連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』63 副乳―進化の名残
2023.07.10
「先生、私、副乳があるんです」――ある女性患者さんから唐突に言われました。
私たちは進化を経てヒトという生き物になりました。進化は様々なものを捨て去り、その代わりに違うものを取り入れ、また形や構造を変えて異なる生き物になることです。それを解明したのがダーウィンです。 (さらに…)
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』63 副乳―進化の名残
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』63 副乳―進化の名残
2023.07.10
「先生、私、副乳があるんです」――ある女性患者さんから唐突に言われました。
私たちは進化を経てヒトという生き物になりました。進化は様々なものを捨て去り、その代わりに違うものを取り入れ、また形や構造を変えて異なる生き物になることです。それを解明したのがダーウィンです。 (さらに…)
桜雲会から新刊 新解『杉山流三部書』講 第2編 「療治之大概集」―脈・腹証と補瀉論―
桜雲会から新刊 新解『杉山流三部書』講 第2編 「療治之大概集」―脈・腹証と補瀉論―
2023.07.10
社会福祉法人桜雲会から新刊『新解「杉山流三部書」講第2編「療治之大概集」―脈・腹証と補瀉論―』が刊行された。著者は鍼灸経絡研究紘鍼会会長の松本俊吾氏(はり灸峰鍼堂松本治療院)。334頁、3900円。
本書は『医道の日本』で掲載された同名連載の第25~52講を整理したもの(第1~24講は同第1編に収録、平成22年刊行:絶版)。第1章では杉山和一と三部書について紹介。第2章は刺鍼法の総論。第3章では各論として、江戸元禄期に杉山和一検校が教本に掲げた28病症について、風邪、消化器系、痛み(腹・腰・頭・心)、陰陽、その他の5分類に分け、三部書の原文を中心に素問や霊柩などの古典を随所に引用して解説。杉山和一が遺し、検校が受け継いだ伝統鍼灸の神髄に触れる。
桜雲海商品ページはこちら(http://ounkai.jp/new-release/2240/) (さらに…)
連載『中国医学情報』220 片頭痛の梅花鍼治療効果をMRIで観察―常軌鍼併用治療とランダム化比較 ほか
連載『中国医学情報』220 片頭痛の梅花鍼治療効果をMRIで観察―常軌鍼併用治療とランダム化比較 ほか
2023.07.10
☆片頭痛の梅花鍼治療効果をMRIで観察―常軌鍼併用治療とランダム化比較
北京中医病院順義病院・王菲菲らは、片頭痛への梅花鍼治療効果をMRI(磁気共鳴画像)で観察し、常軌鍼併用治療と比較(上海鍼灸雑誌、2022年12期)。
対象=入院患者120例(男44例・女76例)、平均約42.5歳、平均罹患期間約9年。これをランダムに梅花鍼単独群57例・併用群63例に分けた。
治療法=両群とも毎日1回・毎週5回で計1カ月間。 (さらに…)
連載『汗とウンコとオシッコと…』227 混沌
連載『汗とウンコとオシッコと…』227 混沌
2023.07.10
長きに渡る梅雨で気圧が低い状態が続いている。時おり晴れ間があれば、さすがに夏だ。気温も湿度もみるみる上昇し、蒸し暑い不快な状態が身体を蝕む。だが、明け方はまだ窓を開けるとヒヤッと寒い。夜露が降り、日中との気温と湿度の差が激しくなるのだ。 (さらに…)
連載『未来の鍼灸・柔整を考える』第5回 鍼灸1.0:昭和の鍼灸―地域医療の補助的な役割としての鍼灸
連載『未来の鍼灸・柔整を考える』第5回 鍼灸1.0:昭和の鍼灸―地域医療の補助的な役割としての鍼灸
2023.07.10
鍼灸治療は時代と共にその役割を変えてきました。そのため、時代の変遷を知ることが鍼灸の未来を考える上で大切なことだと思います。ただ、昭和以前と以後では、公衆衛生や医療体制が大きく異なるため、現代のような医療体制になる昭和後半からまとめてみましょう。 (さらに…)
あはき療養費のオンライン化を来年度から検討、閣議決定
あはき療養費のオンライン化を来年度から検討、閣議決定
2023.06.27
政府が6月16日に閣議決定した「規制改革実施計画」の中に、柔整・あはき療養費のオンライン請求に関する今後の方針が明記されていた。
同実施計画は、電子カルテなど医療データの利活用促進に向けた法整備等を盛り込んだ答申(規制改革推進会議のとりまとめ)を踏まえ、定められた。
柔整療養費については、オンライン請求の導入及び請求が原則オンラインで行われるために必要な措置を検討し、令和6年度に結論づけるとしている。
また、あはき療養費のオンライン請求についても言及されており、令和6年度に検討を始め、柔整の議論の進捗等を参考に、課題を検討して早期に結論を得るとした。
令和5年『規制改革実施計画』(令和5年6月16日閣議決定)
『医療は国民のために』369 「医療DX」ってなあに?
