連載『先人に学ぶ柔道整復』二十三 二宮彦可(前編)
2020.09.25
多くの師匠に学び『正骨範』を完成
今回から、現存する江戸期の接骨術の古典として有名な『正骨範』を著わした、二宮彦可(にのみやげんか、1754―1827)を取り上げていきます。彦可は、前回の本連載で紹介した吉雄耕牛から多くを学んだとの記録が残っています。しかし、耕牛以外にも師匠と呼べる人物がたくさん存在していたという彦可の生い立ちを概観します。 (さらに…)
連載『先人に学ぶ柔道整復』二十三 二宮彦可(前編)
連載『先人に学ぶ柔道整復』二十三 二宮彦可(前編)
2020.09.25
多くの師匠に学び『正骨範』を完成
今回から、現存する江戸期の接骨術の古典として有名な『正骨範』を著わした、二宮彦可(にのみやげんか、1754―1827)を取り上げていきます。彦可は、前回の本連載で紹介した吉雄耕牛から多くを学んだとの記録が残っています。しかし、耕牛以外にも師匠と呼べる人物がたくさん存在していたという彦可の生い立ちを概観します。 (さらに…)
静岡県鍼灸マッサージ師会 第2回東洋療法セミナー 「コロナ鬱」警鐘、医療従事者も
静岡県鍼灸マッサージ師会 第2回東洋療法セミナー 「コロナ鬱」警鐘、医療従事者も
2020.09.25
鍼灸は傾聴の先の『飛び道具』
公益社団法人静岡県鍼灸マッサージ師会の第2回東洋療法セミナーが8月9日、静岡県男女共同参画センターあざれあ(静岡市駿河区)で開催された。
健康講座の講師は、三重県四日市市内で開業し、鬱病の鍼灸治療を得意とする鍼灸師・産業カウンセラーの米倉まな氏。新型コロナウイルスの感染拡大と、同市での感染者発生などを受けて急遽インターネットを用いた遠隔講義形式となり、『ウィズコロナに私達鍼灸師が出来ること』がテーマとなった。 (さらに…)
レポート 大阪・堺での高校サッカー大会をサポート
レポート 大阪・堺での高校サッカー大会をサポート
2020.09.25
コロナ禍で現場実習の重要性を再認識
今夏、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて多くのスポーツ大会が中止されている中で、大阪・堺の地で、高校生による『2020 堺ユースフレンドリーマッチ in JG』に加えて、『J-GREEN SAKAI Memorial Match』や『OSAKA PRIDE 2020』が開催されました。当校・平成医療学園専門学校はこれらの大会で9日間のサポート活動を行いました。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』147 コロナ禍で発熱しないためにできること
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』147 コロナ禍で発熱しないためにできること
2020.09.25
私のクリニックでは、インフルエンザのワクチン接種への問い合わせが増えてきました。コロナ禍で多くの人が感染症対策を講じていたためか、昨シーズンのインフルエンザの流行レベルは、定点受診者数のピークで見ても、過去2年間と比較しても、50%にとどまりました。今シーズンもおそらく流行はかなり抑えられるのではないでしょうか。 (さらに…)
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』186 「母趾種子骨障害」と誤診された足底部嚢腫症例報告
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』186 「母趾種子骨障害」と誤診された足底部嚢腫症例報告
2020.09.25
小野博道(筋・骨格画像研究会)
患者は36歳男性(会社員)で、体格は痩せ型。主訴は左母趾球の痛みで来院時の体温は36.6℃。2週間前より、毎朝の日課であるランニング中、左母趾球に違和感があった。ランニング以外の私生活でも日に日に痛みが増してきたため、いつも通っている治療院を1週間前に受診。その治療院では、過多なランニングによる「母趾種子骨障害」と評価され、温熱療法・マッサージ・テーピング処置が施された。その後も3日間通い同処置を施し様子を見ていたが、歩くこともできなくなるほどに痛みが増強したため不安に感じ、当院を受診した。 (さらに…)
商品紹介 加藤貿易『アクティブシニアの着圧ソックス』
商品紹介 加藤貿易『アクティブシニアの着圧ソックス』
2020.09.25
優しい着圧のシニア専用設計
加藤貿易株式会社(東京都港区)の、歩行をサポートする「ラクラク歩行」シリーズに『アクティブシニアの着圧ソックス』がラインアップ。 (さらに…)
2018年度自賠責における柔整施術費 前年度より30億円減の644億円
2018年度自賠責における柔整施術費 前年度より30億円減の644億円
2020.09.25
施術費・件数の減少、3年連続
2018年度の自賠責保険における柔整施術費は約644億円で前年度より約30億円減少した。損害保険会社で構成される損害保険料率算出機構が毎年春に発行する『自動車保険の概況』で発表。施術件数は23万7,018件で6,858件減少した。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 コロナの慰労金は、あはき・柔整には出ない?
