全柔協、公明党大阪に要望
2024.08.25
オン請や施術者の職域拡大など
全国柔整鍼灸協同組合(全柔協)が8月9日、大阪市内で開かれた公明党大阪府本部の「政策要望懇談会」に出席し、柔整師・あはき師の地位向上や療養費に関する要望を行った。 (さらに…)
全柔協、公明党大阪に要望
全柔協、公明党大阪に要望
2024.08.25
オン請や施術者の職域拡大など
全国柔整鍼灸協同組合(全柔協)が8月9日、大阪市内で開かれた公明党大阪府本部の「政策要望懇談会」に出席し、柔整師・あはき師の地位向上や療養費に関する要望を行った。 (さらに…)
「チョコザップ」、景表法違反
「チョコザップ」、景表法違反
2024.08.25
HPの不当表示やステマで改善命令
簡易型の24時間ジム「チョコザップ(chocoZAP)」が自社サイト上で、セルフエステなどのジム以外のサービスも「24時間使い放題!」とうたっていながら、実際は利用時間が限られているとして、消費者庁が8月8日に運営する「ライザップ」に景品表示法に抵触(優良誤認)したとして再発防止を求める改善命令を出した。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』241(最終回)鍼灸・柔整業界の幅広い発展に期待! 10年間、ありがとうございました
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』241(最終回)鍼灸・柔整業界の幅広い発展に期待! 10年間、ありがとうございました
2024.08.25
暑い日が続きます。先日、東京の西麻布に超高級老人施設が公開されました。サウナ付きの大浴場や温水プールを備え、帝国ホテルのシェフが手がける料理を提供するラグジュアリーホテルのような施設だと話題で、同一の建物内にクリニックも開設され、入居者専用の診療時間帯があるなど、医療介護のバックアップも手厚いサービスが提供されるようです。クリニックの関係者から、居室へと訪問する鍼灸のサービスも展開される予定だとも聞きました。高級で魅力的な付帯サービスとして鍼灸がイメージされているのだな、と少し驚きを感じました。鍼灸・柔整業界の今後は、手軽な予防医療やケアの領域から、美容や高級路線のサービスまで幅広く発展していくことを期待します。 (さらに…)
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』233 野球肘検診
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』233 野球肘検診
2024.08.25
竹本晋史(筋・骨格画像研究会)
野球肘は成人期だけではなく成長期に発症するケースも多く、発育途中の骨端軟骨部が障害される。この障害部位は内側、外側、後方に分けられるが、過去のアンケートでは内側障害が約63%と外側や後方よりも圧倒的に多いと報告されている。そこで近隣の軟式野球チームの中学1年生から3年生までの合計43名に野球肘の検診を行い、どの程度の選手に肘関節内側障害があるか検討した。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』オンライン請求実施後の復委任団体の会員情報は どうやって把握・管理することになるのか?
Q&A『上田がお答えいたします』オンライン請求実施後の復委任団体の会員情報は どうやって把握・管理することになるのか?
2024.08.25
Q.
将来、療養費の請求がオンラインとなった場合、各施術所からダイレクトに審査・支払機関にオンラインにて申請がなされ、数カ月後には施術管理者の登録口座に直接療養費が振り込まれます。仮に、復委任団体が限定的に療養費の関与を認められたとしても、団体が会員の請求・入金などの情報についてはどうやって把握・管理すればよいのでしょうか?
A.
