連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』65 素問・二十七 『離合眞邪論』
2024.03.25
間違ったやり方で鍼を刺してしまうと、気が抜け出て戻らず、病は治らないばかりかどんどん積み重なっていきます。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』65 素問・二十七 『離合眞邪論』
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』65 素問・二十七 『離合眞邪論』
2024.03.25
間違ったやり方で鍼を刺してしまうと、気が抜け出て戻らず、病は治らないばかりかどんどん積み重なっていきます。 (さらに…)
今日の一冊 もしニーチェがイッカクだったなら?
今日の一冊 もしニーチェがイッカクだったなら?
2024.03.25
もしニーチェがイッカクだったなら?
ジャスティン・グレッグ 著 的場知之 訳
柏書房 2,420円
「神は死んだ」フリードリヒ・ニーチェの最も有名な言葉だ。哲学者として名を成した一方、彼の晩年は陰鬱で悲惨だ。
聡明すぎた彼は思考の末に人類の破滅的性質に気付いてしまう。あるいは思考を止めて動物的になれば? 拒否した結果、彼は思考の渦に落ちて狂死に至った。
人類と動物の差異は知性の有無だと我々は納得している。では、知性とは何だろうか? 唯一たる知性を持つ人類は不幸を回避できない一方で牧場の牛は今日も幸せそうに草を食んでいる。
人類の拠り所たる知性について、本質へと迫る一冊。
『医療は国民のために』386 過誤調整(相殺処理)とオンライン請求の関係性
『医療は国民のために』386 過誤調整(相殺処理)とオンライン請求の関係性
2024.03.08
柔整療養費の過誤調整に絡んで、奈良県橿原市在住の当方所属の柔整師4名が原告となって訴えた住民訴訟の結論が1月26日に下された。最高裁は被告橿原市の上告を受理せず、結果としては「過誤調整による相殺処理が無効」と判断した奈良地裁の1審判決が確定した。大阪市をはじめ、過誤調整の違法性を裁判提起し、今回も勝訴判決という結果となり、当方の主張が全ての係争で認められたところだ。
しかしながら、多くの都道府県の国民健康保険団体連合会は、今回も含めて司法が一貫して過誤調整による相殺処理を認めないと判断したにもかかわらず、これを改めようとしないだろう。また、行政の担当部局である厚労省保険局国民健康保険課も何も対応策に関する通知を発出することなく、ダンマリを決め込むのであろう。それは、なぜかといえば、過誤調整が療養費の支給事務の処理上において有効かつ有益だからである。 (さらに…)
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』71 心がけ
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』71 心がけ
2024.03.08
今年は強い院作りについて稿を重ねています。私が主宰する地力塾ではそれを詳説しています。入塾された先生方に配布した冊子にある「16の心がけ」の章から内容を少し紹介します。
心がけ1は「仕事を好きであること、好きになること」。友達と飲みに行くより、何をするより仕事が好きになれば、きっと境地が開けます。そのために好きになる要素が必要です。私の場合は、改善した人はなぜ改善したのか、しなかった人は何が悪かったのかを考えて、次の患者さんにその答えを生かし改善できることが、最大の喜びでした。
当院には様々な症状の患者さんが訪れます。例えば昨年の新患数151人のうち不妊の新患は52人にすぎず、あとは他の疾患です。では、なぜ誰もできなかった不妊に対する鍼灸の効果の分析ができたかというと、患者さんの継続率が非常に高く、長期間の経過観察が可能だったからです。 (さらに…)
『ちょっと、おじゃまします』 認知の悩みを運動やゲームをしながらざっくばらんに話せる場所 大阪市生野区<もも鍼灸整骨院>
『ちょっと、おじゃまします』 認知の悩みを運動やゲームをしながらざっくばらんに話せる場所 大阪市生野区<もも鍼灸整骨院>
2024.03.08
整骨院の休業時間に認知症カフェ(オレンジカフェ)を開いているのはもも鍼灸整骨院。スタッフの宮原佳子さん主導で、院長の溝口薫先生のサポートのもと家に引きこもるお年寄りを減らし、元気にする活動に取り組んでいます。コロナの自粛を経て2月に再開したカフェを体験してきました!
