固形燃料でCO2削減

 今井氏が鍼管のリサイクルに取り組み始めたのは、明治国際医療大学(京都府南丹市)在職時の2008年。たまたま朝の情報番組で「パン袋のプラスチック留め具等を機械に入れて燃料油に代える」ニュースを見たのがきっかけだ。これをプラスチック鍼管で試してみたら面白いのではと仲間に打ち明けたところ話が盛り上がった。また同年春に京都サミットが開催され、地球温暖化防止に向けたCO2削減が注目を集めていたのも、取り組みを本格化させたという。

袋詰めした多くの鍼管

 同年9月には大学の鍼灸センター内で廃棄するプラスチック鍼管の回収を始め、年間で約180kgが集まった。

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