『ちょっと、おじゃまします』 ~日本全体を健康に~ 大阪府岸和田市<たにぐち鍼灸整骨院>
2018.08.25
「今の仕事を続けていても、日本全体を変えることはできないと思ったんです」。治療家になった理由をそう語る、谷口範尚先生。中学時代に腰を痛めて通院した整骨院が投球フォームの指導で有名で、メジャーリーガーも来院するほど。その事実に衝撃を受け、運動に携わる職業を志したと言います。ただ、高校卒業後は「自分の可能性を狭めたくない」と大学に進学。在学中、「小学生の姿勢やバランス感覚の悪化、ひいては将来的な寝たきりの発生は、幼児期に原因がある」と考えるようになり、幼稚園の体育の先生になります……が、冒頭の理由でアプローチを変えることにし、数カ月で退職。翌年に柔整専門学校に入学するまで、「一流の仕事を知りたい」とNHKの関連会社に入社し、ドラマ制作に関わったとか。石原さとみさんら芸能人の、華やかな姿の影で地道な準備や努力を重ねる姿に学んだとのこと。
免許取得後、病院などでの勤務を経て開業。祖父の工場があった広い立地を生かし「医学的、科学的根拠を持ったトレーニングができるフィットネススタジオ」を併設。「身体の歪みを放置したトレーニングは体を壊す」が持論で、患者さんには運動指導を「川下」、その前に行う治療を「川上」と説明します。ゴルフやボクシングのプロ選手も通院するほか、来院していた中学生の野球部員が地方の強豪校に「野球留学」することも多く、近年は毎年甲子園球児に教え子がいるとか。
ただ、「良い治療や指導をしても、一治療院の立場では全体を変えられないのは同じこと」。健康寿命を伸ばすには幼児期の姿勢改善だと、自治体へのプレゼンを始めます。現場レベルでは好感触を得てもトップの理解が得られない日々が続きましたが、ついに泉大津市の南出賢一市長という理解者を得て、今年「あしゆびプロジェクト」の開始にこぎ着けました。分かりやすい足指の運動を第一歩として、今後も長いスパンで市民の健康作りを進めていく予定。企業や大学の協力を得て健康寿命の調査も予定しており、「泉大津市から日本全体を変えていきます」と力強く言い切りました。
谷口範尚先生 平成15年、大阪体育大学卒業。平成19年、大阪凰林医療学院卒業。同年柔道整復師免許取得。平成24年、国際東洋医療学院卒業。同年はり師、きゅう師免許取得。37歳。