連載『食養生の物語』146『一陽来復の食』
2025.11.23
長かった夏が終わるとともに一気に寒さが増し、日が暮れるのも早くなりました。12月22日の冬至に向かって、ますます日照時間が短くなっていきます。
一年で最も昼の時間が短い冬至は、太陽の力が最も弱くなる日であり、運気が下がったり、災厄に見舞われたり、身体が弱ったりするとかつては考えられていました。それを乗り越えるために、無病息災を願う風習が生まれてきたようです。最も暗い日から明るい季節に向かう冬至は「一陽来復(いちようらいふく)」とも呼ばれ、悪いことが続いた後に良い方向に向くことと重ねて、お祝い事の日とされるようになりました。
運気が上がるようにとの願いから、 (さらに…)




