2025年上半期の「療術業」倒産、過去20年間で最多更新
2025.07.09
今年1月から6月までの療術業(鍼灸マッサージ院、接骨院、リラクゼーション店舗含む)の倒産件数が55件で、2006年からの20年間の上半期で過去最多を更新した。東京商工リサーチが7月6日に公表した。
前年(2024年)同期比は17%増。倒産した55件のうち、8割超(83.6%)が「売上不振」が原因だった。また、 (さらに…)
2025年上半期の「療術業」倒産、過去20年間で最多更新
2025年上半期の「療術業」倒産、過去20年間で最多更新
2025.07.09
今年1月から6月までの療術業(鍼灸マッサージ院、接骨院、リラクゼーション店舗含む)の倒産件数が55件で、2006年からの20年間の上半期で過去最多を更新した。東京商工リサーチが7月6日に公表した。
前年(2024年)同期比は17%増。倒産した55件のうち、8割超(83.6%)が「売上不振」が原因だった。また、 (さらに…)
期限切れの紙の保険証でも「療養費請求は可能」、来年3月末まで
期限切れの紙の保険証でも「療養費請求は可能」、来年3月末まで
2025.07.07
マイナ保険証の本格移行に伴い、今後、有効期限切れで失効する紙などの健康保険証について、整骨院や鍼灸院等の受領委任払いを取り扱う施術所の窓口で、暫定的に2026年3月まで使える措置が取られることが分かった。
厚労省が6月27日付で、医師会などの医療関係団体や自治体に向けて発出した事務連絡「健康保険証の有効期限切れに伴う暫定的な取扱いに関する疑義解釈資料」の中で特例措置を示しており、本紙による厚労省への取材で「施術所も、医療機関と同様の取扱いとなる」との回答を得た。
特に8月以降、多くの自治体で (さらに…)
【大阪・関西万博】9月に期間限定でバーチャル鍼灸院がオープン!
【大阪・関西万博】9月に期間限定でバーチャル鍼灸院がオープン!
2025.07.03
9月1日(月)~9月7日(日)、大阪・関西万博でバーチャル鍼灸院が開かれる。VRで鍼灸治療を体験することができ、万博で鍼灸関連の催しは初となる。発起人は伊藤和憲氏(明治国際医療大学教授)、出展は同氏が文化観光大使を務める南丹市。
バーチャル鍼灸院は、関西パビリオン京都ゾーン『ICHI-ZA一座きょうと』内、「いのち」の区画で体験できる。このブースでは、京都の市街地がオーバーツーリズムである反面、中部に位置する南丹市は、魅力ある観光資源がありながら人を呼び込めていないという課題を、ICTで解決しようという取り組みを紹介している。「養生」というキーワードのもと観光地と観光客を繋ぐガイド役を果たすのが、伊藤氏の開発したアプリ「YOMOGI+」だ。いくつかの設問に答えると、東洋医学の視点で体調・体質に合わせた観光地や体験のコンテンツが提案される。
そのコンテンツの一つにバーチャル鍼灸院がある。VRゴーグルを装着すると、 (さらに…)
柔整・あはきの業団の令和7年度役員改選、「現体制続投」目立つ
柔整・あはきの業団の令和7年度役員改選、「現体制続投」目立つ
2025.07.01
令和7年は、主だった柔整師・あはき師団体の役員改選の年に当たる。5月から6月にかけて総会が開かれ、役員・執行部が選出されたが、現体制を続投する団体ばかりだった。
日本柔道整復師会(日整)は長尾淳彦会長が再選され、2期目に臨む。副会長には竹藤敏夫氏、山崎邦生氏が就任した。
全国柔整鍼灸協同組合(全柔協)は理事長の上田孝之氏が2期目を続投。岸野雅方氏が会長、塚原康夫氏が専務理事と変わらずのまま。
公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会(全鍼師会)は、前期途中で会長に就いた長嶺芳文氏が、引き続き選任された。副会長には、狩野裕治氏、廣野敏明氏、石川英樹氏、尾野彰氏、往田和章氏が選ばれた。
公益社団法人日本鍼灸師会(日鍼会)も中村聡氏が会長2期目を決めた。副会長には小林潤一郎氏、児山俊浩氏、安田政寛氏が選出されている。
2023年度自賠責の柔整施術費、約510億円で2年連続増
2023年度自賠責の柔整施術費、約510億円で2年連続増
2025.06.24
請求件数も約18万件で増加
2023年度において自賠責保険に請求した柔整施術費の総額が約510億円であった。前年度より約38億円増え、2年連続で増加した。損害保険料率算出機構が毎年春に発行する『自動車保険の概況』で公表した。 (さらに…)
モクサアフリカ、今秋に南アフリカで灸の健康支援を実施
モクサアフリカ、今秋に南アフリカで灸の健康支援を実施
2025.06.19
