2022年度自賠責における柔整施術費 施術費、件数ともに6年ぶりの増加
2024.05.10
施設別割合は微増、2割弱で推移
2022年度の自賠責保険における柔整施術費は約472億円で前年度より約7.8億円増加した。損害保険会社で構成される損害保険料率算出機構が毎年春に発行する『自動車保険の概況』で発表。施術件数は17万2,593件で2,936件増加した。どちらも2015年度以来続いた減少がストップし、増加へと転じた。 (さらに…)
2022年度自賠責における柔整施術費 施術費、件数ともに6年ぶりの増加
2022年度自賠責における柔整施術費 施術費、件数ともに6年ぶりの増加
2024.05.10
施設別割合は微増、2割弱で推移
2022年度の自賠責保険における柔整施術費は約472億円で前年度より約7.8億円増加した。損害保険会社で構成される損害保険料率算出機構が毎年春に発行する『自動車保険の概況』で発表。施術件数は17万2,593件で2,936件増加した。どちらも2015年度以来続いた減少がストップし、増加へと転じた。 (さらに…)
連載『未来の鍼灸・柔整を考える』第15回 エンタメとしての東洋医学
連載『未来の鍼灸・柔整を考える』第15回 エンタメとしての東洋医学
2024.05.10
オンライン化に伴い、人の生活や楽しみ方も大きく変化しました。特にコロナ以降、オフラインからオンラインへの移行が多く、その市場は年々拡大しています(図)。例えば、ゲームや動画、コンサートのライブ配信などのエンターテインメント系コンテンツは急成長しており、いつでもどこでも気軽に参加できるという利点から若者を中心に利用が拡大しています。
他方、オンラインコンテンツを、健康や医療に生かす試みも始まっています。例えば、ゲームを通じて脳トレをしたり、ロコモティブシンドロームの予防をしたりといった取り組みが進んでいます。特に、AR(拡張現実)と組み合わせたポケモンGOのような取り組みは、遊び感覚で普段から運動が行えるため、健康管理法として今後は極めて重要な方法となるでしょう。
また、本邦でもデジタル治療薬が解禁になりましたが、海外ではうつの改善にオンラインで瞑想を行ったり、糖尿病患者にゲームを通じて運動を促したり、特に慢性疾患に対して楽しみながら生活改善が行える様々なアプリケーションが販売されています。 (さらに…)
『医療は国民のために』389 患者照会で療養費支給申請書のコピーを 添付したいとする傾向について
『医療は国民のために』389 患者照会で療養費支給申請書のコピーを 添付したいとする傾向について
2024.04.25
療養費は被保険者(国保の場合は被保険者の属する世帯の世帯主)に帰属するものである。これは何度も繰り返し言ってきたことだ。よって、柔整師は施術管理者として療養費受領の当事者ではなく、あくまで被保険者等から委任を受けた者に過ぎない。
つまり、柔整師は療養費の支給に係る直接的な権限の行使を行える者ではなく、療養費支給に対する訴訟や不服申し立て(審査請求)は被保険者等の権限である。そうすると、被保険者等が療養費支給申請書を確認することは、自らの権限で見ることができるのだから何ら問題はなく、実際には施術管理者が療養費支給申請書を作成しているが、被保険者等がその申請書を見たり、確認したりすることは認められるということである。
しかし、これをいいことに、保険者や柔整審査委員会の一部が、書面による患者照会において施術管理者から提出のあった療養費支給申請書のコピーを添付して内容を確認させる必要性を主張するといった事態が生じている。 (さらに…)
令和4年の機能訓練指導員数 通所系で柔整師1万人超える
令和4年の機能訓練指導員数 通所系で柔整師1万人超える
2024.04.25
全職種のうち、柔整あはき15%
令和4年10月時点で、通所系の介護事業所において機能訓練指導員として従事する施術者が1,5483人であることが分かった。柔整師、あん摩マッサージ指圧師、はり師・きゅう師のいずれも前年より増加し、柔整師は1万人を超えた。厚労省がこのほど公表した『令和4年介護サービス施設・事業所調査』で示された。
免許別でみると、柔整師は、通所介護事業所で5,269人、地域密着型事業所で5,114人となり、合わせると10,383人(前年比692人増)。あん摩マッサージ指圧師は、通所介護1,768人、地域密着型1,897人で計3,665人(前年比113人増)だった。また、はり師・きゅう師は、通所介護626人、地域密着型809人の計1,435人で、前年より232人増えた。 (さらに…)