『医療は国民のために』369 「医療DX」ってなあに?
2023.06.23
「医療DXに療養費の情報を取り込むことが国民へのメリットにつながる」「電子請求様式について医療DXではビッグデータの活用が不可欠である」――といった記載を、先日公表された「柔整療養費のオンライン請求ワーキング・グループ」の議事要旨で目にした。そもそも、柔整業界、さらには個々の柔整師は「医療DX」について、どれだけ知っていて、関心があるのか? 今後のオンライン請求に向けた議論の論点にもなっているので、解説したい。 (さらに…)
兵庫県鍼灸師会春季学術講習会 メディアを活用した新戦略
兵庫県鍼灸師会春季学術講習会 メディアを活用した新戦略
2023.06.23
兵庫県鍼灸師会の第1回学術講習会が5月28日に兵庫県鍼灸師会館(神戸市中央区)にてオンラインとのハイブリッドで開催された。講師の菅哲也氏(すが鍼灸治療院・院長)が健康経営市場参入とプレスリリースを用いたメディア戦略について自身の経験を交えて解説した。 (さらに…)
治療院×札幌市立大学 産学連携プロジェクト 東洋医学をデザインで表現する
治療院×札幌市立大学 産学連携プロジェクト 東洋医学をデザインで表現する
2023.06.23
北海道の治療院と札幌市立大学が、東洋医学に初めて触れる人のためのイラストを制作する産学連携プロジェクトを実施。昨年8月に始まり、この春、個性豊かな作品が完成した。 (さらに…)
『治療院に介護予防事業をプラスした総合事業の展望』 第3回 基準緩和型通所介護の運営とは?
『治療院に介護予防事業をプラスした総合事業の展望』 第3回 基準緩和型通所介護の運営とは?
2023.06.23
今回は、総合事業の「基準緩和型通所介護」(通所型サービスA)を運営するに当たっての情報を紹介します。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』 ローラー針を使用した施術は保険請求が認められるか
Q&A『上田がお答えいたします』 ローラー針を使用した施術は保険請求が認められるか
2023.06.23
Q.
神経痛の同意書のある患者さんにローラー針のみを用いた施術を実施しました。穿刺による鍼施術は行いませんでしたが、ローラー針のみでも療養費の保険請求が認められますか? (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』56 素問・十八 『平人気象論』
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』56 素問・十八 『平人気象論』
2023.06.23
「平人」の意味は、日本語では普通の人を指しますが、中国語では健康な人という意味もあります。 (さらに…)
『ちょっと、おじゃまします』 専門用語はいらない。 必要なのは「ゆるめる」こと 兵庫県芦屋市<天佑鍼灸院>
『ちょっと、おじゃまします』 専門用語はいらない。 必要なのは「ゆるめる」こと 兵庫県芦屋市<天佑鍼灸院>
2023.06.23
「築50年の家の配管はどうなっている?」と体の状態を身近なものに置き換え説明する伊坂弘一郎先生。「難しい専門用語を理解しても良くならない。リラックスして筋肉をゆるめ、老廃物を流すことが根本」と話します。 (さらに…)
2022年度の鍼灸受療率5.7%、前年度より微増
2022年度の鍼灸受療率5.7%、前年度より微増
2023.06.15
2022年度の鍼灸の年間受療率が5.7%であることが分かった。明治国際医療大学学長・矢野忠氏を班長とする調査研究班らが実施した。
鍼灸受療率は前年度より1.3ポイント上昇し、2019年度以来の5%台となったが、依然として低迷が続いているといえる。一方、あん摩マッサージ指圧の受療率は15.5%で、前年度比1.5ポイントの減少だった。研究班は「なぜ両者の年間受療率の変化に違いが生じたのか、本調査では明らかにできなかったが、COVID-19の及ぼす影響の違いが考えられる」としている。回答数は1,221人。
