柔整療養費「過誤調整」裁判で控訴棄却 奈良県橿原市の相殺処理を二審も否定
2020.11.10
奈良県橿原市における、柔整療養費に係る国民健康保険申請書の「過誤調整」をめぐる裁判で、10月22日、大阪高裁法廷で控訴審判決の言い渡しがあった。一審で敗訴した同市の控訴を棄却し、未払い療養費の支払いを命じた一審判決を支持する内容だった。今後、同市が上告しなければ、判決が確定する。 (さらに…)
柔整療養費「過誤調整」裁判で控訴棄却 奈良県橿原市の相殺処理を二審も否定
柔整療養費「過誤調整」裁判で控訴棄却 奈良県橿原市の相殺処理を二審も否定
2020.11.10
奈良県橿原市における、柔整療養費に係る国民健康保険申請書の「過誤調整」をめぐる裁判で、10月22日、大阪高裁法廷で控訴審判決の言い渡しがあった。一審で敗訴した同市の控訴を棄却し、未払い療養費の支払いを命じた一審判決を支持する内容だった。今後、同市が上告しなければ、判決が確定する。 (さらに…)
『医療は国民のために』306 橿原市を相手取った「相殺裁判二審」も勝訴、住民訴訟も視野に住民監査請求の準備を
『医療は国民のために』306 橿原市を相手取った「相殺裁判二審」も勝訴、住民訴訟も視野に住民監査請求の準備を
2020.11.10
10月22日、患者と当方・全国柔整師協会(全柔協)が原告側となって、奈良県橿原市が繰り返し行っていた柔整療養費の「相殺処理」の不当性を訴えた裁判の二審(控訴審)判決が下され、一審と同様、当方の主張が認められて勝訴した。
既に有名な話だと思うが、橿原市は6年ほど前から柔整師に対して異常なほどの攻撃を行っており、特に施術所広告において過激なまでの指導を行い、実際、追い込まれて橿原市を去っていった整骨院もあるという話を聞いている。その後「広告での戦いに勝った」ことで強気になり、療養費にも手を付けてきた。 (さらに…)
第3回国際美容鍼灸学会 ウェブ開催 「インフォデミック」テーマにシンポ
第3回国際美容鍼灸学会 ウェブ開催 「インフォデミック」テーマにシンポ
2020.11.10
治療家は無根拠な情報の拡散にも注意を
第3回国際美容鍼灸学会が10月11日、Zoomを使用してウェブ開催された。 (さらに…)
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』31 ラジオ収録現場より
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』31 ラジオ収録現場より
2020.11.10
10月からKBS京都ラジオで始まった、私がパーソナリティを務める番組『ハリある暮らし』(毎週日曜夜10時〜)。たくさんの同業者、患者さんからいろんな感想をお聞きします。過去にラジオ番組を持った鍼灸師はおそらくいないでしょうから、とても希少な経験をしていることになります。「先生、楽しそう」とよく言われますが、「はい、その通りです」。もしかしたら人生で今が一番楽しいかもしれません。 (さらに…)
第22回あはき療養費検討専門委員会 12月からの料金改定で大筋合意
第22回あはき療養費検討専門委員会 12月からの料金改定で大筋合意
2020.11.10
改定時期の遅れを業界側が陳謝
10月29日、都内で第22回あはき療養費検討専門委員会が開かれ、令和2年度の料金改定案が厚労省より提示された。12月から施行される予定で、改定率は「0.27%」とプラス改定となる。
ただ本来であれば、柔整療養費と同様に6月頃に改定される予定だったが、半年も改定時期がずれ込んだ。この遅れについて、あはき業界側の委員からお詫びの言葉を口にする場面が見られた。
訪問施術制度は次回へ見送り
料金が引き上げられる項目は、はり・きゅうで初検料が60~90円増の1,770~1,850円、施術料が10~20円増の1,550~1,610円。あん摩マッサージ指圧で1局所当たりのマッサージが10円増の350円となる。また、変形徒手矯正術がマッサージの加算(1肢当たり450円)として整理されるほか、往療料では4㌔超の場合が150円引き下げられて2,550円に減額されるなどの案が示された。