Q&A『上田がお答えいたします』 コロナの慰労金は、あはき・柔整には出ない?
2020.09.25
Q.
「新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金」は医療機関の医療従事者や職員を対象にしていますが、これに、あはき治療院、接骨院は含まれないのでしょうか。
A.
ご質問にある慰労金ですが、①感染すると重症化するリスクが高い患者との接触を伴い、②継続して提供が必要なサービスであること、③医療機関でのクラスターの発生状況、の3点を踏まえ、医療機関等に勤務し、患者・利用者と接する者を支給の対象としています。すなわち、 (さらに…)
連載『食養生の物語』88 生命に不可欠な塩
連載『食養生の物語』88 生命に不可欠な塩
2020.09.25
「敵に塩を送る」とは、戦国時代に上杉謙信が敵対関係にあった武田信玄に塩を送って苦境から救った逸話に由来する言葉。塩が活力の源であることの表れでもあります。英語で塩はsalt。給料を意味するsalaryと共にラテン語のsal(塩)に由来します。日本でも平安時代の官吏の給料が塩で支払われていたそうです。塩は生きていく上で不可欠なものと考えられてきたのですね。陰陽五行で生命力を主る「腎」を養うのは「鹹」、塩のこと。塩分が過不足なく補われることが大切だと考えられています。生命は、30億年前に海の中で誕生したもの。私たちの細胞レベルで、細胞外液が海水とよく似た成分で満たされているのはその名残と考えられますし、アトピー性皮膚炎の人が海水浴に行くことで改善するといわれるのも納得いきます。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』23 かならずめぐる四季
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』23 かならずめぐる四季
2020.09.25
今年の夏は日中の気温が高かったのと、マスクを着ける習慣が加わって、暑くて大変でしたね。けれど、決して天は間違わないので、今年もちゃんと陽気の力は正しい時期に徐々に弱まり秋になりました。 (さらに…)
今日の一冊 認知症の人が「さっきも言ったでしょ」と言われて怒る理由
今日の一冊 認知症の人が「さっきも言ったでしょ」と言われて怒る理由
2020.09.25
認知症の人が「さっきも言ったでしょ」と言われて怒る理由
木之下 徹 著
講談社+α新書 880円
著者は、日本初の認知症専門の訪問診療を始め、現在は認知症外来の専門医。数千人の認知症患者と接してきたという経験を基に、認知症にまつわる多くの誤解を切る。「認知症に病識はない」は真っ赤な嘘。「認知症予防」に有効な方法は何もない、必要なのはなった時の準備。そもそも、認知症を「頑張れば進行しないもの」と考えてはいけない――。なぜ患者は同じ言葉を繰り返すのか、認知症患者に寄り添い続けてきた著者だからこそ推し測れる本音を通じて、本人も周囲も納得できる生き方を考える。
編集後記
編集後記
2020.09.25
▽弊社のホームページが狙われました。9月中旬のある日の午後、突然会社のパソコンに大量のメールが。ホームページ内の購読申込み用フォームを通じて送られてくるメールなのですが、同じような訳の分からないアルファベットの名前で、多い時は数分おきに、1時間に20通近く次から次へ。初の事態にすぐさま騒ぎになりましたが、トラブルが専門的過ぎて社内はいつしかフリーズ状態に。そこで、日頃お世話になっている業者に連絡し、対応してもらいました。ただ「WPメンバーズの脆弱性を突かれたのでは」とか、業者さんも専門用語満載の説明。それでも何とか聞き取れたものの中に「攻撃元がロシア」という情報が。もしや狙い撃ちされた? 「可能性は低いね」と業者さん。そりゃ業界紙ですしね。(和)
あはきの施術管理者研修、来年3月まで計4回開催 コロナ禍でオンライン研修に
あはきの施術管理者研修、来年3月まで計4回開催 コロナ禍でオンライン研修に
2020.09.10
9月1日、あはき師が療養費の受領委任を扱う「施術管理者」になるため、来年1月から新たに義務化される「研修」のスケジュール等が公表されたとともに、受講の予約申請が始まった。新型コロナウイルスの収束が見通せない中、オンラインを主体とした研修で実施される。 (さらに…)
兵庫県が施術所に独自支援 上限70万円、コロナ対策の経費
兵庫県が施術所に独自支援 上限70万円、コロナ対策の経費
2020.09.10
兵庫県が8月下旬、病院や薬局等の医療施設に対して新型コロナウイルスの感染拡大防止策に要する費用を補助する支援事業の中に、柔整・あはき施術所も対象に加えて実施すると決めた。 (さらに…)