新潟医療福祉大 「高大医連携」に向け協定締結
新潟医療福祉大 「高大医連携」に向け協定締結
2024.04.25
学生に「入口と出口」を示し人材養成
鍼灸健康学科など全15の学科を持つ新潟医療福祉大学が3月29日、県内を含む5つの高校と「高大連携」協定を結んだ。さらに同月に、JA新潟厚生連及び長岡赤十字病院との間でそれぞれパートナーシップ協定を締結した。
同大学では今後、高校生に対して医療系資格・職業の理解を深めるための機会を作るなど高校と連携を図ると同時に、県内の医療機関とも連携し、「高大医連携」という入学前から卒業後まで一貫した仕組みを展開していくといい、全国的にも異例の取り組みといえる。 (さらに…)
学生が主体的に就職活動に取り組む指南書 「就活の教科書」をセラピストキャンプが発刊
学生が主体的に就職活動に取り組む指南書 「就活の教科書」をセラピストキャンプが発刊
2024.04.25
現役治療家・企業など現場のリアルな声も掲載
治療家を目指す学生の就活に特化したテキスト『柔道整復師・鍼灸師を目指す学生のための就活の教科書』が発刊された。制作は、ネットでセラピストのための最新情報を発信し、イベントなども主催する株式会社セラピストキャンプ。
7章構成で、同社の運営するオンラインコミュニティ(約400名の活躍中の治療家が参加し、情報交換を行っている)のリアルな声も反映し、自分に合う職場の探し方や履歴書の書き方、面接のポイントなど、就活情報を網羅する。
特に「Part.3自己分析をしよう」、「Part.4自分に合った企業を選ぼう」の章では、適正診断や自己分析・職場に求める条件を書き出すワークシートに取り組むことで自分を知り、将来を見据えた就職先選びができるようになる。 (さらに…)
文光堂から新刊 運動療法筋電図鑑 深部筋までとらえる効果的なエクササイズ
文光堂から新刊 運動療法筋電図鑑 深部筋までとらえる効果的なエクササイズ
2024.04.25
株式会社文光堂から新刊『運動療法筋電図鑑 深部筋までとらえる効果的なエクササイズ』が刊行された。監修は金岡恒治氏(早稲田大学スポーツ科学学術院・教授)、編集は大久保雄氏(埼玉医科大学保健医療学部理学療法学科・准教授)。B5判196頁、4,400円(税込)。
これまで、エクササイズやトレーニングによる筋肉の賦活化の程度は指導者本人の経験則によって推測されることが主であった。本書は編者らが約20年間の研究データを積み上げた集大成だといい、特に深部筋の活動様式が豊富に紹介されている。
体幹、股関節、上肢、足部、ヨガの5つに章立てされ、「図鑑」の書名に相応しく豊富なビジュアル資料を用いて各種エクササイズごとにデータ紹介、ポイント、臨床応用と整理・解説する形式が取られている。読者は自身が置かれている現状と比較・参考にすることで納得や発見を得られるだろう。 (さらに…)
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』229 救護活動におけるエコー観察の役割
連載『柔道整復と超音波画像観察装置』229 救護活動におけるエコー観察の役割
2024.04.25
後藤陽正(筋・骨格画像研究会)
各種スポーツ競技の救護依頼を受け、多くの柔整師が現場で活躍している。現場では多くの外傷を目の当たりにし、発生状況と外観より損傷名を推測することはある程度可能である。さらに、現在ではポータブルエコーを現場へ持参し、骨折の有無や靭帯損傷レベルを判断する柔整師も以前に比べて飛躍的に増加している。
救護活動を行っている中、必ずと言っていいほど負傷者や関係者らか損傷名の確認を受ける。もちろん、明らかな外観変化や固有症状を呈している場合であれば回答も容易に行えるが、発生状況が曖昧、外観変化が乏しい、疼痛を強く訴えるなどの症例では、短い時間で損傷名を導き出すのは容易なことではない。
競技救護の目的は治療ではなく応急手当であり、患部の動揺を防ぎ、適切な固定を施すことが活動の範疇である。つまり受傷者が医療機関を受診するまでの行為であり、損傷名を伝えることが目的ではない。とはいえ、関係者から具体的に質問を受ければ少なからず可能性のある損傷名を伝えるのではないかと推測される。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』亜急性負傷が削除されてから審査請求は棄却が相次ぐ体たらくだ
Q&A『上田がお答えいたします』亜急性負傷が削除されてから審査請求は棄却が相次ぐ体たらくだ
2024.04.25
Q.
