連載『柔道整復と超音波画像観察装置』195 学校教育現場でのエコー画像と今後の国家試験での出題について

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投稿日:2021.06.25

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松本 尚純(筋・骨格画像研究会)

 今年の「第29回柔道整復師国家試験」において、初めてエコー画像の出題があったことは記憶に新しい。徒手検査との組み合わせだったため、問題の難易度としては比較的やさしいものではあったが、学校教育の現場では、これからいよいよエコー画像が本格的に国家試験問題として出題されてくる、という思いである。

 非開放性で保存療法が可能なのが柔道整復の適応であるが、その判断もまた視診や触診、徒手検査といったある種、柔整師としての経験によるものが大きなウエートを占めている。あってはならないことだが、経験の浅い柔整師にとってはその判断を誤る場面も存在するだろう。柔整師にとって国家資格はその身分を得るだけではなく、国民の安心安全を守り、ケガにより失われる国家的、地域的経済損失のカバーも任されていると筆者は考える。労災の施術料金が健康保険に対して高い設定になっているのも、「早く働けるようにしてください」ということにもつながっており、うなずける。

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