療養費のオンライン請求導入の具体的な方策は、今後、療養費検討専門委員会やその下に置かれているワーキンググループでの議論により、徐々に明らかとなってくるとは思いますが、現状はほぼ何も決まっていません。とはいえ、将来の療養費支給申請書の入力フォーマットは、今回実施されたオンライン資格確認の導入に係るポータルサイトでの申請フォーマットに準じた取組みが考えられます。 (さらに…)
柔整療養費 都道府県別支給状況 厚生労働省『令和5年度 療養費頻度調査』から
柔整療養費 都道府県別支給状況 厚生労働省『令和5年度 療養費頻度調査』から
2024.08.25
調査は令和5年10月の1カ月間に行われた施術に係る療養費支給申請書が対象。支給申請書のうち、全国健康保険協会管掌健康保険で30分の1、国民健康保険で60分の1、後期高齢者医療制度で50分の1の割合で抽出している。1件当たりの平均支給額は約6,612円(昨年度より85円減)。 (さらに…)
「国家資格のデジタル化」始まる
「国家資格のデジタル化」始まる
2024.08.09
あはき師は11月頃、柔整師は来年3月頃
紙での申請・手続き等が行われている国家資格について、デジタル庁が今夏より「デジタル化」をスタートさせる。8月6日には介護福祉士を含む4資格が住所等の変更や、資格者証の取得をオンラインでできるようになった。今後、他の国家資格にも拡大していく予定で、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師は11月頃、柔整師は令和7年3月頃に運用を開始するとしている。
国家資格に関する事務の「デジタル化」が始まれば、住所・氏名等の変更申請がオンライン上で行えるほか、マイナンバーのデータ連携により住民票等の写しの提出といった作業も省略可能となる。また、スマホなどのデジタル端末で自身の資格情報を「デジタル資格者証」として表示できるため、対面で施術者免許の保有者であることを素早く提示するなどの活用もできるようになる。
『医療は国民のために』396 オンライン請求導入に向けた業界・団体の意気込みに期待したい
『医療は国民のために』396 オンライン請求導入に向けた業界・団体の意気込みに期待したい
2024.08.09
将来的に導入が予定されている療養費のオンライン請求については、その「過渡期」における請求代行業者の位置付けが問題となっているのは周知のことと思う。例えば、療養費請求代行業者をどのレベルまで認めていくのかという点だ。中小企業組合法に規定される事業協同組合が良いのならば、日整の各都道府県社団も協同組合での事業であるから、何ら問題はないということになろうか。
一方で、一般社団法人や会社組織などの場合はどうなのか。定款・約款の有無や行政への報告義務、行政の立ち入り検査といった観点も含めた議論を今後していくことが求められる。
行政側としては、できれば医科と同様な仕組みを構築したいだろう。なぜなら、医科本体の診療報酬明細書のオンライン請求方策に則り、これに準じた仕組みを展開すればいいだけだからだ。 (さらに…)
JATAC第29回全国活動報告会 ATとして他機関と連携するには
JATAC第29回全国活動報告会 ATとして他機関と連携するには
2024.08.09
特定非営利活動法人ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会(JATAC、片岡幸雄理事長)の第29回全国活動報告会が7月21日に東京海洋大学越中島キャンパス(東京都江東区)で開催された。
足病とケアの変遷
特別講演ではアンドリュー・エッセン氏(オーストラリア足病医協会・前会長)が登壇し、『海外の足底板療法の変遷とこれから』と題し、過去40年における足病の変遷について解説した。同時通訳は蛭間栄介氏(帝京大学教授)。
エッセン氏は1980年代に興った第一次ランニングブームでランニング人口が増加、それに比例して足病患者も大きく増加したと説明。以降、90年代、2000年代と新たな機器や技術の登場で効果的な治療法の開発にも役立ったとした。
近年、身体活動不足は健康への影響のほか、経済活動の鈍化にもつながるとされており、スマートフォンやスマートウォッチなどの機器を用いたアプリなどエンターテインメント性を高めることで運動の継続に一役買っていると解説した。
地元でのAT活動を紹介
(さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』240 WEBサービスの利用で海外文献をもっと身近に
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』240 WEBサービスの利用で海外文献をもっと身近に
2024.08.09
新しいことを始める時はいつもとてもワクワクします。広く浅く得ていた知識をさらに深くしなければならない時、本屋で専門書を買い漁るのですが、システマティックに知識を武装していくには、その中から一つ軸となる書籍を選んで、難解で理解が及ばない部分を複数の情報に当たると案外スッと理解できたりします。
また、生成AIは広く浅い知識を得たり、一定程度であればクリエイティブな活動にも充分に活用できます。一方で、専門書を超えたレベルの知識が必要となった場合には、ウソや架空が増えてくるので裏を取るのが大変になってきますので要注意です。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』いよいよ選定療養の考えが柔整療養費にも入り込んできたね!
Q&A『上田がお答えいたします』いよいよ選定療養の考えが柔整療養費にも入り込んできたね!
2024.08.09
Q.
柔整療養費で10月から導入される予定の「5カ月超で月10回以上の継続した療養費請求は患者さんから差額徴収しても良い」との運用について質問します。これって、保険請求を避けて患者さんにより多くの負担をさせるということじゃないですか。健康保険の仕組みとしてそんなのはアリなのですか?
A.