従来まで亜急性負傷として認められたものが、平成30年5月24日付の厚労省保険局医療課長通知により、「亜急性」の文言が削除されたことで、近年、社会保険審査官の審査請求決定書の主文で「棄却」と判断される事案が続発しているように思われます。不支給処分には当然納得できませんが、審査請求をしても意味がないのであれば諦めた方がよいのでしょうか。
A.
この課長通知が発出された以降、たしかに社会保険審査官が判断に用いる論理構成として、「関節等の可動域を超えた捻れがあったとは認められない」、「外力によって身体の組織が損傷を受けた状態とは認められない」、「身体の組織の損傷の状態が慢性に至っていないものとは認められない」との主旨で棄却決定されているものが見受けられます。 (さらに…)
厚労省・令和3年度の保険者別療養費 コロナ禍落着き増加に転じる
厚労省・令和3年度の保険者別療養費 コロナ禍落着き増加に転じる
2024.04.25
厚労省がこのたび公表した『医療保険に関する基礎資料』にて令和3年度の保険者別療養費の状況が示された。
柔整は約2,867億円で前年度より約37億円の増加。組合健保が約22億円増と最も大きく、協会けんぽ約16億円増、共済組合8億円増と続く。多くが増加に転じた一方、後期高齢者医療制度のみ約13億円の減少となった。 (さらに…)
令和5年度柔整師・あはき師国家試験の合格者数等 柔整66.4%と大幅上昇
令和5年度柔整師・あはき師国家試験の合格者数等 柔整66.4%と大幅上昇
2024.04.10
以前の水準に戻るも喜べない?
3月26日、第32回柔整師・はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師国家試験の結果が発表され、計10,048人(延人数)が合格を果たした。前年度に受験者の半数以上が不合格になる事態となった柔整師試験の合格率は、今回66.4%となり、それ以前の水準に戻ったともいえよう。
(さらに…)
『医療は国民のために』388 令和6年の療養費料金改定についての予測
『医療は国民のために』388 令和6年の療養費料金改定についての予測
2024.04.10
6月実施が予定されている柔整・あはき療養費の令和6年改定について、既に両検討専門委員会で議論が進んでいるが、今回は現段階における予測を語ってみたい。
まず改定率については、慣例である「医科本体の半分」をくつがえすほどの議論がなされていない点から0.26%のプラス改定となるだろう。どのメニューを何円引き上げるかは「政府」が決定するのだが、ここでいう政府とは厚労省保険局医療課を指す。
柔整療養費は、ここ最近の改定において引き上げられた骨折・不全骨折・脱臼から方向転換し、実質的に料金が上がったことを実感できる初検料や電療料などの引き上げを主張しており、喜ばしいことだ。厚労省も物価高騰等への対応として財源の範囲内であれば引き上げるといった考え方も示しており、これらがアップとなることが期待される。
また、「問題のある患者に対して保険者が償還払いに変更できる事例の追加」については、「長期及び多頻回」の要件を保険者が追加しようと強く主張しており、着目したい。それよりも私が今回の改定議論で一番注目していたのは「保険者単位で受領委任の取扱いを止め、償還払いへ変更できる仕組みづくり」であったが、これがなぜか議論されていない。これは前回改定時(令和4年)に保険者側が譲歩したのと引き換えに「付帯決議事項」として記載させたと記憶している。そうであれば、今、議論に供しなければ健保連側にこの復活議論のチャンスがなくなってしまうと思われる。
あはき療養費にも触れておきたい。前回改定からの継続審議である、
①往療料の距離加算の廃止
②離島・中山間地等の地域加算の創設
③同一日・同一建物への施術の整理について
は、ほぼ原案で承認されることが見込まれる。訪問施術料は今回の改定で導入がなされるものと期待している。現行の往療料の見直し議論は若干残っているが、私は訪問施術料が今回の改定で日の目を見ると考えている。そうすると、運用上の変更点があまりにも多岐にわたることから、マッサージ施術の料金包括化は見送られるものと推察している。あはき療養費においても物価高騰等への対応が盛り込まれ、施術料や温罨法、電療料の引き上げが期待できるのは柔整療養費と同じであろう。
