連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』16 「太陽と月で決めた暦」
2020.02.25
旧暦は、太陽と月を観察した天文学から作られています。一年は、太陽が南にある時に出来る影が一番長くなる冬至の日を始まりの子(ね)の月としましたが、 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』16 「太陽と月で決めた暦」
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』16 「太陽と月で決めた暦」
2020.02.25
旧暦は、太陽と月を観察した天文学から作られています。一年は、太陽が南にある時に出来る影が一番長くなる冬至の日を始まりの子(ね)の月としましたが、 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』15 「天地人」
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』15 「天地人」
2020.01.24
「天地人」は、上に天があり、下に地があり、その間に人がいることを表す言葉です。天は、その長さは測るまでもなくそれより広いものはないほど広く、地もまた、その大きさを測るまでもなくそれより大きいものはないほど大きいです。人は、息を吸って天の陽の気を、食べ物と飲み物から地の陰の気を取り込んでいるので、天と地との間でしか生きられません。
【連載執筆者】
かしはらたまみ
あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師
自身の子どもに東洋医学の概念を伝えるため「絵本」という表現を選択。色粘土を使った独自の手法で絵を描いている。これまでに『陰陽五行 まわるき』『おなかがいたくなるまえに』を自費出版し、ブログで『やわらか黄帝内経素問』も連載。絵本の購入はネット通販サイト・BASE「やわらか東洋医学」(https://touyouigaku.thebase.in/)から。
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』14 「死ぬってどういうこと?」③
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』14 「死ぬってどういうこと?」③
2019.12.25
魂と魄が体から出た後は、冷たくなって(火が帰り)死後硬直が起こりやがて解けて(木が帰り)ドロドロに溶けて流れ(水が帰り)硬い骨が残りやがてなくなり(金が帰り)全てが土になる(土に帰る)というふうに、相生とは逆の方向に回っていきます。土は、万物を生み育てる力を持っています。いつかまた、だれかの命を支える力になるのです。
【連載執筆者】
かしはらたまみ
あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師
自身の子どもに東洋医学の概念を伝えるため「絵本」という表現を選択。色粘土を使った独自の手法で絵を描いている。これまでに『陰陽五行 まわるき』『おなかがいたくなるまえに』を自費出版し、ブログで『やわらか黄帝内経素問』も連載。絵本の購入はネット通販サイト・BASE「やわらか東洋医学」(https://touyouigaku.thebase.in/)から。
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』13 「死ぬってどういうこと?」②
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』13 「死ぬってどういうこと?」②
2019.11.25
荘子に「人の生は気の聚まりなり。聚(あつ)まれば則ち生となり、散ずれば則ち死となる」とあるように、命あるものが死ぬと集まっていた気が散じます。「自分である」という記憶の『魂』と、考えずとも呼吸をするなど肉体を支えていた『魄』が体から離れます。絵本では、陽の気である魂は高い空に昇って光となり、陰の気である魄は地に吹く風になりました。
【連載執筆者】
かしはらたまみ
あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師
自身の子どもに東洋医学の概念を伝えるため「絵本」という表現を選択。色粘土を使った独自の手法で絵を描いている。これまでに『陰陽五行 まわるき』『おなかがいたくなるまえに』を自費出版し、ブログで『やわらか黄帝内経素問』も連載。絵本の購入はネット通販サイト・BASE「やわらか東洋医学」(https://touyouigaku.thebase.in/)から。
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』12 「死ぬってどういうこと?」①
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』12 「死ぬってどういうこと?」①
2019.10.25
目を閉じたまま起きないおじいちゃんに、みんなが泣きながらさよならを言う中、「おじいちゃんどこへ行くの? なんで行かなあかんの?」と混乱する娘。絵本を作り始めたきっかけは、義父の死を子供に伝えるためでした。東洋医学の考え方では、死は今ある姿が終わるだけで何もなくなりません。世界から気をもらって生きてきたのを、返し、帰っていくのです。
【連載執筆者】
かしはらたまみ
あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師
自身の子どもに東洋医学の概念を伝えるため「絵本」という表現を選択。色粘土を使った独自の手法で絵を描いている。これまでに『陰陽五行 まわるき』『おなかがいたくなるまえに』を自費出版し、ブログで『やわらか黄帝内経素問』も連載。絵本の購入はネット通販サイト・BASE「やわらか東洋医学」(https://touyouigaku.thebase.in/)から。
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』11 「おはよう、にわとり」
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』11 「おはよう、にわとり」
2019.09.25
