連載『汗とウンコとオシッコと…』252 熱三重奏
2025.08.10
毎日暑すぎる。一際、目に留まるのは南方の花のようなノウゼンカズラだ。アメリカの囚人服のようなオレンジ色で、色調に呼応するかの如く薬効は血症であることが面白い。 (さらに…)
連載『汗とウンコとオシッコと…』252 熱三重奏
連載『汗とウンコとオシッコと…』252 熱三重奏
2025.08.10
毎日暑すぎる。一際、目に留まるのは南方の花のようなノウゼンカズラだ。アメリカの囚人服のようなオレンジ色で、色調に呼応するかの如く薬効は血症であることが面白い。 (さらに…)
第30回日本緩和医療学会学術大会 緩和医療において鍼灸の必要性を医師にアピール
第30回日本緩和医療学会学術大会 緩和医療において鍼灸の必要性を医師にアピール
2025.08.08
第30回日本緩和医療学会学術大会(会頭:田村恵子氏/大阪歯科大学)が7月4日、5日に福岡市内にある福岡国際会議場で開催され、がん患者における鍼灸治療についての講演や体験会が行われた。
がん患者に対する鍼灸の実際を解説
今回初めての試みとなる日本緩和医療学会と公益社団法人全日本鍼灸学会の合同シンポジウム『緩和ケアにおけるがん患者に対する鍼灸治療の現状と今後の展望』において、緩和医療における鍼灸のメリットや課題が話された。座長を務めたのは、石木寛人氏(国立がん研究センター中央病院)と山口智氏(埼玉医科大学)。
山下仁氏(森ノ宮医療大学)は、鍼灸は伝統療法ゆえ科学的検証は遅れていたが論文は増加傾向にあり、2024年末時点で国内の19の診療ガイドラインにおいて28の推奨に関する記載があると伝えた。肯定的な推奨は疼痛や脳卒中後の肩手症例群など18あり、病態によっては日常臨床以上に慎重な感染症対策が不可欠となる。
鍼灸が評価されにくい理由として、無治療との差は明らかでも偽鍼は刺激による効果が出てしまい真の効果との差が検出されにくいと話した。また情報源に関し、健康情報全般はテレビやインターネットが主流なのに対し、鍼灸は医師の勧めや口コミが多いとの調査結果を示し、医師の理解を深める努力とともに、専門知識を身に付けた鍼灸師が施術する必要性を強調した。
萩原彰人氏(国立病院機構埼玉病院)は、鍼は日英の慢性疼痛診療ガイドラインにおいて推奨されていると示し、下行性疼痛抑制系の賦活などによる鎮痛作用に優れていると説明した。緩和ケア病棟の患者に対しては、痛みに苦しむ中での侵襲刺激の敬遠や、出血傾向などから接触鍼が有用だと紹介。医師である自身が刺さない鍼に興味を持ったのは、化学療法誘発性末梢神経障害(Chemotherapy-induced peripheral neuropathy : CIPN)に対し、有害事象なく、ほとんどの被験者が大きく改善した小川恵子氏(広島大学病院漢方診療センター長)らの研究結果に驚いたからだという。小川氏の在籍する病院では鍼治療を提供し、外来では不定愁訴、がん疼痛、化学療法の副作用を、病棟では悪心、倦怠感、食欲不振、全身痛、呼吸困難など緩和ケアを中心に行っている。
病鍼連携が望まれるが療養費の問題などがあるほか、さらなるエビデンスの構築や医学部での卒前教育、鍼灸適応の明確化など、医師と鍼灸師が顔の見えるコミュニケ―ションのもと課題に取り組むべきと訴えた。
(さらに…)
商品紹介 山正『ヒマラヤもぐさ』
商品紹介 山正『ヒマラヤもぐさ』
2025.08.07
ネパール産のヨモギを使った点灸用もぐさ
株式会社山正(滋賀県長浜市)が、ネパール産ヨモギを使用した点灸用の『ヒマラヤもぐさ』を今夏に新発売した。1箱30g入。
2013年に数量限定で販売していたが、近年ネパールより乾燥ヨモギを安定的に輸入することが可能となり、定番商品として点灸用もぐさのラインナップに加えた。
特長は、国産ヨモギと一味違う香りと風合いを持つヒマラヤ育ちのヨモギを、灸製造の老舗である同社工場で丁寧に精製している点。原料コストを抑えつつ、点灸用として高品質のもぐさを継続して提供できる環境が整ったといい、「ネパールの自然の恵みと、日本の伝統的なもぐさ製造技術が合わさって生まれた本製品を、ぜひ臨床活動に役立てほしい」と同社。
製品に関する問い合わせは同社(0749-74-0330)へ。また、製品情報はホームページ(https://moxa.net/products/tenkyu/)より。
第二回医療功夫学術集会 治療家が功夫を学ぶ意義とは
第二回医療功夫学術集会 治療家が功夫を学ぶ意義とは