当初導入されることが予定されていた訪問施術制度(往療料の距離加算を廃止し、施術料と往療料を包括した料金)は見送られ、次回改定に向けて引き続き検討される。
当日の会議では、冒頭に日本鍼灸師会副会長の中村聡氏がここまでの改定をめぐる経緯に言及。「本来、もっと早くこの会議は開かれるものだったが、 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』150 コロナ禍と田舎型の統合医療
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』150 コロナ禍と田舎型の統合医療
2020.11.10
本来ならば行楽の秋で賑わうはずの初秋。コロナ禍で冷え切った観光業を中心に経済対策として展開される「Go To キャンペーン」を使ったわけではないのですが、先日、統合医療を学んだ米・アリゾナ大学の先輩である山本竜隆先生の施設のある朝霧高原(静岡県富士宮市)を久しぶりに訪問しました。山本先生は、12年前に朝霧高原の無医村へ東京から移住して診療所を開設し、地域の医療を支えながら、4万坪の広大な土地に富士山静養園、日月倶楽部という滞在型リトリート施設(https://wellness-union.jp)を立て続けにオープンされました。私はどちらかというと都会型の統合医療を推し進めていますが、山本先生は田舎型の統合医療の展開を進めています。滞在しているだけでストレスが軽減されるような素敵な施設です。 (さらに…)
連載『中国医学情報』188 谷田伸治
連載『中国医学情報』188 谷田伸治
2020.11.10
☆膝に水が溜まる患者31例での鍼灸治療効果―新穴「膝霊」と灸頭鍼併用
山東中医薬大学鍼灸推拿学院・馬東雲らは、膝関節水腫患者に対する鍼灸治療を報告(中国鍼灸、20年7期)。
対象=同大付属病院鍼灸科とリウマチ科の外来患者31例(男11例・女20例)、年齢:38~76歳・平均(59±11)歳、罹患期間:1カ月~15年・平均(3.04±3.31)年。主要症状:膝関節腫脹・疼痛・運動制限・膝蓋跳動・膝関節浸出液(MRI像)。中医弁証:寒湿型11例・瘀血閉阻型8例・肝腎虧虚型12例。
(さらに…)
2020年秋の叙勲・褒章 あはき・柔整業界から11名
2020年秋の叙勲・褒章 あはき・柔整業界から11名
2020.11.10
あはき・柔整業界からの2020年秋の叙勲・褒章は以下の通り。(敬称略・順不同) (さらに…)
鍼灸療養費 施術行為別・疾患別頻度 厚生労働省『令和元年度 療養費頻度調査』から
鍼灸療養費 施術行為別・疾患別頻度 厚生労働省『令和元年度 療養費頻度調査』から
2020.11.10
調査は、令和元年10月の1カ月間に行われた施術に係る療養費支給申請書が対象。支給申請書のうち、全国健康保険協会管掌健康保険で6分の1、国民健康保険で10分の1、後期高齢者医療制度で10分の1の割合で抽出している。調査が実施された10月より消費税率10%引き上げに伴う料金改定(改定率+0.44%)が施行されている。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 患者情報の共有が進む今、地域の医療ネットワークに参加を
Q&A『上田がお答えいたします』 患者情報の共有が進む今、地域の医療ネットワークに参加を
2020.11.10
Q.
福島県で昨年、「キビタン健康ネット」という医療連携のネットワークが立ち上がり、レントゲン等の患者さんの診療情報が県下の医療施設などで観覧できる仕組みが導入されたと聞きました。残念ながら、接骨院はこのシステムに入ってないようですが、骨折の画像情報をスムーズに確認できる点など、柔整師だけでなく、患者さんにもメリットがあるように感じますが。
A.
