オン資の導入率、5月時点で柔整86%であはき55%
2025.05.28
柔整もあはきも伸び率が鈍化
昨年12月よりオンライン資格確認(オン資)の導入が柔整・あはき施術所で原則義務化されているなか、直近の導入率に関する情報を本紙で入手した。
5月11日時点で、柔整施術所でオン資利用申請を済ませているのが85.6%(3万8,224施設)で、あはき施術所では54.6%(1万8,217施設)だった。導入率は徐々に高まっているが、今年に入り伸び率が鈍化している。 (さらに…)
オン資の導入率、5月時点で柔整86%であはき55%
オン資の導入率、5月時点で柔整86%であはき55%
2025.05.28
柔整もあはきも伸び率が鈍化
昨年12月よりオンライン資格確認(オン資)の導入が柔整・あはき施術所で原則義務化されているなか、直近の導入率に関する情報を本紙で入手した。
5月11日時点で、柔整施術所でオン資利用申請を済ませているのが85.6%(3万8,224施設)で、あはき施術所では54.6%(1万8,217施設)だった。導入率は徐々に高まっているが、今年に入り伸び率が鈍化している。 (さらに…)
『ちょっと、おじゃまします』じわりと届ける、誠実な手技 京都市下京区<たけだ鍼灸整骨院>
『ちょっと、おじゃまします』じわりと届ける、誠実な手技 京都市下京区<たけだ鍼灸整骨院>
2025.05.27
京都市にある「たけだ鍼灸接骨院」は、手技による痛みの緩和や姿勢改善といった骨格へのアプローチで、地域の人々の健康を支える治療院。院長を務める佐路遼平先生は、6年前にこの院を引き継ぎ、“ゴッドハンド”と呼ぶ前院長の背中を追い続けています。
学生時代の実習で訪れたこの院で、前院長の施術に衝撃を受けたといいます。当時としては珍しい姿勢改善を含む手技治療が中心で、「ただ手を当てているだけに見える」のに、劇的に改善していく患者さんを目の前で見て、当時の佐路先生の目には“ゴッドハンド”のように見えたそう。 (さらに…)
各地のPTAでかわいい「お灸缶」を使うお灸講習会を開催! 全国地域すこやかお灸協会
各地のPTAでかわいい「お灸缶」を使うお灸講習会を開催! 全国地域すこやかお灸協会
2025.05.26
講習会や研修会を企画している学校のPTAや企業などの団体と、全国の鍼灸師を繋ぐプラットフォームを提供し、「お灸缶」を使った灸の講習会を推進しているのは全国地域すこやかお灸協会。講習会の後は缶を持ち帰り、灸の存在を身近に感じてもらうことで「お灸の継続」を促すという狙いがある。
会を立ち上げ本格的に活動を開始したのは2021年ごろ。以来、学校や地域のマルシェ、寺院、実業団スポーツチームと全国の多彩な団体と講習会を実施している。参加者は灸未経験の場合がほとんどの中、ほんわかしたイラストのお灸缶の効果は絶大。「かわいい!」とあちらこちらから歓声が上がり、使ってみたいという気持ちを盛り上げるのに一役買っている。
(さらに…)
連載『生殖鍼灸から始まる領域拡大』5 脳の食事
連載『生殖鍼灸から始まる領域拡大』5 脳の食事
2025.05.25
先日家内と『A COMPLETE UNKNOWN』というボブディランの伝記映画を観にいきました。若い頃は彼の音楽を好きではなかったのですが、文学を活字から音楽の世界に解放したという功績でノーベル文学賞を受賞するくらいなので、何が良いのか探りたかったのです。以後、彼の音楽と詩は、脳細胞に新しい刺激を与える気がします。まるで初めての味覚に、脳を揺さぶられるような感覚です。
