連載『柔道整復と超音波画像観察装置』186 「母趾種子骨障害」と誤診された足底部嚢腫症例報告

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投稿日:2020.09.25

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小野博道(筋・骨格画像研究会)

 患者は36歳男性(会社員)で、体格は痩せ型。主訴は左母趾球の痛みで来院時の体温は36.6℃。2週間前より、毎朝の日課であるランニング中、左母趾球に違和感があった。ランニング以外の私生活でも日に日に痛みが増してきたため、いつも通っている治療院を1週間前に受診。その治療院では、過多なランニングによる「母趾種子骨障害」と評価され、温熱療法・マッサージ・テーピング処置が施された。その後も3日間通い同処置を施し様子を見ていたが、歩くこともできなくなるほどに痛みが増強したため不安に感じ、当院を受診した。

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