『ちょっと、おじゃまします』 ~治療院・デイ・ジムの好循環~ 曾和由行先生 兵庫県尼崎市<よし鍼灸接骨院グループ>
2019.02.10
兵庫県尼崎市に鍼灸接骨院一軒とスポーツジム併設のデイサービス1カ所、大阪市に鍼灸接骨院一軒を構える「よし鍼灸接骨院グループ」。事務員も含めた40数名のスタッフを率いるのは鍼灸師・柔整師の曾和由行先生で、デイサービスを運営する株式会社グッドの代表も務めています。
最初の院を開いて2年目の頃、高齢で独居の女性患者さんが通って来ていたといいます。しかし、半ば引きこもりのような生活から体力が落ちて来院できなくなり、ついには認知症になって半年で亡くなられました。そのことが悔やまれてならなかった曾和先生は「接骨院だけでは体力低下には対応できない」と、当時はまだ黎明期だった、小規模でリハビリに特化したデイサービスを開設しました。初めこそ手探りでの運営でしたが、今では、デイサービスでADLを向上させて治療院に通える身体になってもらい、さらに、ジムで鍛えてもっと元気になってもらう、といった具合に相乗効果を発揮しています。アスリートの治療やトレーナー業務もグループの柱の一つで、曾和先生自身、JATAC公認アスレチックトレーナーの資格を取得しています。近年では阪神タイガースなどプロ野球球団の春季キャンプにも帯同しており、元阪神タイガースでオリックス・バファローズの金田和之投手は、阪神に在籍していた頃からの付き合いだとか。野球などのスポーツ選手だけでなく相撲の力士も来院するとのことで、先頃引退した横綱・稀勢の里も大関時代には大阪場所の際に通って来ていたそうです。
スタッフには海外で解剖学の研修を受けさせるなど、後進の育成にも余念がありません。ただ、技術や知識はもちろんのこと、本当に患者さんに必要とされるには人間力が欠かせないといい、「カリスマとか一番になるとかではなく、みんなで一緒に患者さんに必要とされる存在になろう」と言い聞かせているとのことです。
曾和由行先生
平成16年明治東洋医学院専門学校鍼灸学科卒、同年はり師・きゅう師免許取得。平成17年同柔整科卒、同年柔道整復師免許取得。47歳