『ちょっと、おじゃまします』 ~今は往療、いずれ施術所も~ 大阪府堺市<やべ鍼灸整骨マッサージ院>
2019.11.25
今年の6月に往療専門で開業したばかりだという萩原和真先生。柔整師、あはき師の有資格者です。国家資格取得前のアルバイトも含めて9年間の下積み生活を送り、「自分がどれだけできるか試したい」との思いから独立を果たしました。
小学校から大学まで野球に打ち込み、プロの選手を目指してきましたが、ケガでボールを投げられなくなって断念。トレーナー業を視野に入れ、整骨院で働き始めました。そこで見たのは患者さんの笑顔。困っている人の手助けになる仕事だと感動し、この道を志しました。3軒の整骨院で修業、それぞれに特色のある治療が学べたとのこと。中でも、最後に勤めた院の院長の鍼はスピーディーでなおかつ結果を出していたといい、今はその先生を目標にしています。まだ患者さんは多くはなく、介護施設などケアマネジャーのいる事業所へあいさつ回りをして紹介してもらったり、友人の祖父母に声をかけてもらったりしています。その内の一人は高齢の女性で、歩行困難なうえ、いつも顔色が悪いそうです。そんな患者さんが、施術をすると顔色も良くなり、口数が少なかったのが積極的に話しかけてきてくれるようになるのが何よりうれしいとか。介護をしているご家族にも喜ばれ、やりがいを感じています。ヘルパーやケアマネジャーとの信頼関係構築が重要だと、コミュニケーションは欠かしません。医師に提出する施術報告書には施術内容だけでなく、その日の患者さんの様子も書き記しています。
ゆくゆくは施術所を構えたいという萩原先生。経営についても学ぼうと考えていますが、まずは治療の腕を磨いてからと、様々なセミナーに参加しています。直近ではYNSAの入門セミナーに行ったそうで、「学生時代、教員の先生に勧められた本で知ってはいたのですが、実際に見てみたくて。すばらしい技術です。ぜひ極めたいですね」と目を輝かせていました。
萩原和真先生
平成27年関西医療学園専門学校柔道整復学科卒、同年柔整師免許取得、平成30年同東洋医療学科卒、同年はり師・きゅう師免許及びあん摩マッサージ指圧師免許取得。30歳
▲仕事道具を入れるバックパック。開業祝いに勤めていた院から贈られたとのこと