「キビタン健康ネット」を運営する福島県医療福祉情報ネットワーク協議会のホームページによれば、患者さんがかかりつけ診療所・薬局等で同意をすると、医師を含む医療従事者が他の医療機関の診療情報(X線画像、検査結果、治療内容、服薬等)を把握することができるといったシステムのようです。 (さらに…)
連載『汗とウンコとオシッコと…』195 おもらし
連載『汗とウンコとオシッコと…』195 おもらし
2020.11.10
10月の終わりに木枯らしが吹き、鉛色の雲が出てきた。空が低くなり冬の到来を告げる北風が吹いたのだ。今年の立冬は11月7日だが、寒くなるのがやや早い気がする。こうなると身体の体表の血管は収縮する場合と、温めようと拡張する場合がある。血管が収縮すれば引き攣るような頸や肩、五十肩のような痛みが現われる。厄介なのは、血管は拡張したけど、運動不足や貧血傾向等で圧力が無い場合だ。結果的に弛緩して炎症状態を引き起こさないで、部分的な高張性脱水を形成し、浮腫んで発痛物質だけが出て、痛みが移動しやすくなる。いわゆる太陽の中風が崩れるというものだ。現代日本人は『傷寒論』に書かれたような交感神経優位の闘争型の生活をしていないので、発熱できる筋肉を有していない場合が多く、だるさや移動性疼痛ばかりを訴えることになる。
森畑の親友の高校教諭の服部氏が駆け込んでいた。頻尿で排尿痛があり、慌てて泌尿器科に行くと急性前立腺炎だという診断を受けた。薬をもらって、痛みは緩和したが、頻尿が収まらないということだ。恥ずかしいことに何回か「失敗」したそうで、何とかならんかということで来院したわけだ。 (さらに…)
連載『医療再考』21 情報時代の鍼灸の売りは?―バリュージャーニー型鍼灸
連載『医療再考』21 情報時代の鍼灸の売りは?―バリュージャーニー型鍼灸
2020.11.10
IT化が進む現代では、情報が一つの資金だと言われています。安くて良いものを考えて作り、それを売るというバリューチェーン型のビジネスモデルが、顧客データから好みを分析して、満足できるものを売るというバリュージャーニー型に変化し、情報収集合戦が繰り広げられているのです。多くの企業があらゆる角度から購買者の情報を求め、顧客の満足度を上げる体験の提供に役立てることに力を入れています。
医療も、医師が良いと考える治療法やアドバイスを提供するというバリューチェーン型から、患者の情報を基に最適な治療環境やアドバイスを与えるバリュージャーニー型に変化しています。 (さらに…)
今日の一冊 おとなの発達障害 診断・治療・支援の最前線
今日の一冊 おとなの発達障害 診断・治療・支援の最前線
2020.11.10
おとなの発達障害 診断・治療・支援の最前線
小野和哉・林寧哲ほか 著
光文社新書 902円
近年注目される成人期発達障害には未知の課題が多い。診断を困難にしているのは、併存する障害が多様なこと、小児期のデータを取得するのが困難なこと、主観的意識によるバイアスがかかりやすいこと、そしてバイオマーカーがないこと――。2019年7月に開催された第1回日本成人期発達障害臨床医学会における講演・シンポジウムの内容を基に、医師、心理士、就労移行支援施設の設立者、当事者団体の代表など多岐に渡る著者が新たに執筆。最新の知見に基づき、当事者の心に寄り添う一冊。
編集後記
編集後記
2020.11.10
▽コロナ流行以降、おかしなことって結構ありますね。関東の大学でラグビーリーグが再開されましたが、試合で思いっきりタックルし、スクラムも組むのに、なぜか試合後の握手が禁止とか。ある新聞記事では、東京23区内の商店街で閉店が続き、多くが「居抜き」で設備が転用されていく中、クリーニング屋の看板のまま立ち飲み屋を始めたところがあるという。かえって人目を引いて賑わい、2号店を開店したとか。身近で言えば、先日長男をスイミングスクールまで迎えに行ったついでに窓口で次の受講日の変更を告げようとしたら、電話でお願いしますと言われました。融通を利かすとか、以前の常識で考えるとかが変わってきています。仮にあの場で即座に電話をしたら……おかしいですね。これは常識かな。(和)