ここで知人の大学教授の言葉が思い出されます。「食事をするように本を読みなさい」と。そこでハタと気づきました。脳にとっては新たな知識や理解が食事なのだと。私たちの人生の長さには、不慮のことがない限り大きな差はありません。しかし読書は違います。良い書物を多く読めば、脳の理解力や経験値をどんどん増やせます。そう思うと物理的には残された人生は短いなと。 (さらに…)
たにぐち書店から新刊 学校では教えてくれない 一生役立つ鍼灸医学3つの思考
たにぐち書店から新刊 学校では教えてくれない 一生役立つ鍼灸医学3つの思考
2025.05.22
たにぐち書店より『学校では教えてくれない一生役立つ鍼灸医学3つの思考』が発刊された。著者は北辰会代表理事の藤本新風氏と同会学生会員の富里雄太氏。A5判、308頁。定価3300円(税込み)。
書名の通り、学校教育ではカバーしきれない技術や思考の数々が惜しげなく開陳されている。単なるテクニックや理論の列挙にとどまらず「なぜそうするのか」「どう考えればよいのか」という思考の土台に迫ることで、理論と臨床のつながりが見えてくる。また、本文は藤本氏と富里氏の対談形式で進められ、若手の素朴な疑問や鋭い質問に対して、ベテランから丁寧な回答が返される。「すぐにでも実践してみよう」と思わせる説得力があり、学び直しにも最適だ。
診察の重要性を解説している書名でもある第2章では、例えば「今痛む場所を切り取って3次元的に判断するのではなく、過去・未来も加えた4次元の判断がより効果的」など、他にも腑に落ちる内容が多数ある。これから鍼灸師を志す学生はもちろん、臨床に悩む若手鍼灸師にとって必読の一冊。
上記の書籍を抽選で2名に読者プレゼント
ハガキに希望の本のタイトル、郵便番号、住所、氏名、電話番号を明記し、
本紙編集局(〒530-0057 大阪市北区曽根崎2-2-1 梅新21ビル)まで。
7月10日到着分まで有効。
『第2回天地人治療会学術大会』 東・西医療の現場から「氣の医学」実践を報告
『第2回天地人治療会学術大会』 東・西医療の現場から「氣の医学」実践を報告
2025.05.21
4月20日に天地人治療会の第2回学術大会が日本鍼灸理療専門学校(東京都渋谷区)で開催され、鍼灸師や医師など72名が足を運んだ。テーマは『現代に活かす氣の医学』。
リハビリにおける天地人の運用
会頭講演では理学療法士の中徹氏(筑波学園アール医療専門職大学学長)がリハビリテーションの手技療法における天地人の運用について語った。天地人という三才思想とは、天と地は人から独立し、天は人に動(陽)を、地は人に静(陰)を与え、人の中で両エネルギーのバランスをとり健康を保つ。万物は上から、天・人・地と横割りで三分割、陰陽は縦割りのスペクトラムでとらえられると解説した。
リハビリテーションにおいては、天地人は環境設定に、陰陽は治療の方針を考える際に、意識していると話した。さらに、陰陽は西洋医学では理解されにくいが、現場では高熱(陽)が契機となり難病(陰)が快方に向かうなど、西洋医学的には説明のつかない症例が陰陽の概念と合致することはしばしばあると報告した。 (さらに…)
オン資導入の施術所への協力金、支給のための対象期間が5月から開始
オン資導入の施術所への協力金、支給のための対象期間が5月から開始
2025.05.19
5月~7月にマイナ保険証の利用促進の働きかけで支給
オンライン資格確認(オン資)を導入する柔整・あはき施術所が、来院した患者等に対し、マイナンバーカードを健康保険証として利用することを促した場合、国が推進する医療DXに協力したものとして5万円の協力金が支給されることになった。
既に5月よりマイナ保険証の利用促進に取り組む「対象期間」に入っており、 (さらに…)
連載『現場で使える! 治療家のための実践英会話』4 痛みの程度を聞く一言
連載『現場で使える! 治療家のための実践英会話』4 痛みの程度を聞く一言
