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連載『汗とウンコとオシッコと…』164 時代に合わせる……

投稿日:2018年4月10日

 初夏が駆け足で訪れた。桜の開花が早く、酒を片手に散りゆく桜を見届けながら感じる花冷えもない。儚く散ってしまうのも非常に早かったし、入学式までは持たなかった。その代わり新緑が芽吹く時期の早さに驚いたものだ。変化が激しい時代になったものだ。
 そうなると生体はどうなるのか。発陽する肝が疲れてしまい、そうなると二極化する。代謝を上げるために体幹部に血を集めるので四肢の血流は不足するか、代謝が上がらずに横隔膜より下が弛緩傾向に至り上焦部で激しく熱の反応が出てくるかになる。症状としては、前者は交感神経優位となり、腹痛や頭痛や体幹部、四肢関節の痛みを現し、後者は季肋部周囲が緊張し、心痛、動悸、身熱や咳嗽を伴い、少腹部の痛みや下肢の浮腫みなどの下腹部の痛みを出す疑似厥陰病のような状態になる。

「先生、この子の咳がなかなか治らなくて……。夕方や、昼寝後に発熱して保育園に呼び出されることも多くて困ってるんです。一週間前から、薬を飲んでもあまり変わらなくて、気管支拡張剤を張り付けても全然効かないんですよ」
 4歳の女の子を連れた母親がやってきた。母親も、横転先生にしばしば治療を受けている女性だ。

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