夕方、日が暮れるのがだんだん早くなってきましたね。秋の夜長はゆっくりと過ごせる良い時間ですが、素問では、秋と冬は、暗くなったら早めに寝るのが良いとされています。また、秋の朝は、暗いうちに起きて早起きのニワトリが起きだすころにはもう動いているのが良いとあります。朝一番にニワトリが鳴くのは4時ごろ、もしくはもっと早いそうです。
【連載執筆者】
かしはらたまみ
あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師
自身の子どもに東洋医学の概念を伝えるため「絵本」という表現を選択。色粘土を使った独自の手法で絵を描いている。これまでに『陰陽五行 まわるき』『おなかがいたくなるまえに』を自費出版し、ブログで『やわらか黄帝内経素問』も連載。絵本の購入はネット通販サイト・BASE「やわらか東洋医学」(https://touyouigaku.thebase.in/)から。
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』10 「病が深くなるまえに」
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』10 「病が深くなるまえに」
2019.08.25
邪気は風に乗って飛んでいて、体に当たると一番外側の皮毛にくっつきます。くっついただけの邪気は汗で流せますが、取れなければ、皮毛、肌膚、筋脈、六腑、五臓とだんだん深くに入っていきます。邪気がいる場所が浅ければ病は治りますが、深くなれば治りにくくなります。五臓まで至ると、半分の人は治りません。
【連載執筆者】
かしはらたまみ
あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師
自身の子どもに東洋医学の概念を伝えるため「絵本」という表現を選択。色粘土を使った独自の手法で絵を描いている。これまでに『陰陽五行 まわるき』『おなかがいたくなるまえに』を自費出版し、ブログで『やわらか黄帝内経素問』も連載。絵本の購入はネット通販サイト・BASE「やわらか東洋医学」(https://touyouigaku.thebase.in/)から。
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』9 「相生と相剋」
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』9 「相生と相剋」
2019.07.25
東洋医学の五行説の木・火・土・金・水は世界を構成する五つの元素であり、世界にある全ての物は、五行のうちのいずれかの性質を持っていると考えます。また、五行には相生・相剋の関係があるので、世界には、何とも関わらず変わることなくとどまっている物はありません。動いていないように見える山も、山の速さで動いているのです。
【連載執筆者】
かしはらたまみ
あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師
自身の子どもに東洋医学の概念を伝えるため「絵本」という表現を選択。色粘土を使った独自の手法で絵を描いている。これまでに『陰陽五行 まわるき』『おなかがいたくなるまえに』を自費出版し、ブログで『やわらか黄帝内経素問』も連載。絵本の購入はネット通販サイト・BASE「やわらか東洋医学」(https://touyouigaku.thebase.in/)から。
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』8 「未病を治す」
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』8 「未病を治す」
2019.06.25
私たちが生きる世界には季節があり、風邪・寒邪・暑邪・湿邪・燥邪・火邪の六淫が入れ代わり立ち代わり、一年中、私たちのそばにいます。体に入り込もうとする邪気と、入られないように体を守っている衛気の攻防は、休みも終わりもない戦いです。敵である邪気の存在をいつも意識し、衛気や真気を大切にして生きることが「未病を治す」だと考えました。
【連載執筆者】
かしはらたまみ
あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師
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連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』7 「元気は、はじめのき」
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』7 「元気は、はじめのき」
2019.05.25
この絵は、お母さんのおなかの中にいる9カ月目の赤ちゃんです。赤ちゃんの周りにいるのは元気たち。現代医学的には胎児を育てるのはお母さんですが、私の絵本のお話しではお父さんとお母さんの元気が合わさって赤ちゃんを育てています。元気たちは赤ちゃんの体に入って先天の気となり、生まれた後もずっとおなかにいて、一生の間、命を支え続けるのです。
【連載執筆者】
かしはらたまみ
あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師
自身の子どもに東洋医学の概念を伝えるため「絵本」という表現を選択。色粘土を使った独自の手法で絵を描いている。これまでに『陰陽五行 まわるき』『おなかがいたくなるまえに』を自費出版し、ブログで『やわらか黄帝内経素問』も連載。絵本の購入はネット通販サイト・BASE「やわらか東洋医学」(https://touyouigaku.thebase.in/)から。
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』6 「ここにあるのがいいんだ」
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』6 「ここにあるのがいいんだ」
2019.04.25
土に蒔いた種から芽が出るのはなぜ? 土に根を張った草が伸びるのはなぜ? それは、土が持っている「育てる力」のおかげなのです。土に育てられた野菜や穀物、果物には、土の力が入っています。土に育てられた草を食べた家畜の乳や肉にも、土の力が入っています。人は食べること飲むことで土の力を体に取り込み、「育てる力」に育てられているのです。
