レポート 第2回 ディスポ鍼使い比べ総選挙
2017.12.25
「訪問はりきゅう上達ラボ」が主催のイベント『第2回 ディスポ鍼使い比べ総選挙』が11月18日、鍼灸用品を取り扱う株式会社メイプル名古屋(名古屋市)で開催された。臨床の現場で働く鍼灸師らと、株式会社ファロスとセイリン株式会社の営業担当者、メイプル名古屋代表取締役の岡部芳幸氏が参加、ユーザー・メーカー・販売店の三者で意見交換を行った。
「この鍼の特徴は何ですか?」「こういった場合には、こちらの鍼を使う先生がいらっしゃいます」「施術した時と、施術された時の違いは……」「自分に合う鍼を選ぶ中で先生自身も患者側に立って考えるのも大事」。今回は、8月に東京で開催された前回を上回る5社15種以上のディスポ鍼を、鍼灸師、メーカーが一緒になって、患者様目線、施術者目線でのさまざまな意見を交換した。鍼灸師は、鍼を打つ技術を磨くことはできても、鍼の品質を良くすることはできない。逆もまた然りで、良質の鍼を作っても、現場の鍼灸師が知ることがなければ患者様には届かない。このイベントは、使う側の使い心地、治療を受ける側の「刺され心地」についてダイレクトに意見交換することで、鍼灸師、メーカーそれぞれが刺激し合い、互いが日々精進してより良い鍼灸治療が患者様に提供されるきっかけとなっている。
イベントの最後に岡部氏より、「常に患者様の目線を持って頑張りましょう」との呼びかけがあった。鍼灸師とメーカー、そして販売店も含め、「安心安全に受けられる鍼灸治療」を目指し、今後も地域の患者様に健康を提供していきたい。(訪問はりきゅう上達ラボ代表 岡野浩人)