『医療は国民のために』302 柔整・あはき業界も「マイナポータル参入」を考えてみては
『医療は国民のために』302 柔整・あはき業界も「マイナポータル参入」を考えてみては
2020.09.10
厚労省の柔整療養費検討専門委員会で、「電子請求」の議題が持ち上がって久しい。数年以上も議論を続けているが、実質何も進んでいないのは明らかで、いまだにモデル事業の実施に向けた準備を話し合っている状況だ。いつまで「ルール作り」に時間をかけるのか、不思議でならない。少なくとも、電子請求が「オンライン請求」のことを指しているのか、といった程度は明言してもらいたい。仮に、オンライン請求であるとすれば、内閣府が推し進めている「マイナポータル」への参入を議論しなればならないからだ。 (さらに…)
第19回大師流小児はり®初心者講習会 三稜鍼を「突かずに引く」
第19回大師流小児はり®初心者講習会 三稜鍼を「突かずに引く」
2020.09.10
「痛くない」も子どもには禁句
大師流小児はりの会本部の『第19回大師流小児はり®初心者講習会』が8月2日、大阪府八尾市の文化会館プリズムホールで開催された。 (さらに…)
令和3年実施の国試、日程決定 あはき出題数がそれぞれ増
令和3年実施の国試、日程決定 あはき出題数がそれぞれ増
2020.09.10
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師のそれぞれ29回目となる国家試験の日程が、9月1日に厚労省ホームページ上で発表された。
あマ指師は令和3年2月27日(土)、はり師ときゅう師は同年2月28日(日)、柔整師は同年3月7日(日)に実施される。今回の試験から、あマ指師で10問増の160問、はり師・きゅう師で20問増の180問(単独受験なら10問増の170問)と出題数が増える。
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、厚労省は受験申込の手続きを郵送で行うよう呼び掛けている。
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』29 レーザーリプロ学会
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』29 レーザーリプロ学会
2020.09.10
3月に予定され延期となった日本レーザーリプロダクション学会が、8月23日にヒルトン大阪で開催されました。講演を依頼されていた私は録画によるビデオ講演も打診されていたのですが、学会への出席は色んな方々との交流も大切な目的なので、そのまま参加することにしました。 (さらに…)
[特別インタビュー]伊藤和憲氏、対面開催中止の「全日」テーマ語る
[特別インタビュー]伊藤和憲氏、対面開催中止の「全日」テーマ語る
2020.09.10
東京宣言から9年、変わる未来の展望
6月25日、公益社団法人全日本鍼灸学会(全日、久光正会長)の京都での第69回学術大会(北小路博司会頭・宝塚医療大学教授)の対面開催中止が発表された。当初5月開催予定だったが、3月中旬、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて9月への延期を発表。その後も検討を続けた末の苦渋の決断だったといえる。大会開催に向けて尽力してきた、同大会プログラム委員長の伊藤和憲氏に、掲げられていた大会テーマ『未来の鍼灸を創造する――鍼灸×(医療・健康)のその先?』に対する思いを聞いた。
――大会テーマは『未来の鍼灸』でした
私も名を連ねた「日本鍼灸に関する東京宣言2011(※下記参照)」から、状況は大きく変わっています。人が減り、お金が減り、コンビニすら無人化に取り組む時代に鍼灸院だけが変わらないとは言えません。
まず考えられるのが外国人労働者。仮に国際ライセンスが認められ、日本でブラジル人の鍼灸師が増えてきたという時、彼らが修めているのが中医学であれば日本人にとっての鍼灸の主流が中国式になりかねません。 (さらに…)
柔整師の労災保険施術料金算定基準が一部改定、令和2年8月26日付発出
柔整師の労災保険施術料金算定基準が一部改定、令和2年8月26日付発出
2020.09.10
9月1日以降の施術分から適用。初検時相談支援料、整復料、固定料などで少額の引き上げが行われたほか、往療料の距離加算が「片道4㎞を超えた場合」に包括化され、施術録に記載する事項などに関する文言が追加された。改定内容は以下の通り。 (さらに…)