2025.08.06
「中国医学×功夫」を実践する日・中の専門家が登壇
第二回医療功夫(いりょうカンフー)学術集会が7月13日に森ノ宮医療学園専門学校アネックス校舎(大阪市東成区)で開催された。
代表の奥圭太氏は「体を養い鍛えていることを医療に発展させる方法を、これまで実践してきた先生に聞き、皆で考えたい」と伝えた。「現代と伝統の交流」とのコンセプトのもと、当日は匿名で参加できるラインのオープンチャットを開設し、投稿されたコメントもふまえ議論の内容を決めていく参加型の学会となった。また、学会用にChatGPTをカスタムした独自AI「シャオフーちゃん」をリリース。参加者はそれぞれの端末で武術や中医学の疑問を解決しながら講演を聞いた。
太極拳の世界王者から感覚を研ぎ澄ます方法を学ぶ
葛西眞彦氏(易簡太極拳推手発展協会)は太極拳の型のひとつ「小太極」を、治療家の感受性の鍛錬にもなるとして教えた。足を前後に開き、手の動作とともに重心を前後にゆっくりと移動させながら、全身が連動して力まず動かせる最適解を模索する。練習を積むことで相手の力みや反応に繊細に気づくことができる「感覚センサー」を磨くことができ、治療家が患者を診る能力の向上にも応用できるという。講義は体験型で進み、参加者は体を動かしながら感覚を確かめた。
健康でないと正しく患者を診ることはできない
李立祥氏(天津中医薬大学)は、専門としている医療と功夫の融合について (さらに…)
連載『中国医学情報』245 難治性の末梢性顔面神経麻痺の鍼治療 ほか
連載『中国医学情報』245 難治性の末梢性顔面神経麻痺の鍼治療 ほか
2025.08.05
☆難治性の末梢性顔面神経麻痺32例の鍼治療―水平刺法・円皮鍼法併用
湖北省の武漢市中医病院脳病科・王非らは、罹患期間2カ月以上の難治性の末梢性顔面神経麻痺患者で、標穴には水平刺法(原文「排針平刺」)、本穴には円皮鍼法(原文「撳針」)を用いた結果を報告(中国鍼灸、2024年9期)。
対象=同院の32例。男14例・女18例、年齢26~70(平均46±10)歳、罹患期間2カ月~2.5年(平均4.7±3.8カ月)。
治療法=治療は毎週3回(水・金・日曜日)、1クール5回で計4クール(20回)治療。
<水平刺法>
①取穴―いずれも患側。1)陽白と左右1cm各1穴、2)四白と左右1cm各1穴、3)巨髎と左右1cm各1穴、4)頬車と左右1cm各1穴。
②操作―仰臥位。0.16×13mmのディスポ鍼使用。上記穴で鍼尖を足の方向に向け皮膚から15度の角度で斜刺(快速進鍼)し、その後鍼尖を患者の人体正中線方向に向け、皮下の浅い筋膜に平行に約10mm刺入。毎穴捻転手法を約1分間行い、得気後に置鍼30分間。
<円皮鍼法>
①取穴―足三里(左右)・関元。いずれも補益強壮の要穴で、気虚症状を改善できる。
②操作―0.25×1.3mmの円皮鍼を刺入貼付し、患者に弱くから強めに、 (さらに…)
2025年夏期休業のお知らせについて
2025年夏期休業のお知らせについて
2025.08.04
平素より弊社及び鍼灸柔整新聞をご愛顧たまわり
誠にありがとうございます。
勝手ながら、下記の期間を休業とさせていただきます。
ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
2025年8月13日(水)~8月17日(日)
※上記期間中のご購読に関する問い合わせ・手続き等については、
休業明け以降、順次対応いたします。
東京都が物価高対策で3.9万円支援、8月中旬より順次申請開始
東京都が物価高対策で3.9万円支援、8月中旬より順次申請開始
2025.08.04
東京都がこのほど、物価高に直面する施術所の負担軽減のため、「緊急対策支援金」を給付することを発表した。
支給額は1施術所当たり3万9,000円で、12月以降に支給する予定という。
対象となる施術所は、都内で開設しており、療養費の受領委任取扱いを行っている、または償還払いによる保険診療を行っている所に限る。出張専門による施術所も対象に含まれる。
申請手続きの方法は2通りで、①書面申請、②デジタル庁が運営する補助金申請システム「Jグランツ」。申請の受付期間は、書面申請が8月18日~9月16日(webによる事前申込が必須)、Jグランツが10月1日~10月20日となっている。
東京都医療機関等物価高騰緊急対策支援金(令和7年度)
『医療は国民のために』409 支払基金のレセプト審査で不祥事が発覚! 柔整のオン請議論に影響があるか?
