連載『中国医学情報』228 中・重度癌性疼痛患者のオピオイド耐性への鍼治療効果―経穴と非経穴をランダム化比較 ほか

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投稿日:2024.03.08

あはき連載
☆中・重度癌性疼痛患者のオピオイド耐性への鍼治療効果―経穴と非経穴をランダム化比較

 南京中医薬大学付属病院・李莎らは中・重度の癌性疼痛患者60例でのオピオイド(麻薬性鎮痛薬)耐性への鍼通電治療の影響を報告(上海鍼灸雑誌、2023年9期)。

 対象=同院鎮痛科の患者60例。男31例・女29例、平均年齢約67歳、平均罹患期間約42カ月、モルヒネ平均使用量約88mg/日。疼痛部位は胸痛27例・腰背痛5例・腹痛13例・四肢痛7例・全身痛8例。これらをランダムに、経穴群・非経穴群各30例に分けた。

 治療法=両群とも鎮痛にオピオイドを使用。

<鍼通電:経穴群>①取穴―左右の内関・足三里。②操作―内関は直刺20~25mm、足三里は直刺30~35mm。平補平瀉法、得気後は手法停止し通電(疎密波:2/100Hz)30分間、毎日1回、連続14日間。

<同上:非経穴群>①取穴―同上穴の周囲15mmの非経穴。②操作―経穴群に同じ。

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