2025.05.18
痛みの程度を聞く一言
宮口先生/宮 鍼灸師の佐藤さん/佐
佐:「先生、外国人の患者さんに『どのくらい痛いですか?』と聞きたいのですが、どう言えばいいですか?」
宮:「そうですね、英語では (さらに…)
口腔から全身へ深刻化するフレイル、口腔ケアと運動で予防する
口腔から全身へ深刻化するフレイル、口腔ケアと運動で予防する
2025.05.16
福島県鍼灸師会の春期学術講習会が4月20日に福島県郡山市の会場とオンラインのハイブリッドで開催された。口腔フレイル、全身のフレイル、認知症など、それぞれの予防と対策をテーマに意見が交わされた。
「食べる力」は健康長寿につながる
前半の講演では、原純一氏(はら歯科口腔外科・嚥下曾根田駅前院長)が登壇。オーラルフレイルと身体的フレイルの関係などについて解説した。
「よくむせる」「食べこぼしが増えた」といった日常の些細な変化は、将来の健康リスクの前兆とし、咀嚼や発音、飲み込む力といった口腔機能の衰えであるオーラルフレイルを経て、やがて嚥下障害や低栄養、筋力低下、身体的フレイルへとつながり、さらには転倒や認知症にまで深刻化しうると警告した。「しっかり噛んで、しっかり食べることが最も身近な予防策。歯を失った高齢者は、3年以内に認知症を発症するリスクが (さらに…)
「三焦鍼法」に基づくツボ習慣! 『認知症専門鍼灸師が教える 脳を整える10分ケア』が発刊
「三焦鍼法」に基づくツボ習慣! 『認知症専門鍼灸師が教える 脳を整える10分ケア』が発刊
2025.05.14
『認知症専門鍼灸師が教える 脳を整える10分ケア』が株式会社徳間書店から4月18日に発刊された。著者は認知症専門の鍼灸師として活動中の佐川聖子氏(鍼灸サロンSeira代表)、監修は著者の師でもある兵頭明氏(学校法人衛生学園中医学教育臨床支援センター長)。1,980円(税込)。
母親の認知症を機に三焦鍼法に出会った著者は、「認知症の患者、苦しむ家族を一人でも多く救いたい」との思いのもと、体験談とともに脳に働きかける、自宅でできるツボ押しを解説する。
認知症は現在の医学では完全に治すことができない。著者の母親は、薬漬けになりながらの認知症治療に症状は悪化の一途をたどり、優しかったかつての姿はなくなり別人のように変貌してしまったという。藁にもすがる思いで様々な治療を試した中で、効果を発揮したのが三焦鍼法だった。 (さらに…)
『アースデイ東京2025』でモクサアフリカがお灸体験
『アースデイ東京2025』でモクサアフリカがお灸体験
2025.05.13
灸の普及に努めるチャリティ団体「モクサアフリカ」が、4月19日、20日に代々木公園(東京都渋谷区)で開催された『アースデイ東京2025』でお灸体験を行った。ボランティアには、全国から約40名の鍼灸師や学生が集合。総勢260名が灸を体験した。
コロナ前から恒例となっている同イベントでの出展は今年で5回目。ボランティアは、SNSやインターネット、教員からの紹介などで集まり、お灸好きが意気投合して灸の啓蒙や普及に努めるという醍醐味に、一度参加すると継続するメンバーも多いという。
いろんな種類を楽しんでほしいと今回準備した灸は「直接灸」「竹箱灸」「焙烙灸」の3種類。
直接灸は、モクサアフリカでも海外での普及活動の基本としている毎年の定番。竹箱灸はやけどしにくく広い範囲を温められる親しみやすい灸として紹介、焙烙灸は恒例だったのを昨年休止したところリクエストが多く再開したという。
参加者が「じわっと温かくなって、ピリッとした。効果はよく分からない」というと、ボランティアは「直後より少し経ってから実感する人も多い」と説明した。また、「灸の効果は信じていないけど、本当に効くなら通いたい」という参加者に、すかさず「行きつけの治療院を作って体調管理すると、調子の変化に気づきやすくなる」と後押し。 (さらに…)
