連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』29 肺
2021.03.25
素問四十六には「肺は蔵の蓋なり」とあり、胸部で上から被さっている形なので胃の海から舞い上がったしぶきを全部受け止められます。息を吸うと口から入ってくる清気としぶきの水穀の気は、肺の中で合わさって宗気になります。宗気のうち、純度と栄養度が高い気は営気となって経脈中へ、猛々しい性質の気は衛気となって経脈外へと流れていきます。
【連載執筆者】
かしはらたまみ
あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師
自身の子どもに東洋医学の概念を伝えるため「絵本」という表現を選択。色粘土を使った独自の手法で絵を描いている。これまでに『陰陽五行 まわるき』『おなかがいたくなるまえに』を自費出版し、ブログで『やわらか黄帝内経』も連載。絵本の購入はネット通販サイト・BASE「やわらか東洋医学」(https://touyouigaku.thebase.in/)から。