これは規定の範囲内において、患者さんから自費で料金を受けられる仕組みが、選定療養の基本的考え方のもとで導入されることになったものです。柔整療養費に限定してみれば、5カ月超で月に10回以上の施術を継続しているのであれば、それは本当に捻挫や打撲の治療なのかどうか。慢性的症状に対する患者さんの甘えとしての施術であるならば、健康保険の療養費の支給対象外であり、どうしても施術の必要性があるならば患者さんが自ら負担すべきであるとの考え方が前面に打ち出されたということです。 (さらに…)
連載『未来の鍼灸・柔整を考える』第18回 未来型治療院を考える
連載『未来の鍼灸・柔整を考える』第18回 未来型治療院を考える
2024.08.09
新型コロナの影響により、奇しくも日常生活の至るところでオンライン化が進みました。医療においても感染防止の観点からビデオ通話などを活用した「オンライン診療」やアプリを利用した「デジタル治療薬」といった新たなサービスへの期待が高まっています。
MMD研究所による調査では、オンライン診療認知度は84.1%、うちオンライン診療利用経験は18.0%であり、20代~30代男女で利用経験が多く、どの世代でも半数以上が関心を示しているとされています。ただ、現時点では思ったほど普及していません。しかし、オンライン化の波は生活全般に及んでいることから、今後はオンラインとオフラインの長所を生かした診療を鍼灸・整骨院でも考えることが必要となります。
(さらに…)
オン資アプリ、「資格確認結果画面」の機能追加
オン資アプリ、「資格確認結果画面」の機能追加
2024.08.08
柔整・あはき施術所で今春から運用が始まっている「オンライン資格確認」(オン資)について、7月末に専用アプリで新機能が追加されるなどのアップデートが行われた。
今回、メインとなるアップデートは、「資格確認結果検索機能」の追加。専用アプリでマイナンバーカードより取得した資格確認結果の画面を閉じた後も、同機能を利用することで事後的に(翌月末まで)資格確認結果を再度確認できる。
また、資格確認結果の画面右上に「資格確認結果をコピーする」ボタンを設置。表示されている資格情報をテキスト形式でコピーすることが可能となった。
マイナ資格確認アプリのアップデートの方法については、下記の施術者等向け総合ポータルサイト内のページを参照に。
【お知らせ】マイナ資格確認アプリのアップデートについて
【重要】マイナ資格確認アプリの資格確認履歴閲覧機能におけるエラーについて(R6.8.6)
あはき師国試の受験料値上げについてパブコメを募集
あはき師国試の受験料値上げについてパブコメを募集
2024.07.30
あん摩マッサージ指圧師国家試験、はり師国家試験及びきゅう師国家試験における受験手数料の改定について、厚労省が7月18日よりパブリック・コメントを募集している。
改定の理由は「受験者数の減少による収入減及び諸経費高騰の影響による試験の実施に係る支出増により、試験事務に係る収支が悪化していることから」としており、受験料は現在の14,400円から19,500円と大きく上がることとなる。
1,4400円【改定前】 → 19,500円【改定後】
同改定は、あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律(昭和22年法律第217号)第2条第7項を根拠としており、公布日は今年8月の予定で、施行は公布日と同一となるため、改定が決まれば、次回令和7年の国家試験から適用される。
パブリック・コメントは郵送、電子メール、電子政府の総合窓口「e-Gov」のフォームから応募することができ、募集期間は8月17日(土)まで。
郵送先住所
〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2 厚生労働省医政局医事課宛て
メールアドレス(厚生労働省医政局医事課宛て)
isei-ijika1@mhlw.go.jp
e-Gov入力フォーム
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=495240097&Mode=0
なお、柔整師は昨年9月末に同様の改定が行われ、16,500円から23,900 円とこちらも大きく値上がりし、今年2月の国家試験から適用されている。
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令和6年実施の柔整国試、3月3日に
ガイドライン案が最終合意 第11回 広告検討会
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2024.07.25
整骨院は項目除外「これまで通りで」
7月12日、11回目となる「あはき師・柔整師等の広告に関する検討会」が開催され、違法広告の取り締まり強化などを目的とした広告ガイドライン(GL)の原案が合意された。新型コロナの影響で中断時期もあったが、6年以上に及ぶ議論がようやく終結した。最終盤になって再び持ち上がった「整骨院」の名称使用の可否については、GLに盛り込まないこととなり、結果的に「整骨院」を名乗っていくことは継続できることとなった。
柔整側、歴史・実態から再度訴え
今回の会議でも、5月下旬の前回と同様、柔整側メンバーである日本柔道整復師会(日整)の徳山健司氏が、「整骨院の名称を不可」とする意向で固まっていた同検討会の考えを今一度見直してほしいと強く訴えた。
