鍼灸学系大学協議会第6回セミナー臨時開催 コアカリ策定、質保証へつなぐ

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投稿日:2025.01.06

学術・教育あはき

 鍼灸学系大学協議会のセミナーが昨年12月にオンラインにて行われた。鍼灸師の現在と未来についてや、昨年7月に策定されたモデル・コア・カリキュラム(以下、コアカリ)案に関する報告など、活発な議論がなされた。

国民の健康担う意識持って

 岸野雅方氏(宝塚医療大学学長)は自身の経験を振り返りながら、鍼灸教育のこれまでとこれからを語った。

 そもそも、東洋医学は西洋医学と違う考え方によって立脚しており、最も重要なのはアイデンティティだが、東洋医学一辺倒では国民の健康に大きく寄与できるとは限らないとして、西洋医学の視点や長所を取り入れることも重要だと述べた。

 また、昨年12月より紙の保険証が発行停止となったことに触れ、マイナンバーカードの普及率は8割を超えたが、マイナ保険証の使用率は2割にも満たないと紹介し、マイナンバーカードに保険証を紐づけていない患者もまだ多くいるとして、そうした患者がスムーズに保険治療を受けられるよう、厚労省に陳情を提出したと語った。

 一方で業界のDX推進は、意見がまとまっておらず進捗はよくないといい、国民の健康を担う意識を持って欲しいと呼び掛けた。

岸野雅方氏

 

鍼灸療法が国民に届いていない、予防医療への強みを発信して

 矢野忠氏(明治国際医療大学名誉学長)は『鍼灸の未来』と題して、受療率の向上や人口の急減・超高齢化など、社会の変化に応じた鍼灸医療の在り方を解説した。

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