到着したらまず「記憶カード」選びから。カラフルな画用紙に単語や文章を書いたカードを1枚ひくと、宮原さんが「覚えてくださいね」と声をかけ、回収します。そのあとはお茶とお菓子でいっぷく。溝口先生もまじえ自然と会話がはじまります。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』230 経済発展を続ける東南アジアで増えるうつ病
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』230 経済発展を続ける東南アジアで増えるうつ病
2024.03.08
ベトナムのホーチミンへ行ってきました。コロナ後に最も成長した航空会社は「ベトジェット」だそうで、今回の渡航はベトジェットを使ったのですが、ほぼ満席でした。
最近の米国の新聞によると、ベトナムの経済がダイナミックに発展し、外国企業に多くのチャンスをもたらしているそうです。ベトナムのマクロ経済が安定的に発展しており、外国人投資家の投資先として望ましいと評価していました。
実際、ホーチミン市内はとても活気に満ち、戦争の影響といわれていますが、平均年齢が若く、周辺は土地がたくさんあります。中国のような急速すぎる土地開発もなく、着実に成長していっている印象です。道路には多くの車やバイクが走り、交通事故がいつ起きてもおかしくないような混沌とした混雑ぶりですが、気になったのは、交通事故で亡くなる人数より、自殺者数の方が多いという点です。 (さらに…)
連載『中国医学情報』228 中・重度癌性疼痛患者のオピオイド耐性への鍼治療効果―経穴と非経穴をランダム化比較 ほか
連載『中国医学情報』228 中・重度癌性疼痛患者のオピオイド耐性への鍼治療効果―経穴と非経穴をランダム化比較 ほか
2024.03.08
☆中・重度癌性疼痛患者のオピオイド耐性への鍼治療効果―経穴と非経穴をランダム化比較
南京中医薬大学付属病院・李莎らは中・重度の癌性疼痛患者60例でのオピオイド(麻薬性鎮痛薬)耐性への鍼通電治療の影響を報告(上海鍼灸雑誌、2023年9期)。
対象=同院鎮痛科の患者60例。男31例・女29例、平均年齢約67歳、平均罹患期間約42カ月、モルヒネ平均使用量約88mg/日。疼痛部位は胸痛27例・腰背痛5例・腹痛13例・四肢痛7例・全身痛8例。これらをランダムに、経穴群・非経穴群各30例に分けた。
治療法=両群とも鎮痛にオピオイドを使用。
<鍼通電:経穴群>①取穴―左右の内関・足三里。②操作―内関は直刺20~25mm、足三里は直刺30~35mm。平補平瀉法、得気後は手法停止し通電(疎密波:2/100Hz)30分間、毎日1回、連続14日間。
<同上:非経穴群>①取穴―同上穴の周囲15mmの非経穴。②操作―経穴群に同じ。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』薬剤を処方された場合、医科との併給問題はどうなる?
Q&A『上田がお答えいたします』薬剤を処方された場合、医科との併給問題はどうなる?
2024.03.08
Q.
はり・きゅう療養費、あん摩・マッサージ療養費、柔整療養費は同じ療養費であっても医科との併給において異なる運用となっていますが、内服薬等の薬剤が保険医療機関から処方された場合、いずれも療養費は認められないのでしょうか。
A.