柔整師と「整骨」の歴史的背景にも言及し、両者が切っても切り離せない関係にあると強調。古くは『養老律令』(757年)や『医心方』(984年)に骨損傷の治療に関する記述があり、時代が下った江戸期にも『整骨新書』(1810年)といった整骨専門書も多数出され、その著者・各務文献が「昔から日本に伝わり未だ精しく究められていない整骨術を研究して、もっと盛んにしたいと志して整骨医になった」と自序で述べていると紹介した。
また、日整と全国柔道整復師統合協議会(全整協)の所属会員に対して緊急で調査をしたところ、全28,617の施術所のうち、「整骨院を名乗っている」のが16,545カ所で、57.8%と半数を超えていたと報告。徳山氏は、柔整師の源流は「整骨術」にあると言っても過言ではなく、整骨院の使用実態から国民一般に広く浸透し、認識されているとして、従来通り整骨院の名称を使用できるよう求めた。
この要望を受け、厚労省が、①GLに広告可能な名称の例として記載する、②GLに広告不可な名称の例として記載する、③GLには記載しない、の3択を提示し、話し合いを促した。
(さらに…)
『医療は国民のために』395 オンライン請求では団体口座に一括で振り込むことの正当性が問われる
『医療は国民のために』395 オンライン請求では団体口座に一括で振り込むことの正当性が問われる
2024.07.25
柔整療養費でオンライン請求の導入とともに、「施術管理者に療養費を確実に支払われるための仕組みづくり」の議論が行われていることは周知のことと思う。その中でも、オンライン請求が実施された際に、現行と同様に団体の口座への一括振込が審査支払機関から行われるか、そうではなく施術管理者の口座に限局されるかの問題は、今後、業界の将来を考える意味でも重要な事柄だ。
例えば、税金の還付で考えれば、税理士が代理で申告業務を行っても還付金の受け取りは必ず依頼者である納税者本人宛てとなる。よって、将来的に柔整療養費が施術管理者に確実に支払われるための仕組みの具体的実践として、施術者団体の口座への振り込みなどは認めないとするオンライン請求仕様となったならば、施術者団体としてこれに不服を申し立てるのはなかなか困難なことであるといえなくはないか。
もちろん、これは各都道府県の社団が設置する、療養費に関して全般的業務を行う協同組合でも認められないことを意味する。 (さらに…)
「整骨院」が「接骨院」より多い
「整骨院」が「接骨院」より多い
2024.07.25
日整・全整協 共同調査、施術所名称の使用状況
7月12日に開催された「第11回あはき師・柔整師等の広告に関する検討会」において、柔整側代表の日本柔道整復師会(長尾淳彦会長、日整)が提示した資料の中に、「整骨院」を施術所名称にどのくらい付けているかの使用実態が分かった。 (さらに…)
連載『先人に学ぶ柔道整復』四十一 真之神道流柔術(後編)東洋医学の考えも引き継ぐ柔術技法
連載『先人に学ぶ柔道整復』四十一 真之神道流柔術(後編)東洋医学の考えも引き継ぐ柔術技法
2024.07.25
天神真楊流柔術の源流の一つである「真之神道流柔術」について、今回はその医学要素、中でも「陰陽」と「当身」の観点からみてみたいと思います。
同流の要点は、心と体の動きを一致させ、陰陽を自在にすることにあります。『真之神道流上檀巻』では、冒頭に「兵道兵術ニ及ビ、敵ニ因リ転化変動スルハ常ナリ」とあります。
また、同流の伝書である『柔術秘学抄』においても「万物に変化たがひの心に有なり」とあります。そして、これは「陰陽」の考え方に基づいていると書かれています。戦では敵や戦況に合わせて応変自在に動くことが重要視されました。このように「陰陽」の考え方は楊心流柔術に続き、真之神道流柔術でも柔術技法に取り入れられました。 (さらに…)
『柔整フェスタ OKINAWA 2024』開催決定!スポーツを通し柔整師の存在を身近に
『柔整フェスタ OKINAWA 2024』開催決定!スポーツを通し柔整師の存在を身近に
2024.07.25
昨年初開催で好評を博した『柔道整復師・接骨院・整骨院フェスタOKINAWA2023』が今年は『柔整フェスタOKINAWA2024』に名前をかえ8月25日に開催決定している。会場は「コザミュージックタウン音広場」から「ユニオンですからドーム宜野湾」スケールアップ! 柔整師が直接対応し体験を通して役割をアピールする企画はもとより、柔整を知らない人の参加のきっかけになる、参加型でエンタメ性の高いスポーツ関連のプログラムやブースも多数用意されている。会場は3部構成。 (さらに…)
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』232 肋骨骨折に対する超音波画像観察による評価
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』232 肋骨骨折に対する超音波画像観察による評価
2024.07.25
田中正樹(筋・骨格画像研究会)
今回は、肋骨のUS観察について記述する。17歳男性、自転車で走行中、転倒しかけ、歩道のガ-ドレ-ルに右側胸部をぶつけ、次の日に来院する。症状として、肋骨骨折の固有症状である深呼吸による痛み、限局性圧痛、胸郭の前後の圧迫による局所の介達痛が認められ、肋骨骨折が濃厚であることを認識したうえで、US観察を行った。
第6肋骨側部の長軸走査を行うと、骨表面の線状高エコ-に不連続性を認めた。皮下の軟部組織が少ない部位のため、強度の直達外力が骨部にかかったことにより骨折部の変形が見てとれる【画像①】。
(さらに…)