詳細は、今後弊紙で取り上げる予定。
海外でも活躍する美容鍼灸師 知識やテクニックを紹介 大阪府鍼灸師会令和5年度第一回学術講習会
海外でも活躍する美容鍼灸師 知識やテクニックを紹介 大阪府鍼灸師会令和5年度第一回学術講習会
2023.06.09
美容鍼灸の今とこれから
大阪府鍼灸師会の第一回学術講習会が5月14日に大阪府鍼灸師会館(大阪市北区)とウェブで開かれ199人が受講した。 (さらに…)
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』62 第18回日本レーザーリプロダクション学会学術集会 in 愛媛 その2
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』62 第18回日本レーザーリプロダクション学会学術集会 in 愛媛 その2
2023.06.09
前回の続きです。標記学会は生殖医療における光治療の活用を中心に発表する学会なのですが、7年前に私が呼ばれて以来鍼灸は毎年発表の定位置を確保するようになりました。そして今後は鍼灸に限らず、統合医療全体を視野に入れた運営に舵を切ることになりそうです。 (さらに…)
柔整・兵庫社団と神戸市 高齢者見守りに関する協定を締結
柔整・兵庫社団と神戸市 高齢者見守りに関する協定を締結
2023.06.09
施術所で、往療先で 地域包括ケアの一環
公益社団法人兵庫県柔道整復師会が4月26日、同県神戸市と高齢者の見守りに関する協定を締結した。同協定は神戸市が平成23年度より開始した「協力事業者による高齢者見守り事業」に基づいたもので、同市のあんしんすこやかセンター(地域包括支援センター)が兵庫社団のほか、多くの団体と連携することで高齢者の地域見守り活動を全市的に展開している。 (さらに…)
『治療院に介護予防事業をプラスした総合事業の展望』 第2回 基準緩和型通所介護の開業準備とは?
『治療院に介護予防事業をプラスした総合事業の展望』 第2回 基準緩和型通所介護の開業準備とは?
2023.06.09
前回、総合事業の全体的な概要をお伝えし、イメージをつかんでもらったと思います。では今回、どのように総合事業の「基準緩和型通所介護」(通所型サービスA)の開設に向け、準備をすればよいかを説明します。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』212 「健康ガイドライン」策定へ、エビデンス構築にテコ入れを
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』212 「健康ガイドライン」策定へ、エビデンス構築にテコ入れを
2023.06.09
あっという間に5月の爽やかな季節が終わりを告げ、西日本では早々に梅雨入り宣言がなされました。今年はエルニーニョ現象の影響があるらしく、冷夏になるかと思いきや、ラニーニャ現象の影響で、猛暑になるかもしれないのだそうです。極端なのはやめて欲しいですね。 (さらに…)
連載『中国医学情報』219 ニキビの耳穴刺絡・貼圧治療―治療頻度をランダム化比較 ほか
連載『中国医学情報』219 ニキビの耳穴刺絡・貼圧治療―治療頻度をランダム化比較 ほか
2023.06.09
☆ニキビの耳穴刺絡・貼圧治療―治療頻度をランダム化比較
河北中医学院鍼灸推拿学院・高亜玉らは、ニキビ(尋常性痤瘡)患者90例で耳穴への刺絡・貼圧治療の治療頻度別効果を比較(中国鍼灸、2022年6期)。
対象=患者90例、平均21(18~35)歳。これをランダムに3群(週1・週2・週3回)各30例に分けたが、脱落11例。週1群:28例(男4例・女24例)、罹患期間平均62.3カ月、BMI平均20.7。週2群:26例(男10例・女16例)、罹患期間平均66.0カ月、BMI平均21.2。週3群:25例(男7例・女18例)、罹患期間平均60.9カ月、BMI平均21.4。いずれも治療30日以内の服薬と、7日以内の外用薬塗布なし。 (さらに…)