『医療は国民のために』409 支払基金のレセプト審査で不祥事が発覚! 柔整のオン請議論に影響があるか?
2025.08.01
今年に入って発覚した、社会保険診療報酬支払基金による「レセプト審査業務の不適切行為」の問題をご存じだろうか?
簡単に説明すると、支払基金の職員が、本来目視で確認しないといけないレセプトを、自作のツールを用いてずさんな審査を行っていたというものだ。その「自動遷移ツール」と称されるツールは、レセプト審査画面上の「確認済」ボタンを押下せずとも一定の時間が過ぎれば、次のレセプト画面に遷移する仕様だという。
医科・薬科等の診療報酬ではオンライン請求(オン請)が導入されて久しいが、そもそも紙でレセプト請求が行われていた頃 (さらに…)
『ちょっと、おじゃまします』世界一周を経てたどり着いた幸せを届ける治療院 京都市中京区<痛みの治療院サラヴァ!>
『ちょっと、おじゃまします』世界一周を経てたどり着いた幸せを届ける治療院 京都市中京区<痛みの治療院サラヴァ!>
2025.07.31
京都市中京区で完全個室治療院「痛みの治療院サラヴァ!」を営む森脇毅先生。その施術には、異国の風土や多様な現場で培った技術と感覚がにじんでいます。
森脇先生は、地元京都の大学を卒業し、一般企業へ就職するも、緑内障を患い3年で退職。自分のこれからを考える時間が必要だと感じ、単身ブラジルへ向かいました。半年にわたった滞在では、多様な価値観が交錯し、個人主義が色濃く表れるブラジル社会に触れ、「もっと自由に生きていいんだ」と衝撃を受けたといいます。
帰国後は「視覚障害があってもできる仕事」を模索し、手技療法に関心を持つようになりました。器材を使わず、場所も選ばない点に魅力を感じ、専門学校へ入学・卒業すると、複数の治療院で経験を積みながら、セミナーにも積極的に参加。実践と学びを重ね、治療家としての土台を固めました。
治療技術に行き詰まりを感じ始めたころ、森脇先生は「世界一周の旅に出よう」と決意します。最初の訪問地インドでは、 (さらに…)
草思社より新刊 アスリートのための「こころ」の強化書
草思社より新刊 アスリートのための「こころ」の強化書
2025.07.30
株式会社草思社から『アスリートのための「こころ」の強化書―メンタルトレーニングの理論と実践』が発刊された。著者は大阪体育大学教授の土屋裕睦氏。四六判、272頁、2640円(税込)。
公認心理師である著者は、スポーツ選手の「こころ」の強化に携わり、いわゆる心理相談(カウンセリング)を中心に、約35年間プロスポーツチームや体育系大学、中高生の部活動といった様々な現場で臨床活動を行ってきた。本書は「メンタルトレーニング事始め」から始まり、「自己への気づきを深めるアセスメント」「あがりの予防と対処法」「ストレスマネジメントと心の成長」など、幅広いテーマの計15章で構成。また各章は、「事例の紹介→理論解説(アプローチ法)→事例のその後(答え合わせ)→まとめ→セルフチェックシート」の流れで展開し、実践的な知識として学べる。アスリートと接するトレーナー・施術者にとっても「こころ」の問題を知ることができる必読書といえる。
上記の書籍を抽選で2名に読者プレゼント
ハガキに希望の本のタイトル、郵便番号、住所、氏名、電話番号を明記し、
本紙編集局(〒530-0057 大阪市北区曽根崎2-2-1 梅新21ビル)まで。
9月10日到着分まで有効。
1年以内の施術利用率「14.5%」、リクルート社の2025年あはき柔整実態調査から
1年以内の施術利用率「14.5%」、リクルート社の2025年あはき柔整実態調査から
2025.07.29
「接骨・整骨」で利用率高く、10代の「若年層」に広がりみせる
ここ1年以内に「あん摩・指圧」「鍼灸」「接骨・整骨」のいずれかを利用した割合が「14.5%」だった。株式会社リクルートの美容に関する調査研究機関・ホットペッパービューティーアカデミーが4月中旬に行った『鍼灸・接骨院に関する利用実態調査2025』で報告した。前年調査より1.5ポイント減少したとしている。
調査は、全国の15歳から69歳までの男女5,500人にインターネット上で実施した。各施術の中で最も利用が高かったのは「接骨・整骨」の8.7%で、特に10代で利用率(前年比1.8ポイント増)が伸びている。
療養費(健康保険)の有無に関する質問もあり、「保険適用なし」での利用率は10.5% (さらに…)
