日本小児はり学会第12回特別講習会 起立性調節障害の本質とは

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投稿日:2024.06.25

あはき学術・教育

 日本小児はり学会が5月12日に森ノ宮医療大学(大阪市住之江区)とオンラインで第12回特別講習会『起立性調節障害(OD)を知る』を開催した。

ODは「メンタルが弱い」でなく身体的アプローチが必要な疾患

吉田誠司氏

 吉田誠司氏(大阪医科薬科大学小児科)は、ODについて、中高生の1~2割に疑いがあり、不登校児の3~4割が罹患していると話し、症状として起床・寝つき不良、食欲不振、頭痛、動悸、立ち眩み、無気力などを挙げた。正常な人の起立時はいったん脳血流と血圧が低下するものの、自律神経による血管収縮で元に戻るが、ODの場合は回復に時間がかかり上半身が貧血状態に陥ると解説した。

 診断は、疑わしい症状があれば、血液検査で類似の症状を示す鉄欠乏症や甲状腺機能異常、膠原病などの可能性を排除したうえで、心拍や血圧の状態をみる起立負荷試験を経て行うという。治療は身体的重症度と心理的社会的関与を考慮し決定する。

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