ここ10年近くは柔整療養費の取扱高が減少を続けており、最盛期と比較すると3割超も落ち込んだ。事実、3,000億円台を下回る落ち込みようで、あはき療養費も減少傾向といえる。それが令和3年度はほんのわずかながらプラスに転じたのは記憶に新しい。引き続き、療養費がプラス傾向を堅持するためにも、今回の改定が実のあるものとなるよう期待したい。
【連載執筆者】
上田孝之(うえだ・たかゆき)
全国柔整鍼灸協同組合理事長、日本保健鍼灸マッサージ柔整協同組合連合会専務理事
柔整・あはき業界に転身する前は、厚生労働省で保険局医療課療養専門官や東海北陸厚生局上席社会保険監査指導官等を歴任。
柔整師免許保有者であり、施術者団体幹部として行政や保険者と交渉に当たっている。
平成医療学園専門学校、令和6年度入学式 「進取の気質」胸に第一歩踏み出す
平成医療学園専門学校、令和6年度入学式 「進取の気質」胸に第一歩踏み出す
2024.04.10
国会議員・業団関係者も出席し挙行
平成医療学園専門学校の令和6年度入学式が4月1日に大阪市内のホテルで挙行された。会場には柔道整復師科35名、鍼灸師科37名、東洋療法教員養成学科10名、応用日本語学科58名の計140名が出席し、最初の一歩を踏み出した。
同校校長の北野吉廣氏は式辞で、「夢と希望を叶えるべく本校での学びが始まる。医学を修め、医療人を目指すに当たって、一般とは異なった心構えも学ばなければならない」と述べると、新入生一同へ『進取の気質』という言葉を送った。 (さらに…)
草思社から新刊 アスリートのための 解剖学 アドバンス編
草思社から新刊 アスリートのための 解剖学 アドバンス編
2024.04.10
株式会社草思社から新刊『アスリートのための解剖学 アドバンス編』が刊行された。著者は筑波大学体育系准教授の大山卞(べん)圭悟氏。四六判264頁。本体価格2,640円(税込)。
本書は4年前に刊行されたロングセラー待望の続編。前巻と同様、日本トレーニング指導者協会(JATI)機関誌の連載『GTK現場で使える機能解剖学』に加筆・修正をしたもので、部位間の構造とその動きに注目した「キネティックチェーン」、ストレッチングやテーピングといったコンディショニング手技などについて、現場で得た実感を重視しながら詳細な図やイラストを用いながら紹介・解説する。
また、体幹と上肢についてはそれぞれが章立てされ、受傷のメカニズムやそれを防ぐトレーニング方法を丁寧に教えてくれる。
トレーナーにとって機能解剖学は必須知識。疑問の解消や情報のアップデートをサポートしてくれる教本的一冊。
(さらに…)
柔整・鍼灸メディカルショーin大阪 新商品や人気商品を体験
柔整・鍼灸メディカルショーin大阪 新商品や人気商品を体験
2024.04.10
主催のダイヤ工業含め28社が出展
柔整師・鍼灸師のための展示商談会『柔整・鍼灸メディカルショーin大阪』が3月20日に森ノ宮医療学園専門学校(大阪市東成区)で開かれた。主催はダイヤ工業株式会社(岡山市南区)で、同校校友会との共催。
セイリン株式会社や株式会社ファロス、株式会社山正と鍼灸用品メーカーに、新規の伊藤超短波株式会社やダーマローラージャパンなど5社を含む28社の出展や、セミナーが開催され約200人が来場。開場すぐから賑わいをみせた。
(さらに…)
連載『未来の鍼灸・柔整を考える』第14回 オンラインコミュニティ
連載『未来の鍼灸・柔整を考える』第14回 オンラインコミュニティ
2024.04.10
人間の健康に対する思いは日々進化しています。1950年の平均寿命は60歳前後だったこともあり、少しでも長く生きたいという思いから「寿命の延伸」という目標を掲げてきました。その結果、寿命を延伸するための様々な医療技術が進化し、現在では平均寿命は80歳を超え、長生きすることはそれほど難しくなくなりました。
