連載『中国医学情報』243 通年性アレルギー性鼻炎に無痛麦粒灸併用治療 ほか

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投稿日:2025.06.05

連載あはき

☆通年性アレルギー性鼻炎に無痛麦粒灸併用治療―ステロイド単独とランダム化比較

 山東省濰坊(いほう)市の濰坊医学院中医学院・張揚らは、通年性アレルギー性鼻炎患者に麦粒灸併用治療を行い、ステロイド剤単独治療と比較(中国鍼灸、2024年9期)。

 対象=濰坊市中医病院鍼灸科・耳鼻科の98例(中医弁証は肺虚感寒型)。これをランダムに、灸群・薬群各49例に分けたが、各群2例脱落し最終的に94例(男46例・女48例)、各群47例。灸群は平均32±12歳・罹患期間1~9(平均5.1±1.9)年、薬群は平均32±11歳・罹患期間2~8(平均4.8±1.5)年。

 治療法=治療期間4週間。全員がステロイド剤(「糠酸莫米松(Eloson)」)の鼻炎スプレーを、起床時・入眠前各1回、第1~2週は鼻腔各側2回スプレー、第3~4週は各側1回スプレー。

<灸治療>
①取穴―肺兪・膏肓・足三里(以上左右)と身柱
②モグサ―高級モグサを使用。大きさは、ゴマ粒大(長さ約3mm、中間直径約0.8mm)~麦粒大(長さ約6mm、中間直径約1.5mm)
③操作―最初は腹臥位で肺兪・膏肓・身柱、次に仰臥位で足三里に施灸。ツボの部位を消毒し、乾燥したら少量のワセリンを塗る。そこにモグサ(患者の耐えられる大きさを選ぶ)を置き点火し、燃え尽きたらピンセットで灰を除去。各穴3壮。終了後は綿棒で灰を払う。患者には、施灸箇所の皮膚を乾燥させ、擦らないように注意する。施灸回数は2日1回。身柱では、施灸1週間ほどして灸瘡が出来たら3日1回とする。左右あるツボでは、片側のみ3回後に反対側に施灸(もし灸瘡が出来たら、すぐ反対側に変更)。

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