オン資導入の施術所への協力金、支給のための対象期間が5月から開始
2025.05.19
投稿日:2024.09.20
奥 圭太 先生
治療だけでなく論文の発表、武術の指導、大会出場と多彩に活躍する奥圭太先生。令和5年に開業した来鍼灸院とカンフー道場には幅広い世代の人が世界中から訪れています。
中学生のころからカンフーに没頭し、高校生の夏休みには中国河南省にある少林拳の総本山・少林寺に留学した奥先生。現地には漢方や鍼が身近にあり、カンフーと中医学のつながりを実感しました。大学ではカンフーと東洋医学の摂理を根本的につきつめたいと自然科学を専攻、夜間は養成校に通い鍼灸師の資格を取得。その後中国国立上海中医薬大学付属日本校で中医学も学びました。
在学中から本場の実情を肌身で感じたいとしばしば訪中。紹介や口コミ、少ない情報を頼りに道場や治療院に飛び込み人脈を模索しました。そんな中で大きな影響を与えたのが天津中医薬大学の張暁峰先生でした。医と武の融合には伝統があるが、香港などにみるローカルカルチャー弾圧の歴史や医療科目の細分化により、現在は分離の方向にある。それに反し「おもしろい!」と話を聞いてくれ、アドバイスや人の紹介など研究を後押ししてくれました。
そのおかげもあり、脊損治療に鍼灸とカンフーを取り入れた症例報告などが『中医臨床』に掲載されるまでに。なお、張先生の主宰する天津中医鍼法会は毎月大阪と名古屋で勉強会を開き、奥先生も運営を手伝っています。
生薬から抽出する塗り薬づくりは毎年の恒例
治療院の2階が道場になっているのは奥先生らしいところ。武術の師範でもあり、訪れる人は治療かカンフーの練習、あるいは両方の場合も。ホームページはなくSNSや紹介のみで全国、さらには海外からも訪問があります。治療は中医学を軸に日・中の鍼を使用、希望があれば長鍼や火鍼も行います。
住宅街にある治療院兼道場
施術室の壁一面に資料がズラリ
来客の合間はカンフーの練習をすることも多い。自身の道場のほかに、大阪公立大学テコンドー部の指導も行う
「医も武も気を扱うという本質は一緒」と話す奥先生。論文発表も推手の大会出場も、積み重ねの結果を客観的に評価してもらい、真価を知りたいからだといいます。これから更に力を入れたいのは「医療カンフー」という概念の整理。自身が追求している医と武の融合を、実験と実践を繰り返し、現代社会で役立てられるよう分かりやすくまとめたいと考えています。奥先生の医療カンフーづくしの日常はXにて垣間見ることができますよ(Xアカウント:@KMC_oku)。
ロゴマークは中医鍼をイメージ
SNSでは楽しかった中国修行を思い出すというガチ中華料理の投稿も
奥圭太先生
平成22年国際東洋医療学院鍼灸学科卒、同年はり師、きゅう師免許取得。38歳
この記事をシェアする
前の記事
あわせて読みたい