鍼灸師ら1,161名回答のアンケート調査 コロナで収入減、6月から回復の兆し
鍼灸師ら1,161名回答のアンケート調査 コロナで収入減、6月から回復の兆し
2020.10.23
社会鍼灸学研究会の形井氏、報告
新型コロナウイルスの影響で、3月から落ち込み始めた鍼灸院の収入が持ち直してきたのは6月以降――社会鍼灸学研究会の形井秀一会長が、9月21日に開いた年1回の定例研究会で、新型コロナの鍼灸界へ与えた影響に関して調査した結果を報告した。全都道府県から回答が寄せられ、有効回答は1,161名だった。 (さらに…)
『医療は国民のために』305 青森国保連の療養費支給申請書紛失で思うこと
『医療は国民のために』305 青森国保連の療養費支給申請書紛失で思うこと
2020.10.23
9月上旬、青森県国民健康保険団体連合会で柔整療養費の支給申請書を紛失するという事故があった。紛失したのは8月請求分の9件で、職員が誤ってシュレッダーで破棄した可能性が高いという。青森国保連は、9月4日時点で申請書に関する問い合わせはなく、個人情報の流出はないとしており、事故後の対応については「請求代行機関に対して事故状況の報告と謝罪を行った」との発表を行った。 (さらに…)
若手鍼灸師に開業のチャンスを 「ユニコ」の鍼灸院
若手鍼灸師に開業のチャンスを 「ユニコ」の鍼灸院
2020.10.23
SNSでの情報発信など条件に
鍼の「ユニコ」ブランドで知られる日進医療器株式会社(大阪市中央区)の直営鍼灸院、なでしこ鍼灸院(大阪府豊中市)。若手鍼灸師を院長に据えて開業の機会を与えるとともに、鍼灸の普及啓もうを図る目的で6月に立ち上げられた。来年中に同院を含めて3院を展開する計画だ。 (さらに…)
柔整・岡山社団がアムダと災害協定 避難所での柔整ニーズの高まり背景に
柔整・岡山社団がアムダと災害協定 避難所での柔整ニーズの高まり背景に
2020.10.23
7月28日、公益社団法人岡山県柔道整復師会(山﨑邦生会長、岡山社団)と、災害支援活動を全国で展開している特定非営利活動法人AMDA(アムダ)が、災害支援に関する連携協力協定を締結した。今後、災害に伴う避難所への柔整師派遣などで協力を図っていく。 (さらに…)
レポート 「月見はり」に200名以上の親子が参加
レポート 「月見はり」に200名以上の親子が参加
2020.10.23
小児はりと百会に「朱」を印字で健康願う
10月3日、大阪府八尾市の当院で『月見はり』のイベントを開催しました。月見はりは、十五夜(中秋の名月)に子どもたちへ小児はりをし、治療後に『驚風のおまじない』として弘法大師様へお供えした「朱」を百会付近に印字する、100年以上前から大阪を中心に行われてきた伝統行事です。今年は、コロナ禍でお祭りや子ども向けのイベントが軒並み中止になっている中、感染症対策を万全にして、安全第一で子どもたちの心に残る楽しいイベントを企画しました。小児はりを受けに来た子どもたちは、普段とは一味違った院の雰囲気にワクワクした様子で順番を待ち、神妙に「朱」を受けていました。 (さらに…)
奈良県橿原市相殺裁判をめぐり 全柔協、住民監査請求呼びかけ
奈良県橿原市相殺裁判をめぐり 全柔協、住民監査請求呼びかけ
2020.10.23
不支給決定の保留「税金の無駄遣い」
全国柔整師協会(全柔協)は、奈良県橿原市内で開業する柔整施術所に呼びかけ、「橿原市で安心して治療院経営をするための【住民監査請求】説明会」を、10月17日、同市内で開催した。 (さらに…)