埼玉の2つのあはき社団、県と災害協定結ぶ
埼玉の2つのあはき社団、県と災害協定結ぶ
2025.05.12
「災害少ない県だが、万が一に備え」業界側から働きかけ
埼玉県鍼灸マッサージ師会(山岸克也会長)と埼玉県鍼灸師会(山口智会長)が3月21日、それぞれ県と「災害時の救護活動に関する協定」を締結した。同日、県庁知事室において両師会合同で締結式が行われ、今後、災害に伴い設置される避難所等への施術者派遣や、県内被災者の支援で協力していく。
協定締結に当たっては、「あはき団体側から働きかけた」と話すのは、行政とのパイプ役を務めた鍼灸マ師会の秋山喜和氏(災害担当理事)。「他の都道府県では既に行政と業団が災害協定を結んでいると知り、いつ埼玉県でも大災害に見舞われるか分からず、準備だけはしておかなければと思った」と、まず会の中で意見をまとめ、一昨年11月に県に話を持ちかけたという。その後、日頃からボランティア活動で協力関係にあった鍼灸師会も加わり、協議を重ねていった。
協議の場においては、令和元年の台風19号により大水害に遭った東松山市の避難所で施術ボランティアを行った経験や、昨年の石川県能登半島地震で甚大な被害を受けた珠洲市役所での健康支援活動などの実績を示しながら、県に理解を求めた。また、埼玉県は災害の少ない県という事情もあった中で、粘り強く話し合いを続けた結果、今回の協定締結に至った。
同協定によって今後は、県と迅速な連携を図って救護活動に当たる。また、協定書の中には「避難所等におけるあはきの施術及び療養上の相談」との業務内容が明記されており、秋山氏は「施術だけでなく、避難生活が長期化した被災者の不安に寄り添い、そこから体調の維持改善につなげることもあはき師は可能だ」と語った。
業界側としては、過去の災害支援活動を通じて、あはき施術の未経験者が少なくないとの実感もあり、鍼灸マッサージに目を向けてもらう機会にもつなげていきたいとしている。
『鍼灸師・柔整師のための痛み学―UPDATE』3 痛みの検査―疾患の判定に有効な3つの指標
『鍼灸師・柔整師のための痛み学―UPDATE』3 痛みの検査―疾患の判定に有効な3つの指標
2025.05.12
痛みの診察では原因となる組織がある程度絞り込めたら、最終的にどのような疾患か判定するための検査を行っていきます。
まずは、絞り込まれた組織でどのような疾患が存在するのかを推測し、必要に応じて追加の問診や検査を実施します。ただ、疾患を判定するための問診や検査は、それぞれ症状や部位ごとに多く存在しており、その重みも異なります。そのため、知っている検査をいくつか行っても、その結果がバラバラになることも少なくありません。より正確な結果を導くには、疾患を判定するために確率の高い検査を行う必要があり、そこで役に立つのが、感度・特異度・尤度比という3つの指標です。
感度とは「疾患の判定に有効な指標」とされ、 (さらに…)
連載『汗とウンコとオシッコと…』249 気化冷却
連載『汗とウンコとオシッコと…』249 気化冷却
2025.05.10
季節のめぐりが早い。ソメイヨシノとモクレンが散ると、八重桜とハナミズキがトレースするが、ハナミズキも開花してすぐに新緑が現れ、トコロテンが押し出されるが如き目まぐるしさだ。太陽光線が当たる所は熱いほどではあるが、影に入ると寒く、風も冷たい。寒熱の差が激しい時、調整不良を引き起こすのは決まって少陽経や肝経である。
