エクスナレッジから新刊 足が速くなる解剖図鑑
2024.11.21
投稿日:2021.03.10
梅の花が長く咲き続けている。少雨と大風が吹かないからかと思ったが、そうではない。30年近く開院していたが院の前で雪かきをしなかった冬は初めてだ。温暖化の影響と考えるべきだろう。
啓蟄を前に羽虫が飛来し、鳥たちが騒ぎ出すのも早い。いくら三寒四温といっても気温差が15度もあれば、誰だって循環器に影響する。不感蒸散が阻害され、尿不利に至れば、咳嗽を伴う風邪を引いてしまいやすい。春だというのに上に昇る症状の頭痛や眩暈が少なく、上に昇らないがゆえの仙腸関節痛も少ない。気化作用の調整、所謂、「肝は風を主る」という働きが乱れて色々なところに病態が出やすいわけだ。マスクのせいで酸素不足に陥っている可能性も否めない……。
40代後半の、吉田さんという女性が来院していた。15年くらい前に、妊娠しにくく、横転先生の治療でようやく待望の子供を授かったという経歴がある人で、調子が悪くなると来院する患者さんの一人である。
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