薬剤処方に関しての療養費支給の可否ですね。大枠でいうと「課長通知によりはり・きゅう=×、事務連絡によりマッサージ=〇、保険者判断により柔整=△」といったところです。
私たちの取り組みにより、あん摩・マッサージ療養費においては医科で実際にマッサージが行われておらず、単に薬剤が処方されただけでは医科との併給にならないことが事務連絡の発出で解決済みです。 (さらに…)
連載『汗とウンコとオシッコと…』235 遅いが故に
連載『汗とウンコとオシッコと…』235 遅いが故に
2024.03.08
紅梅、白梅が散り、3月末に開花する遅咲きの梅が咲きだした。雪の少ない短い冬だったようだ。フキノトウは一気に顔を出し、ウグイスは泣き声の練習する間もないほど駆け足での春の到来だ。一カ月早い春は身体にどんな影響があるのか。夏の脈に近づくように緩んでくるのだ。最近は緩み、たるみの病が多く見かけられる。
特にエストロゲン過剰の女子は緩みのために不定愁訴が多く現れ、これも治療師をラビリンスに招き入れる原因にもなるのだ。
……
来院したのはやせ型で線の細そうな32歳の男性、安田さん。彼の細君は産後に横転先生に調えてもらった経緯があり、彼女に強く勧められ来院した。
主訴は心痛。半年前からチクチクする痛みがあるという。稀に不整脈が現れるが、労作性の反応は全くなく、気短や咳嗽もない。検査をすると心電図にやや異常があるが、今のところ大きな心配はないということで経過観察になった。 (さらに…)
連載『未来の鍼灸・柔整を考える』第13回 オンライン診療・バーチャル治療
連載『未来の鍼灸・柔整を考える』第13回 オンライン診療・バーチャル治療
2024.03.08
コロナ禍によりオンライン診療が急激に広まりました。オンライン診療とは、スマートフォンやタブレット、パソコンなどの情報通信機器を使って、離れた場所からリアルタイムで医師や医療関係者からの診療やアドバイスを受けることを指します。患者は医療機関に行くことなく、予約、診察、処方、決裁までをインターネット上で行うことができることから、利便性が高いのが特徴です。
当初、オンライン診療は、「遠隔診療」と呼ばれ、離島や山奥の患者など、必要な診療を対面で受けられない場合に限って認められていました。やがて2018年にルールが整備され、呼称も「オンライン診療」に変わると、2020年には新型コロナウイルスの感染拡大により、オンライン診療を受けられる対象が広がりました。ただし、原則として初診は対面の診療が必要であり、生活習慣病などの慢性疾患だけが適応とされ、導入は進みませんでした。 (さらに…)
今日の一冊 SFで身につく「科学」の教養 そろそろタイムマシンで未来へ行けますか?
今日の一冊 SFで身につく「科学」の教養 そろそろタイムマシンで未来へ行けますか?
2024.03.08
SFで身につく「科学」の教養 そろそろタイムマシンで未来へ行けますか?
齊田興哉 著
飛鳥新社 1,650円
元JAXA職員の著者が表題のほか、「宇宙人(E.T.)」「天候操作(天気の子)」「光学迷彩(攻殻機動隊)」など、誰もが一度は夢想した映画やアニメなどに登場するSF技術の実現可能性について最先端の現代科学を切り口に解説。
欄外には用語解説もあり、SF初心者でも安心して読める内容になっているので科学読本の入門書としても最適だ。
幕間のコラムでは現代科学がSF技術に追いついた・追い越した事例も紹介。
あの日スクリーン越しに見た夢の技術が夢でなくなる日は遠くないのかもしれない。
『医療は国民のために』385 柔整療養費の令和6年料金改定の議論に思うこと
『医療は国民のために』385 柔整療養費の令和6年料金改定の議論に思うこと
2024.02.25
1月下旬に開かれた第27回柔整療養費検討専門委員会において、6月実施に向けた令和6年料金改定の議論が開始された。慣例通りの改定率となれば、0.26%のプラス改定となることが見込まれており、柔整業界としても、厚労省が議題に挙げている「明細書発行に関して「毎回加算」を要望しているほか、▽電療料の引き上げ、▽再検料の毎回算定(現状では2回目のみの加算の見直し)の2点も主張している。
とはいえ、財源に与える影響率が大きいことから、簡単に認められるということにはならないだろう。近年の料金改定では、影響がほとんどない骨折・不全骨折及び脱臼(これら3つを合わせて療養費全体に占める割合がわずか0.17%)の料金引き上げでお茶を濁されてきた。同様の改定であれば、年々厳しさを増している柔整師の懐事情には何らもプラスにならないことは明らかである。 (さらに…)
