エクスナレッジから新刊 足が速くなる解剖図鑑
2024.11.21
投稿日:2024.07.10
極めて遅い梅雨入りだったためか、晴れ間が少なく雨が降り続く。温暖化が問題になる前は、梅雨と言えば、シトシトと肌にへばりつくような糠雨が多かったが、最近は線状降水帯を形成して災害レベルのドカ雨を降らせるので、全くもって辟易する。
このような気圧の低い時が続くと血管は膨張し、圧力が無ければ弛緩し、モノが血管から漏れ出ていく。発痛物質を漏出させれば遊走性の痛みを発現し、水を漏出させれば浮腫みを形成し、炎症を起こすことが多い。特に膏肓周囲に浮腫みを形成すると、肩甲背動脈を圧迫して、上腕回旋動脈や上腕深動脈の圧を上げて怒張し、頸椎ヘルニアでもないのに痺れることが多い。また、元々関節リウマチなどがあると関節は腫れやすいし、痔持ちでイボ痔であれば肉芽組織が外に出やすく、薬店ではこれらの薬の販売量が増えているとの情報もある。
30代半ばで色白の下半身がしっかりした女性、石川さんを川端が治療していた。主訴は眩暈や頸部の後屈痛で、2年前に子どもを出産してから何かと不定愁訴が現れるようになった。産後不良は無かったが、断乳してからしばらくして、排卵期に身体がだるくなり、食欲不振や乳房の痛みが激しくなり、腰もだるいと言うのだ。
こちらは有料記事です。デジタル版に登録すると続きをお読みいただけます。
この記事をシェアする
あわせて読みたい