モクサアフリカが10月に南アフリカで「灸による健康支援」を予定している。この活動は、灸の普及・定着が見込める医療資源の少ない土地において、効果を体感してもらい使用を拡大する、「新規開拓」も視野にいれた取り組みとして継続してきたもの。
モクサアフリカは2008年に設立されたイギリスのチャリティ団体。アフリカのダーバンにある麻薬中毒や結核、HIV患者の支援施設「ベルヘブンハームリダクションセンター(Bellhaven harm reduction center) 」から相談を受け、取り組みを開始した。なお2022年に始まり今回で3回目になる。
前回の2023年は日本から3名、イギリスから2名でチームを結成し、現地の医療従事者やスタッフとともに同センターで7日間に渡り活動。基本となる直接灸やイヤーシードを使い延べ270人に治療をした。「痛みが軽くなった」「体が楽になったと感じる」など効果を喜ぶ声が聞かれ、連日通う患者もいたという。その様子はNHKをはじめ、数々の一般メディアでも取り上げられた。
今回も前回同様にダーバンにて活動を予定している。
口コミで広がり始めた灸。定着には課題も
ボランティアに参加したメンバーは「2022年の活動を開始した当初は、お灸を見たことのない人々に良さを理解してもらうことにとても苦労したけれど、継続のかいあって口コミで広がり続けている」と手ごたえを話す。また、コミュニティの安全性向上もあってか灸を受けに来る女性が増えているとも。
そもそもモクサアフリカは、資源の限られた環境での結核治療に対し、伝統的な灸治療を科学的に検証し、補助的治療法として確立することを目指し設立された。それも踏まえ、このプロジェクトは、伝統医療により現地NPOと協力して、社会的に脆弱な層を支援し、地域主導の運営体系構築を目指すという社会貢献モデルという側面もある。
数日のみの治療体験では灸の定着には程遠く、継続のための現地スタッフの雇用、育成のための資金源づくりなど今後の課題も浮かび上がってきている。
現在モクサアフリカでは一緒に活動できるメンバーを募集中、寄付も募っている。興味のある方や活動に賛同する方はモクサアフリカHPから確認を。
▼モクサアフリカの日本での灸の普及活動の記事も公開中!
『アースデイ東京2025』でモクサアフリカがお灸体験
がんサバイバーにあはき師が「オンコロモーション」を!
がんサバイバーにあはき師が「オンコロモーション」を!
2025.06.06
大鍼師会、今年度より人材養成の講座始める
「がんサバイバー」に特化した運動機能の回復を支援する「オンコロモーション」に取り組む動きが鍼灸業界で出てきている。
大阪府鍼灸マッサージ師会(廣野敏明会長、大鍼師会)が、今年度より研修事業として「オンコロモーション認定指導員養成講座」を開き、日頃の臨床で遭遇することの少なくない癌患者の術後ケアやQOL向上のサポートができる施術者を育成し、癌治療後のがんサバイバーの社会復帰に寄与しようとしている。
オンコロモーションとは、オンコロジー(腫瘍学)とモーション(動作)を組み合わせた造語で、公益財団法人大阪対がん協会が提唱した考えだ。癌の治療を受けた患者は、筋力の低下や手術による関節可動域の制限など、身体機能の低下を起こすケースが多く、これらに対し、運動を推奨するとともに、「癌にひるまず、いつもと同じ生活を送るために前向きに取り組むよう背中を押していく」との思いで名付けられた。
大鍼師会が今回の養成講座をスタートさせるきっかけとして、数年前に大阪対がん協会から打診を受けたという。背景には、 (さらに…)
各地のPTAでかわいい「お灸缶」を使うお灸講習会を開催! 全国地域すこやかお灸協会
各地のPTAでかわいい「お灸缶」を使うお灸講習会を開催! 全国地域すこやかお灸協会
2025.05.26
講習会や研修会を企画している学校のPTAや企業などの団体と、全国の鍼灸師を繋ぐプラットフォームを提供し、「お灸缶」を使った灸の講習会を推進しているのは全国地域すこやかお灸協会。講習会の後は缶を持ち帰り、灸の存在を身近に感じてもらうことで「お灸の継続」を促すという狙いがある。
会を立ち上げ本格的に活動を開始したのは2021年ごろ。以来、学校や地域のマルシェ、寺院、実業団スポーツチームと全国の多彩な団体と講習会を実施している。参加者は灸未経験の場合がほとんどの中、ほんわかしたイラストのお灸缶の効果は絶大。「かわいい!」とあちらこちらから歓声が上がり、使ってみたいという気持ちを盛り上げるのに一役買っている。
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