第75回日本東洋医学会学術総会 東洋医学の力を知り未来に生かす
第75回日本東洋医学会学術総会 東洋医学の力を知り未来に生かす
2025.07.28
第75回日本東洋医学会学術総会が6月6日から3日間、京王プラザホテル(東京都新宿区)にて開催され3,360人が足を運んだ。テーマは『東洋医学のエビデンス―漢方・鍼灸の実力と未来』。
伝統の英知と現代の科学の融合で生活の質を向上させる
会頭講演では久光正氏(昭和医科大学名誉教授)が同大学で初めて本格的に東洋医学研究に取り組んだ武重千冬氏(同大学医学部生理学講座2代目教授)の成果を振り返った。武重氏の研究は1971年の鍼麻酔のニュースが契機となり、メカニズムの生理学的解明に着手したことに始まる。
「催眠でなければ動物にも効果がある」との観点で、当時進行中であった動物催眠との異同性の検証を皮切りに、ツボの認知は浅かった中、全身の電気抵抗の測定により足三里相当部位の特異性を確認。鍼通電実験を行い鍼麻酔の有効性を示した。また、鎮痛の継続性から神経性と体液性因子によること、下行性痛覚抑制機構の関与、動物の種により無効群が存在することなどを発表し、世界で評価を得たと誇らしく語った。
自身の研究としては、瘀血を血液の問題であるという観点から、ラットの特定部位への鍼通電で血液流動性や血小板凝集能の改善ができると示したほか、今大会で瑞宝中綬章叙勲記念講演を行う寺澤捷年氏(富山大学名誉教授)により考案された「瘀血の判断基準」にある「舌の暗赤紫色化」等の症状を、血液流動性との相関性から検証し有効な項目であると示した。久光氏は「東洋医学のエビデンスは歴史の中での実績や文献、口伝なども含む広義なものと考えたい。伝統の英知と現代の科学の融合により生活の質の向上に貢献できると信じている」と結んだ。
(さらに…)
デスクトップ(2025年7月20日/1234号より)
デスクトップ(2025年7月20日/1234号より)
2025.07.26
▽夏の初めに蚊取り線香を買うのがおきまりです。目的は蚊よけというより「ザ・夏」という雰囲気を楽しむこと。
ところが昨年はいつもの商品が買えず、今年こそはとネットを探すとプレミアが付いてひと缶3,000円超に。製薬会社の製造終了品ページから、昨年どころか一昨年にはすでに生産が終了していたと知りました。ラインナップも減り、主力はプラグ式とスプレー式に取って代わっていると気付きました。確かに我が家も夕方玄関先で焚くのみで、室内ではスプレーを使っていて、近所で香りに気づくことも減っています。
「日本の夏」に蚊取り線香はシンボリックなものだと思っていたのですが、夏の画像をネット検索すると花火、ひまわり、風鈴……。さて、皆さんは何に夏を感じますか?(中)
連載『生殖鍼灸から始まる領域拡大』6 耳と免疫
連載『生殖鍼灸から始まる領域拡大』6 耳と免疫
2025.07.25
現在、耳疾患の学習と臨床研究に取り組んでいます。修正を重ねながら千人を超える患者さんに治療を行ってきた結果、昨年から明らかに改善率が上昇したのです。そこで昨年来院した約60人の患者さんの経過を耳鼻科の効果判定法に基づき計算すると、有効率が約80%に達しました。次に、今回の修正で改善率が大きく上昇した根拠ですが、やはり重要な知識が免疫学にたくさん潜んでいます。
例えば、ヘルペスウイルス5型であるサイトメガロウイルスの抗体保有率が近年低下しているとされています。これは、衛生的になりすぎて幼少期に不顕性感染を済ませて抗体を保有しているはずが、成人になってから一次感染が成立すると顕性化しやすいと考えます。成人になってからおたふく風邪やはしかに罹患すると大変なことはご存知でしょう。 (さらに…)
今日の一冊 ドイツの学校にはなぜ「部活」がないのか
今日の一冊 ドイツの学校にはなぜ「部活」がないのか
2025.07.24
高松平藏 著
晃洋書房 1980円
ドイツには「部活」がない。では、どこでスポーツをするかといえば、地域のスポーツクラブだ。その数、ドイツ全土で9万カ所以上。そこには少年少女のみならず、老若男女が集い、サッカーや体操、柔道など様々な競技をともに楽しむ。目的も勝利だけでなく、余暇、交流、健康増進など一つにとどまらない。
面白いのはタメ口文化で、指導者にも「おまえ」と言う。つまり「みんな、スポーツを楽しむ仲間」とドイツ在住ジャーナリストの著者は語る。いじめ、体罰、過度な上下関係が存在しないスポーツ環境とは?