連載『先人に学ぶ柔道整復』三十九 楊心流柔術(後編)殺法、活法、急所(当身)について
連載『先人に学ぶ柔道整復』三十九 楊心流柔術(後編)殺法、活法、急所(当身)について
2024.02.25
柔整師にゆかりのある「楊心流柔術」について、今回は殺法と活法(殺活術)、そして急所(当身)についてみていきます。ご存じのように、楊心流柔術の技の特徴には、相手を攻撃するための「殺法」と、相手を蘇生する「活法」があります。殺法の技法には、仕掛け技の合間に必ずといってもよいほど、急所に対して「当て」や「蹴り」の手数を加えます。一方、急所は活法でも使用されており、この技術がのちに接骨術に引き継がれています。
こうした殺活術は、楊心流柔術の伝書で「文章」と「胴譯図という人体図」によって残されています。「胴譯図」は「胴釈図」「胴釈ノ巻」「胴釈門」などとも呼ばれ、「胴譯(釈)」とは「人体解剖」という意味です。楊心流柔術の伝書の一つである「楊心流殺活二法」の序文には、
「楊心仙兵衛義時ナル者アリ……嘗テ長崎ニ遊テ魏ノ武管伝来ノ胴釈ノ巻ヲ受ケ(故ニ胴釈之巻ヲ以テ印可免トス)、此ノ微旨ヲ悟リハ徳ノ巻ヲ著シ、楊心流ト称ス」
と記されています。この記述を説明すると、楊心(大江)仙兵衛義時(楊心流2代目)という者が、魏の国の武管という者から伝来した胴釈ノ巻を受け、その理解をもって(印可の免状を受け)楊心流とした、とあります。つまり、胴釈ノ巻(人体解剖)の会得は楊心流の伝承にとって大変重要なことであるのが分かります。
(さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』229 業界の特異性を知り、視野を広く
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』229 業界の特異性を知り、視野を広く
2024.02.25
私は、はり・きゅうやマッサージの療養費の同意書を書いていますが、医師の中にはそれを一切断っているところもあります。リウマチや膠原病専門のクリニックで上手に東洋医学と連携して診療しているところもあれば、忌み嫌うところもある。この言わば両極端の状況は、私がこの連載を始めた10年前からあまり変わっていません。先日も知人の医師が、患者さんを介した同意書の依頼が姑息であると怒りの声を上げていました。10年かけて、変わっていないということは、戦略的に大きく間違ってはいないけれども正しくもない、ということでしょうか。
東洋医学は浮き沈みしながらも、医学部のコアカリキュラムに包含され、医学部卒業生なら東洋医学を概説できるようになりました。メディアにも良くも悪くも大きく取り上げられる機会は増えつつあります。昔から内容的には東洋医学の効用を推奨する番組が多いのに状況が変わらないのは、方法を考えなければならないのかもしれません。 (さらに…)
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』227 膝関節内側側副靱帯損傷
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』227 膝関節内側側副靱帯損傷
2024.02.25
竹本 晋史(筋・骨格画像研究会)
14歳男性、年末にキックベースボールの守備中、ランナーがベースにスライディングをしてきた時に相手の足底部が左膝関節の外側に強く当たり、膝関節が外反強制されて発症。受傷直後は激痛でうずくまり立てなかった。帰宅時には自転車を漕いで帰ることが出来たが痛みは強かった。帰宅後はアイシングを行いバンテージで簡易な固定をしていた。
正月が明けて当院を受診。歩行は出来るが痛みは伴うとのこと。視診で左右比較すると患側である左側の膝蓋骨の輪郭が若干、ぼやけており、腫脹が認められる【写真①】。
外反ストレステストを行うと患側に動揺が認められる。そこで超音波観察装置(以下:US)で観察した【画像①】。
(さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 「2024年問題」が柔整・あはき業界に及ぼす影響について
Q&A『上田がお答えいたします』 「2024年問題」が柔整・あはき業界に及ぼす影響について
2024.02.25
Q.
