連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』65 素問・二十七 『離合眞邪論』
2024.03.25
間違ったやり方で鍼を刺してしまうと、気が抜け出て戻らず、病は治らないばかりかどんどん積み重なっていきます。 (さらに…)
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』65 素問・二十七 『離合眞邪論』
連載『あはき師・絵本作家 かしはらたまみ やわらか東洋医学』65 素問・二十七 『離合眞邪論』
2024.03.25
間違ったやり方で鍼を刺してしまうと、気が抜け出て戻らず、病は治らないばかりかどんどん積み重なっていきます。 (さらに…)
令和5年の家計調査 1世帯の治療院代2857円 微増ながら3年連続で増加
令和5年の家計調査 1世帯の治療院代2857円 微増ながら3年連続で増加
2024.03.08
長野市、奈良市、千葉市の順で多い
総務省が2月6日に発表した『令和5年の家計調査』によると、1世帯当たり昨年1年間に整骨院(接骨院)や鍼灸院で使った治療金額が2,857円となった。前年(令和4年)よりプラス3.4%(93円増)となり、微増ながらも3年連続で増加した。 (さらに…)
日本伝統医学総合研究所と日本内経医学会共催 中国留学経験を日本でどう活かすか
日本伝統医学総合研究所と日本内経医学会共催 中国留学経験を日本でどう活かすか
2024.03.08
2月4日に日本伝統医学総合研究所と日本内経医学会共催でシンポジウム『老中医の教えによる実践とその応用―中国留学経験と日本鍼灸へのまなざし』が都内の日本伝統医学総合研究所とオンラインで開催された。
教えをもとに日本の患者に合わせた治療を模索する
日色雄一氏(傳統醫學研究所日色鍼灸院院長)は平成16年から約7年間の中国留学と師事した鄭魁山教授や鄭俊江先生からの学びについて話した。
師らの鄭氏鍼法は1850年代におこり明の時代の鍼灸の主流となった流派。陰陽論、五行学説、八卦などを軸に、どの時間にどの穴に気が流れるかなども考慮する伝統鍼法だと解説した。中国は国策とし中医学を推進しており、中医は学校教育の中で育成された学院派と家伝や徒弟制度で継承された民間派の2通りあるという。
中医学の治療法は中医六芸とし、砭・針・灸・薬・導引・按蹻に大別されるが、細分化すると薬膳、薬敷、芳香療法、手診手療、耳穴療法など多様であると説明し「得意なものを伸ばし取り入れてはどうか」とアドバイスした。
揣穴は経穴の深さ、筋肉の厚薄、血管の有無、鍼感などを図る必要不可欠な操作だと話し、鄭魁山教授が「揣穴也是一種功夫!(揣穴は一種の鍛錬だよ)」と話したエピソードも紹介。実技では合谷を使う揣穴、提挿、捻転の様子や鼻鍼などを見せた。
(さらに…)
施術所向けオン資 専用アプリの入手&設定が必要
施術所向けオン資 専用アプリの入手&設定が必要
2024.03.08
4月から運用が始まる「柔整・あはき療養費のオンライン資格確認(オン資)」について、2月中旬以降、全国の施術所宛てに厚労省から案内封書が届いており、オン資の利用に当たって必要な準備が求められるようになってきた。紙など現行の保険証が廃止され、オン資が義務化される12月2日までは時間的にまだ余裕があるが、早めに対応したいところだ。今回は、患者情報の読み取り時に利用する専用アプリの入手や設定方法について概説する。 (さらに…)
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』71 心がけ
連載『不妊鍼灸は一日にして成らず』71 心がけ
2024.03.08
今年は強い院作りについて稿を重ねています。私が主宰する地力塾ではそれを詳説しています。入塾された先生方に配布した冊子にある「16の心がけ」の章から内容を少し紹介します。
心がけ1は「仕事を好きであること、好きになること」。友達と飲みに行くより、何をするより仕事が好きになれば、きっと境地が開けます。そのために好きになる要素が必要です。私の場合は、改善した人はなぜ改善したのか、しなかった人は何が悪かったのかを考えて、次の患者さんにその答えを生かし改善できることが、最大の喜びでした。
当院には様々な症状の患者さんが訪れます。例えば昨年の新患数151人のうち不妊の新患は52人にすぎず、あとは他の疾患です。では、なぜ誰もできなかった不妊に対する鍼灸の効果の分析ができたかというと、患者さんの継続率が非常に高く、長期間の経過観察が可能だったからです。 (さらに…)
『ちょっと、おじゃまします』 認知の悩みを運動やゲームをしながらざっくばらんに話せる場所 大阪市生野区<もも鍼灸整骨院>
『ちょっと、おじゃまします』 認知の悩みを運動やゲームをしながらざっくばらんに話せる場所 大阪市生野区<もも鍼灸整骨院>
2024.03.08
整骨院の休業時間に認知症カフェ(オレンジカフェ)を開いているのはもも鍼灸整骨院。スタッフの宮原佳子さん主導で、院長の溝口薫先生のサポートのもと家に引きこもるお年寄りを減らし、元気にする活動に取り組んでいます。コロナの自粛を経て2月に再開したカフェを体験してきました!