「肝は風をつかさどる」とはよく言ったものだ。これは、肝は外気による気化に対し内部環境を、血管を拡張収縮しながら調整する働きを担うということである。これが上手くいかないと必ず筋は引きつり、けいれんする。真逆の場合は弛緩するが、風が冷たいために筋には引きつりを生じることが多い。運気論で厥陰肝木が司天に入っているためであろう。 (さらに…)
「議員会館内で初となる鍼灸接骨院」開院、昨夏より
「議員会館内で初となる鍼灸接骨院」開院、昨夏より
2025.05.09
特殊性生かし、鍼灸柔整の普及を目指す
令和6年8月より、千代田区永田町に『議員会館接骨院・鍼灸院』が開院している。その名の通り、衆議院第一議員会館内にある鍼灸接骨院で、議員会館内に接骨院が入居したのは同院が初めてのことだ。院運営は一般社団法人TTC(トータルセラピストコミュニティ)で院長は会員の高橋みど里氏。国政の中心に非常に近いという特殊性を生かして鍼灸・柔整治療の知名度向上を目的の一つに挙げている。
同院は衆議院第一議員会館の地下2階にあり、入念な審査を経て昨年8月の開院に至った。議員会館内での営業には、人・もの・情報に対して十分なセキュリティが求められるため、原則として外部の患者は受け付けていない。そのため、WEBサイトやSNSなどによる集患活動はほとんど行っておらず、情報発信は各議員事務室への投函や会館内掲示板への張り出しがある程度だという。 (さらに…)
令和7年 春の叙勲・褒章
令和7年 春の叙勲・褒章
2025.05.08
令和7年春の叙勲及び褒章が4月29日付で内閣府より発令された。あはき・柔整業界からは以下の6名が受章した。(敬称略)
◇旭日双光章
内 清治(元公益社団法人鹿児島県柔道整復師会会長)
矢野 仁(元一般社団法人秋田県鍼灸師会会長)
◇旭日単光章
関 裕二郎(元公益社団法人青森県柔道整復師会副会長)
三浦 隆(元一般社団法人大分県鍼灸マッサージ師会会長)
◇黄綬褒章
阿部栄子(阿部鍼灸院・岩手県)
◇藍綬褒章
飯塚季也(一般社団法人滋賀県鍼灸師会会長)
日鍼会『第6回医療連携講座』、膝痛においての医療連携の実践
日鍼会『第6回医療連携講座』、膝痛においての医療連携の実践
2025.05.07
公益社団法人日本鍼灸師会の第6回医療連携講座が、3月20日に大宮呉竹医療専門学校(さいたま市大宮区)とオンラインで開催された。テーマは『膝痛の医療連携―膝OAとスポーツ』。
同会会長の中村聡氏は、2040年問題に向け健康への注目が高まる中でフレイルや孤独のきっかけになる「膝痛」は、日本の社会問題のために鍼灸師が取り組むべき大きなテーマであると語った。
人工関節になったからとスポーツを諦める時代ではない
乾洋氏(埼玉医科大学総合医療センター整形外科教授)は、医師の立場から変形性膝関節症(膝OA)の診断や治療を解説した。膝OAはロコモティブシンドロームの主因とされ、2023年には診療ガイドラインも発刊されるなど世界的に注目されているという。リスク因子は肥満、女性、外傷、高齢、筋力低下と様々あり、X線画像を評価するKL分類によってGrade0~4の5段階で評価する。Grade2前後の場合は、運動を組み合わせた減量や、O脚を矯正する装具療法、痛みを緩和する薬物療法など保存療法を中心に行う。改善がない場合やそれ以上のGradeは手術適用となり、高齢者の場合は人工膝関節全置換術(TKA)が多く行われていると説明した。 (さらに…)
連載『中国医学情報』242 非特異的腰痛に棒灸併用治療 ほか
連載『中国医学情報』242 非特異的腰痛に棒灸併用治療 ほか
2025.05.05
☆非特異的腰痛に棒灸併用治療―MRI利用し水中ウォーキング単独とランダム化比較
海南省老年病病院・陳増らは、非特異的腰痛(NLBP)患者で、水中ウォーキング(付記参照)単独とそれに棒灸治療を併用したものを比較(上海鍼灸雑誌、2024年5期)。