しかし、長生きできても健康でなければ好きなこともできないことから、最近では医療機関にかかる時間を短くする「健康寿命の延伸」が目標となり、健康でいるための様々な対策が講じられています。特に、近年ではウエアラブルデバイスなどで健康を管理する方法が主流となりつつあることから、これらのデバイスを用いて適切な健康行動を促せば、近い将来、健康でいることもそれほど難しくはなくなるでしょう。
ただ、健康であれば幸せなのかというとそれも違います。健康であってもやる気の低下、さらには社会とのつながりが希薄になると、幸福度は低下します。そこで、未来の健康観として注目されているのがwell-beingという概念です。 (さらに…)
あはき・柔整の国家免許、今後はデジタル化へ
あはき・柔整の国家免許、今後はデジタル化へ
2024.04.03
デジタル庁が6月以降、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔整師を含む税・社会保障関係を中心とした32の国家資格や免許を順次デジタル化する。デジタル大臣の河野太郎氏が3月19日に、自身のX(旧Twitter)で発表した。
現行、多くの国家資格に関する事務は紙媒体を前提に運用されているが、マイナンバー制度の活用により、各種申請の手続きのオンライン化や資格情報の連携などのデジタル化を図る。河野氏は、国家資格のデジタル化によって、デジタル資格証を閲覧できるようになるほか、資格の新規取得や住所変更などがオンラインで可能となるとした。
第32回あはき・柔整国試の合格発表(速報)、柔整師は昨年から16ポイントプラス
第32回あはき・柔整国試の合格発表(速報)、柔整師は昨年から16ポイントプラス
2024.03.27
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔整師のそれぞれ第32回国家試験の合格者が厚労省のホームページで発表された。
免許別の合格率は、あマ指師84.0%、はり師69.3%、きゅう師70.2%、柔整師66.4%だった。
柔整師の合格率について、前回は試験問題漏洩事件の影響を受けてか、大きくポイントを落としたが、今回はそれを回復し例年の水準となった。
合格者数の推移など、詳細は今後の本紙に掲載する。
厚労省ホームページ(国家試験合格発表)
柔整専門委 物価高伴う引き上げも議論
柔整専門委 物価高伴う引き上げも議論
2024.03.25
電療料のほか、医療DXで初検料も
3月18日、第28回柔整療養費検討専門委員会がオンラインで開催された。「令和6年料金改定」に関する議論が終盤を迎える中、「明細書交付義務化対象の拡大等」と「患者ごとに償還払いに変更できる事例の追加」の2つのメインとなる議題に加え、今回厚労省から、近年の物価高騰等を踏まえて新たに提示された「料金引き上げメニュー案」について話し合われた。
厚労省が物価高対応などで提示した引き上げメニューは、「電療料」と「初検料」の2つ。電療料は、電気光線器具を使用する施術のため、現下の物価高騰による光熱費等の値上がりで特に影響を受けやすく、1月下旬の前回会議で柔整業界側からの要望があった。初検料については、診療報酬でもみられる賃上げの風潮や、4月から開始のオンライン資格確認を含む医療DXの推進といった観点から俎上に載せられた。 (さらに…)
『医療は国民のために』387 オンライン請求に伴う復委任団体の位置づけは 「外部委託点検業者」が参考に
『医療は国民のために』387 オンライン請求に伴う復委任団体の位置づけは 「外部委託点検業者」が参考に
2024.03.25
現在、令和6年料金改定に関する議論が山場を迎えているが、今回は少し長期的な視点で柔整療養費を考えたい。料金改定に決着が着けば、次はオンライン請求導入の議論が再開され、それに伴い「復委任団体(療養費請求代行団体)」の位置付け等に関する議論にも移ることになるだろう。
オンライン請求が実施される場合、復委任団体として着目すべき事項としては、
①復委任団体からの一括申請が認められるか、それとも施術管理者からの個別申請しか認められないか
②療養費支給決定後の振込口座が復委任団体の口座に一括入金されるか、それとも施術管理者の個別の口座にしか入金されないか
の2点だ。 (さらに…)