鍼灸師がヨモギを栽培しもぐさを製造する会社を設立!
鍼灸師がヨモギを栽培しもぐさを製造する会社を設立!
2025.07.24
「日本のヨモギ文化を守り、広げる活動をしたい」との思いのもと、合同会社YOMOGI BASEを設立したのは鍼灸師の矢澤宏樹先生。ヨモギの栽培に始まり、もぐさの製造、ヨモギを広める商品開発などを行う。第一弾商品として、国産ならではの豊かな香りに癒される「国産よもぎ湯パック」の販売を開始している。
矢澤先生がヨモギの栽培に興味を持ったのは、特別養護老人ホームで勤務した経験から。利用者のお年寄りは要介護度3以上とほとんど寝たきり。それゆえの便秘や不眠に灸はよく効いた。また、家庭で灸をした経験のある高齢者は多く、 (さらに…)
柔整受領委任の施術管理者研修(令和7年度後半)、申込み始まる
柔整受領委任の施術管理者研修(令和7年度後半)、申込み始まる
2025.07.23
柔整受領委任の施術管理者研修について、令和7年度後半日程の募集が7月29日14時から開始される。
今回は10月18日開催分と11月15日開催分の計2回。費用は2万5,000円。オンライン形式で開催し、定員はそれぞれ300人。
柔道整復師施術管理者研修の詳細(柔道整復研修試験財団)
連載『食養生の物語』144『功の多少を計る』
連載『食養生の物語』144『功の多少を計る』
2025.07.23
「自宅で野菜を育てている」と聞くことが増えました。自分の手で育てる楽しさと、採れたて新鮮なものを食べられる嬉しさも相まって、より美味しく感じることができるでしょう。
家庭菜園の良いところは、食糧の保存や輸送などにエネルギーが使われない点で、ここは大切なポイントです。「フードマイレージ」という環境問題での観点からすると、輸送距離がゼロということは地球環境には負荷をかけていないことになります。 (さらに…)
日本疼痛学会が「認定鍼灸師」制度を開始
日本疼痛学会が「認定鍼灸師」制度を開始
2025.07.22
一般社団法人日本疼痛学会(牛田享宏理事長)において令和7年度から「認定鍼灸師」を設け、登録受付を開始している。
認定鍼灸師になるには、①日本疼痛学会の正会員になること、②一般財団法人日本いたみ財団が実施する試験に合格し合格書を取得することが必須となる。
鍼灸師の参入を進めたのは、令和4年から同学会の理事を務める明治国際医療大学の伊藤和憲氏。背景には、疼痛は世界的には医師以外を含む他職種で診ることが標準であること、令和3年度版『慢性疼痛診療ガイドライン』において鍼灸治療は「推奨度2」とされていることがある。
今後鍼灸治療を紹介される慢性疼痛患者が増えると考えられるが、医師はどこの鍼灸師と連携してよいのかが明確ではなかった。 (さらに…)
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』244 腱に対する超音波観察装置を用いた症例
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』244 腱に対する超音波観察装置を用いた症例
2025.07.21
田中正樹(筋・骨格画像研究会)
日常の診療業務の中で超音波観察装置 (以下、US装置)を用いることはそんなに多くはないが、患者さんのケガ全般において、骨折の有無や軟部組織損傷の病変を確認するのに非常に威力を発揮する。その中でも腱損傷や靱帯損傷は比較的多く遭遇する病変である。
腱や靱帯といった縦方向に走る線維束は、US装置を用いて観察すると線維が積み重なった層構造を示しfibrillar patternという特徴的な線状高エコー像が描出される。 (さらに…)