対象=同院リハビリ科外来/入院患者120例(男59例・女61例)。これをランダムに併用群・単独群各60例に分けた。併用群は平均48±10歳・罹患期間平均6.34±2.97日、単独群は平均46±9歳・罹患期間平均6.02±2.54日。
治療法=以下を各6週間治療。
<棒灸>
①取穴―命門、患側の腎兪・大腸兪
②操作―腹臥位。棒灸(艾に中葯を混ぜた「趙氏雷火灸」)に点火し、各穴の皮膚から2~3cm離し60回転(補法)させ、患者に温熱感があり灼痛はないのが良い。皮膚の紅潮、深部組織の発熱を限度とする。毎穴約10分間、計約30分間。毎週3回
<水中ウォーキング>
侯暁暉・王珅『水中運動療法手冊』(北京、2017)に従い、毎回30分間(療法の前後に血圧・血糖・心拍などをチェック)、3段階(各2週間)のプログラムで実施。
観察指標= (さらに…)
あはき療養費のオン請、国の会議で「初めて議題に」
あはき療養費のオン請、国の会議で「初めて議題に」
2025.05.02
往療、視覚障害、同意書など「あはき特有の事情」に応じた仕組み構築を
3月31日に『第34回あはき療養費検討専門委員会』が開かれ、厚労省が主導する会議において初めて、あはき療養費のオンライン請求(オン請)に関する議題が取り上げられた。
あはきのオン請は、令和5年6月16日の閣議決定で将来的に導入する方向で議論を開始することが示されており、また議論するに当たっては先行して着手している柔整のオン請の進捗状況を参考にすることとなっている。
今回の会議の中では、同日に公表された柔整のオン請の「中間とりまとめ」が冒頭に紹介され、厚労省が「この内容を踏まえ、あはき療養費で導入するために必要となる視点や留意すべき事項などの意見を出してほしい」と議論を促した。
あはき側の委員からは、柔整とは異なる「あはき療養費特有の事情」に言及した発言がいくつか聞かれた。
日本鍼灸師会の中村聡氏は、申請全体に占める「往療」の割合が高いという特性を挙げ、 (さらに…)
『ちょっと、おじゃまします』育毛鍼灸で髪から心も明るくできる!東京都港区<EN body conditioning salon>
『ちょっと、おじゃまします』育毛鍼灸で髪から心も明るくできる!東京都港区<EN body conditioning salon>
2025.05.02
5歳の頃からバレエ一筋、中国、スイスと留学し現地の公演にも参加するほどだった白石明世先生。20歳の頃ケガで帰国し、舞踊家として活動しながら生涯続けられる職を模索する中で、鍼灸の道を志したのは自然な流れでした。というのも、白石先生の父は、世界のトップアスリートをみる鍼灸師でトレーナーの白石宏先生。活躍を身近で見つめ、鍼灸の力も実感していました。
東京衛生学園専門学校に入学し、「『鍼灸師を、舞踊家を続けるための副業に』という考えは吹き飛んでしまった」と話す白石先生。同校の兵頭明先生の治療で、悩み続けていた生理痛や抑えきれないほどのイライラから解放されたことに驚き、授業を受けるごとに東洋医学の面白さに夢中になっていったそう。
免許取得後は、往診専門の治療院で勤務しました。パーキンソン病や脳梗塞の後遺症など重い症状の患者さんもおり、経験不足を思い知らされ、勤務後も友人や知人を治療させてもらい技術を磨いたといいます。
そして平成28年に「白石明世身体相談所」を、令和4年に現在の場所に移り「EN body conditioning salon」をオープン。「EN」という言葉に、「人との『縁』に対する感謝」「様々な専門家との『円』が重なりより良い施術ができること」「気・血・水のめぐりへの願い」といった3つの思いを込めました。 (さらに…)