石川県金沢市 子育て支援医療費助成 整骨院・鍼灸院も窓口負担で
2019.09.10
所属団体問わず、10月から
金沢市が実施している「子育て支援医療費助成制度」で、10月から、対象機関に整骨院・鍼灸院が加わり、医科と同様に窓口負担のみで施術を受けられるようになることが分かった。
同制度は、健康保険に加入する市内の中学三年生までの子どもを対象に、保険診療にかかる本人負担の一部を助成するもの。通院時に「子ども医療証」を提示することで、患者の窓口負担は1日500円までとなる。また、1カ月の自己負担上限は1,000円とされ、超過した場合は約3カ月後に超過分が市から払い戻される。10月以降、整骨院・鍼灸院が対象機関に加わった場合に助成の対象となるのは、療養費の支給対象だという。
市担当者は本紙の取材に対して、制度改正の発端は公益社団法人石川県柔道整復師会からの「会員の施術所を対象として欲しい」との要望だったといい、公平性を鑑みて鍼灸院も併せて対象機関としたと話した。また、所属団体は問わず、施術所側に事前の登録や届け出は必要ないという。
なお、患者向けの案内文書や市の内部文書において、本制度の取り扱いは「現物給付方式」と呼称されており、一部地方紙では「整骨院など現物給付に」といった記事内容で報じられていた。