到着したらまず「記憶カード」選びから。カラフルな画用紙に単語や文章を書いたカードを1枚ひくと、宮原さんが「覚えてくださいね」と声をかけ、回収します。そのあとはお茶とお菓子でいっぷく。溝口先生もまじえ自然と会話がはじまります。 (さらに…)
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』230 経済発展を続ける東南アジアで増えるうつ病
連載『織田聡の日本型統合医療“考”』230 経済発展を続ける東南アジアで増えるうつ病
2024.03.08
ベトナムのホーチミンへ行ってきました。コロナ後に最も成長した航空会社は「ベトジェット」だそうで、今回の渡航はベトジェットを使ったのですが、ほぼ満席でした。
最近の米国の新聞によると、ベトナムの経済がダイナミックに発展し、外国企業に多くのチャンスをもたらしているそうです。ベトナムのマクロ経済が安定的に発展しており、外国人投資家の投資先として望ましいと評価していました。
実際、ホーチミン市内はとても活気に満ち、戦争の影響といわれていますが、平均年齢が若く、周辺は土地がたくさんあります。中国のような急速すぎる土地開発もなく、着実に成長していっている印象です。道路には多くの車やバイクが走り、交通事故がいつ起きてもおかしくないような混沌とした混雑ぶりですが、気になったのは、交通事故で亡くなる人数より、自殺者数の方が多いという点です。 (さらに…)
桜雲会から新刊 すべて世のため、後のために 塙保己一とヘレン・ケラー
桜雲会から新刊 すべて世のため、後のために 塙保己一とヘレン・ケラー
2024.03.08
社会福祉法人桜雲会から新刊『すべて世のため、後のために 塙保己一とヘレン・ケラー』が発刊された。著者は障害のある子どもの教育や障害者理解推進の活動に取り組む堺正一氏、絵は吉澤みか氏。48頁、2,750円(税込)。
ヘレン・ケラーが「人生の目標」と話し、心の支えとしてきた人物、塙保己一(はなわほきいち)の生涯をまとめた絵本。幼くして視力を失った保己一が、学問の道を志し江戸で身を寄せた先は、はり治療で評判の雨富須賀一検校の盲人一座だった。ところが修行に身が入らない保己一は思いをうちあけ、検校は意志を受け入れる。感謝の思いであん摩の修行と学問にはげみ、ついには『群書類従』の編集や和学の研究・教育機関で教育に当たるようになる。
ヘレン・ケラーと保己一に共通するのは「心の目」。それぞれ、平和と学問の発展という目標は違えども、障害を持ち苦難にみまわれながらも後世のため歩んだ偉人であると伝える。英訳もあり。 (さらに…)
連載『中国医学情報』228 中・重度癌性疼痛患者のオピオイド耐性への鍼治療効果―経穴と非経穴をランダム化比較 ほか
連載『中国医学情報』228 中・重度癌性疼痛患者のオピオイド耐性への鍼治療効果―経穴と非経穴をランダム化比較 ほか
2024.03.08
☆中・重度癌性疼痛患者のオピオイド耐性への鍼治療効果―経穴と非経穴をランダム化比較
南京中医薬大学付属病院・李莎らは中・重度の癌性疼痛患者60例でのオピオイド(麻薬性鎮痛薬)耐性への鍼通電治療の影響を報告(上海鍼灸雑誌、2023年9期)。
対象=同院鎮痛科の患者60例。男31例・女29例、平均年齢約67歳、平均罹患期間約42カ月、モルヒネ平均使用量約88mg/日。疼痛部位は胸痛27例・腰背痛5例・腹痛13例・四肢痛7例・全身痛8例。これらをランダムに、経穴群・非経穴群各30例に分けた。
治療法=両群とも鎮痛にオピオイドを使用。
<鍼通電:経穴群>①取穴―左右の内関・足三里。②操作―内関は直刺20~25mm、足三里は直刺30~35mm。平補平瀉法、得気後は手法停止し通電(疎密波:2/100Hz)30分間、毎日1回、連続14日間。
<同上:非経穴群>①取穴―同上穴の周囲15mmの非経穴。②操作―経穴群に同じ。 (さらに…)
Q&A『上田がお答えいたします』薬剤を処方された場合、医科との併給問題はどうなる?
