『ちょっと、おじゃまします』 ~患者さんに必要なのは主体的に身体を良くする意識~ 兵庫県西宮市<鍼灸整骨すぽると>
2019.03.25
「『痛いから整骨院で治してもらおう』から、『ちょっと身体を動かしに整骨院に行こう』に。患者さんの意識を変えたいんです」――そう語るのは、柔整師・鍼灸師の山口巧先生。
野球部で活動していた学生時代、山口先生の将来の目標は「プロ野球のトレーナーになること」。先輩から「日本で活動するなら医療系の資格があった方がいい」と助言を受けたことから、高校卒業後、柔整師、鍼灸師の免許を取得しました。養成学校在学中からお世話になったのは、スポーツ専門を掲げる大阪の治療院。数年の勤務を経て分院長を任されるまでになりますが、阪神タイガースの臨時トレーナーの仕事を任されたことが転機に。かつて夢見た、トップアスリートのサポートに組織が一丸となって取り組むストイックな世界にやりがいを感じつつも、「自分にはもっと自由な形でスポーツ界へ貢献する方が合っているのでは」という思いを抱いたと言います。
独立開業したのは2012年のこと。治療と運動の2本柱を掲げ、「受け身の治療だけでなく、主体的に身体を良くしてもらいたい」と、ストレッチやトレーニングの指導を積極的に行ってきました。患者さんは趣味でスポーツを楽しむ方が中心でしたが、そんな日々の施術の中、「スポーツ選手も一般の患者さんも、必要なことは同じだということに気付きました」と。例えば、孫と海外旅行に行きたい高齢の患者さん。そのために必要なのは、長時間のフライトに耐える持久力、旅行先で各所を巡るための脚力……患者さんの希望に必要な力を逆算し、コンディショニングを指導することは、「パフォーマンスを上げたい」「結果を出したい」という選手のサポートと何も変わらないと話します。
「どんな患者さんにとっても、大事なのは主体的に身体を良くする意識を持ってもらうこと。治療の専門家の下で、身体のために必要なことを知り、実践する。患者さんにとって、整骨院がそういう場になって欲しいんです」と語ってくれました。
山口巧先生
平成13年3月、行岡整復専門学校(当時)卒業。同年柔道整復師免許取得。平成17年3月、平成医療学園専門学校卒業。同年はり師、きゅう師免許取得。




