モクサアフリカ、今秋に南アフリカで灸の健康支援を実施

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投稿日:2025.06.19

あはき学術・教育

 モクサアフリカが10月に南アフリカで「灸による健康支援」を予定している。この活動は、灸の普及・定着が見込める医療資源の少ない土地において、効果を体感してもらい使用を拡大する、「新規開拓」も視野にいれた取り組みとして継続してきたもの。

 モクサアフリカは2008年に設立されたイギリスのチャリティ団体。アフリカのダーバンにある麻薬中毒や結核、HIV患者の支援施設「ベルヘブンハームリダクションセンター(Bellhaven harm reduction center) 」から相談を受け、取り組みを開始した。なお2022年に始まり今回で3回目になる。

活動の拠点としている支援施設。活動の認知も広がりつつある

活動の拠点としている支援施設。活動の認知も広がりつつある

 前回の2023年は日本から3名、イギリスから2名でチームを結成し、現地の医療従事者やスタッフとともに同センターで7日間に渡り活動。基本となる直接灸やイヤーシードを使い延べ270人に治療をした。「痛みが軽くなった」「体が楽になったと感じる」など効果を喜ぶ声が聞かれ、連日通う患者もいたという。その様子はNHKをはじめ、数々の一般メディアでも取り上げられた。

 今回も前回同様にダーバンにて活動を予定している。

言葉の壁はあれど、じっくり悩みを聞き取り治療する

言葉の壁はあれど、じっくり悩みを聞き取り治療する

灸の定着には灸の使い方を身に着けてもらうことも重要

灸の定着には灸の使い方を身に付けてもらうことも重要

口コミで広がり始めた灸。定着には課題も

 ボランティアに参加したメンバーは「2022年の活動を開始した当初は、お灸を見たことのない人々に良さを理解してもらうことにとても苦労したけれど、継続のかいあって口コミで広がり続けている」と手ごたえを話す。また、コミュニティの安全性向上もあってか灸を受けに来る女性が増えているとも。

 そもそもモクサアフリカは、資源の限られた環境での結核治療に対し、伝統的な灸治療を科学的に検証し、補助的治療法として確立することを目指し設立された。それも踏まえ、このプロジェクトは、伝統医療により現地NPOと協力して、社会的に脆弱な層を支援し、地域主導の運営体系構築を目指すという社会貢献モデルという側面もある。

 数日のみの治療体験では灸の定着には程遠く、継続のための現地スタッフの雇用、育成のための資金源づくりなど今後の課題も浮かび上がってきている。

 現在モクサアフリカでは一緒に活動できるメンバーを募集中、寄付も募っている。興味のある方や活動に賛同する方はモクサアフリカHPから確認を。

 

▼モクサアフリカの日本での灸の普及活動の記事も公開中!

『アースデイ東京2025』でモクサアフリカがお灸体験

 

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