【連載執筆者】
かしはらたまみ
あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師
自身の子どもに東洋医学の概念を伝えるため「絵本」という表現を選択。色粘土を使った独自の手法で絵を描いている。これまでに『陰陽五行 まわるき』『おなかがいたくなるまえに』を自費出版し、ブログで『やわらか黄帝内経素問』も連載。絵本の購入はネット通販サイト・BASE「やわらか東洋医学」(https://touyouigaku.thebase.in/)から。
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』5 「春が来た」
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』5 「春が来た」
2019.03.25
陰気の力が強くて寒かった世界に陽気が出てきて暖かくなってきました。春は生、土の中から芽が萌え出る季節。上着の前を留めずに羽織り、春らしいすっきりした髪型にすれば、人の心には自然とやりたいことが湧いてきます。土から出てきた芽を摘んでしまうと草木は伸びることができませんね。同じように、心に湧いたことも我慢してはいけません。
【連載執筆者】
かしはらたまみ
あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師
自身の子どもに東洋医学の概念を伝えるため「絵本」という表現を選択。色粘土を使った独自の手法で絵を描いている。これまでに『陰陽五行 まわるき』『おなかがいたくなるまえに』を自費出版し、ブログで『やわらか黄帝内経素問』も連載。絵本の購入はネット通販サイト・BASE「やわらか東洋医学」(https://touyouigaku.thebase.in/)から。
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』4 「体の中の川」
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』4 「体の中の川」
2019.02.25
人は息をして空にある清気を吸い込み、食べ物から土が持つ水穀の気を体の中に取り込んでいます。清気は軽く水穀の気は重いので、どちらもそのままでは体の中をうまく行きわたりませんが、二つが合わさると体をめぐるのにちょうどいい重さの営気になります。この営気が流れる川が経脈です。三陰三陽×両手両足で、二十四本あります。
【連載執筆者】
かしはらたまみ
あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師
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連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』3 「きみたちは入れません」
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』3 「きみたちは入れません」
2019.01.25
衛気が邪気を通せんぼしています。病は、陰陽のバランスが崩れるか、邪気が腠理から入って起こります。邪気はいつでも体の中に入ろうと狙っているので、衛気は常に九竅と腠理を守ってくれています。衛気が正しくあれば、邪気は体に入ってこられません。「強い」とは「守りが堅い」ということです。衛気が乱れないように、正しく過ごしましょう。
【連載執筆者】
かしはらたまみ
あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師
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連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』2 「冬は気持ちも静かに」
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』2 「冬は気持ちも静かに」
2018.12.25
12月22日は冬至でしたね。立春に陽の気が上がり始めるまで、陰の力が強い日々が続きます。東洋医学では、季節に合わせて生きることを大切にします。冬は蔵。生き物は土の中で冬眠し、植物の種は固いまま、作物は蔵に収め、水も凍って動きません。人も、上の絵のように、あたたかくなったら何をしようかなと考えながら、じっと過ごすのが良いです。
【連載執筆者】
かしはらたまみ
あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師
自身の子どもに東洋医学の概念を伝えるため「絵本」という表現を選択。色粘土を使った独自の手法で絵を描いている。これまでに『陰陽五行 まわるき』『おなかがいたくなるまえに』を自費出版し、ブログで『やわらか黄帝内経素問』も連載。絵本の購入はネット通販サイト・BASE「やわらか東洋医学」(https://touyouigaku.thebase.in/)から。
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』1 「かわいいお花、お兄ちゃんに持って帰ってあげよう」
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』1 「かわいいお花、お兄ちゃんに持って帰ってあげよう」
2018.11.25
はじめまして、絵本と童話で東洋医学をやわらかく伝えるという取り組みをしています。この絵は、五行の中の相剋の考え方をもとにしたおはなしの「金剋木」のシーンです。はさみ(金)はバラのつる(木)より強いですね。お兄ちゃんは剣(金)で火を吐く怪物に挑み「火剋金」で負けましたが、妹は勝ち負けよりお花に興味があるようです。
【連載執筆者】
かしはらたまみ
あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師
自身の子どもに東洋医学の概念を伝えるため「絵本」という表現を選択。色粘土を使った独自の手法で絵を描いている。これまでに『陰陽五行 まわるき』『おなかがいたくなるまえに』を自費出版し、ブログで『やわらか黄帝内経素問』も連載。絵本の購入はネット通販サイト・BASE「やわらか東洋医学」(https://touyouigaku.thebase.in/)から。