「2024年問題」という言葉を耳にすることがあります。建設・運輸業界だけでなく、医療業界も含む「時間外労働の上限規制」に関する様々な問題を指すようですが、柔整・あはき業界にも影響があるのでしょうか?
A.
2024年は元日の能登半島地震・津波、そして翌日の羽田空港での機体接触事故から始まったので、すでに激動の様相を呈しています。さて、以前からよく聞く2024年問題が柔整・あはきの業界にどのような影響を及ぼすのかとのご質問ですが、施術所で何を準備しなければならないのか参考になればと思います。
2024年問題は物流業界が主ですが、建設業界、医療業界でもよく取り沙汰されています。これまで過剰な時間外労働に見合う賃金が支払われていないことが問題視されてきましたが、企業側は「働き方改革」によって、2024年4月までに時間外労働賃金(いわゆる残業代)を増やすなどの取り組みをしなければならなくなりました。 (さらに…)
連載『食養生の物語』129 『ざくざくと、はりはりと』
連載『食養生の物語』129 『ざくざくと、はりはりと』
2024.02.25
春の野草は生命力に溢れ、アクが強いのが特徴です。なかでもヨモギは、冬に根がしっかり張り、春に芽吹く葉は分厚く、身体を温める性質が強い野草です。独特の香りと濃い緑色が特徴で、「緑の血液」と呼ばれる葉緑素(クロロフィル)が豊富。ヨモギの葉緑素は良質で、血液の循環を良くする浄血・造血の働きがあります。
「よもぎをざくざくに切り、塩を少し用い、揉み洗いして入れる」と、江戸時代の『料理物語』に記されている「ざくざく汁」。ヨモギのアクを塩揉みで和らげてから、ザクザク切って味噌汁に入れていたとうかがえます。他に、いろんな野菜や山菜も入れていたようです。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』64 素問・二十六 『八正神明論』
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』64 素問・二十六 『八正神明論』
2024.02.25
この篇では、月の満ち欠けによって治療法を変える話が出てきました。
岐伯
「新月の時は、体では肌肉がしぼんで経絡が虚し、衛気が去って体だけになっています。この時に治療をすれば、真気と邪気が重なって貼りついたまま深く沈んで取れなくなりますので、新月の時には、どんな治療もしてはいけません。 (さらに…)
今日の一冊 江戸の好奇心 花ひらく「科学」
今日の一冊 江戸の好奇心 花ひらく「科学」
2024.02.25
江戸の好奇心 花ひらく「科学」
池内 了 著
集英社新書 1,210円
体系的な学問である西洋科学に対して、江戸の科学は好奇心に根差した「幅広く、難しくもなく、近寄りやすい」生活的な文化だと著者はいう。
本書は、特殊例や脇道に拘泥した末に極まっていった江戸科学について、「和算」「博物誌」「園芸」「育種」「技術」の5つに分け専門家や専門書の紹介を交えて解説する。町人たちが軒先で語り合った奇問・難問、奇種・珍種は江戸全体を巻き込んだ文化として根付いていく。
洒落や粋では収まらない、とことんまで突き詰められた江戸科学をご照覧あれ。
『医療は国民のために』384 刺絡は「合法」であり、問題ないことを周知したい
『医療は国民のために』384 刺絡は「合法」であり、問題ないことを周知したい
2024.02.09
今回は、鍼灸師が行う「刺絡」について解説したい。養成施設等の教育現場では、教員の認識不足によって「法的にダメなもの」として教わり、「自分たちは刺絡をやってはいけないと授業で習った」という鍼灸師もいまだに存在する現状だ。
過去を振り返れば、平成9年4月30日に開かれた、小泉純一郎氏が厚生大臣時代の衆院厚生委員会で、それを問われて、「あの鍼を刺して血が出ない方がおかしい」と質問者が一蹴された。同年7月に厚生省大臣官房から『教科指導要領準則』が発行され、当時、作成担当を務めた厚生教官(国立リハセンター理療教育部)の芦野純夫先生が、「はり実技」(ウ)特殊鍼法に「刺絡鍼法」と名付けて書き込み、授業で教えられるようになったところである。 (さらに…)