Q&A『上田がお答えいたします』薬剤を処方された場合、医科との併給問題はどうなる?
2024.03.08
Q.
はり・きゅう療養費、あん摩・マッサージ療養費、柔整療養費は同じ療養費であっても医科との併給において異なる運用となっていますが、内服薬等の薬剤が保険医療機関から処方された場合、いずれも療養費は認められないのでしょうか。
A.
薬剤処方に関しての療養費支給の可否ですね。大枠でいうと「課長通知によりはり・きゅう=×、事務連絡によりマッサージ=〇、保険者判断により柔整=△」といったところです。
私たちの取り組みにより、あん摩・マッサージ療養費においては医科で実際にマッサージが行われておらず、単に薬剤が処方されただけでは医科との併給にならないことが事務連絡の発出で解決済みです。 (さらに…)
第1回日本地域健康医療コミュニティ研究会 地域×養生=健康+α
第1回日本地域健康医療コミュニティ研究会 地域×養生=健康+α
2024.03.08
第1回日本地域健康医療コミュニティ研究会が1月28日に大阪府吹田市の明治東洋医学院専門学校で開催された。『地域の健康コミュニティを構築する』をテーマに地方行政、教育機関、企業などがそれぞれの目線で地域活性と健康について報告した。
wellness / well-being、予防・健康維持の先へ
開会に際して代表の伊藤和憲氏(明治国際医療大学大学院鍼灸学研究科・教授)は医療機関や健康施設はもちろん、企業や商店も地域住民の健康を目指している。それぞれが独自に動くのではなく、情報を共有することで特徴を生かした有機的な連携が取れると語った。同会は「住むだけで健康になる街づくり」をコンセプトに発足、新しい地域社会・健康の形を探っていきたいとした。
(さらに…)
連載『汗とウンコとオシッコと…』235 遅いが故に
連載『汗とウンコとオシッコと…』235 遅いが故に
2024.03.08
紅梅、白梅が散り、3月末に開花する遅咲きの梅が咲きだした。雪の少ない短い冬だったようだ。フキノトウは一気に顔を出し、ウグイスは泣き声の練習する間もないほど駆け足での春の到来だ。一カ月早い春は身体にどんな影響があるのか。夏の脈に近づくように緩んでくるのだ。最近は緩み、たるみの病が多く見かけられる。
特にエストロゲン過剰の女子は緩みのために不定愁訴が多く現れ、これも治療師をラビリンスに招き入れる原因にもなるのだ。
……
来院したのはやせ型で線の細そうな32歳の男性、安田さん。彼の細君は産後に横転先生に調えてもらった経緯があり、彼女に強く勧められ来院した。
主訴は心痛。半年前からチクチクする痛みがあるという。稀に不整脈が現れるが、労作性の反応は全くなく、気短や咳嗽もない。検査をすると心電図にやや異常があるが、今のところ大きな心配はないということで経過観察になった。 (さらに…)
連載『未来の鍼灸・柔整を考える』第13回 オンライン診療・バーチャル治療
連載『未来の鍼灸・柔整を考える』第13回 オンライン診療・バーチャル治療
2024.03.08
コロナ禍によりオンライン診療が急激に広まりました。オンライン診療とは、スマートフォンやタブレット、パソコンなどの情報通信機器を使って、離れた場所からリアルタイムで医師や医療関係者からの診療やアドバイスを受けることを指します。患者は医療機関に行くことなく、予約、診察、処方、決裁までをインターネット上で行うことができることから、利便性が高いのが特徴です。
当初、オンライン診療は、「遠隔診療」と呼ばれ、離島や山奥の患者など、必要な診療を対面で受けられない場合に限って認められていました。やがて2018年にルールが整備され、呼称も「オンライン診療」に変わると、2020年には新型コロナウイルスの感染拡大により、オンライン診療を受けられる対象が広がりました。ただし、原則として初診は対面の診療が必要であり、生活習慣病などの慢性疾患だけが適応とされ、導入は進みませんでした。 (さらに…)
鍼灸学系大学協議会、コアカリへのパブコメ募集
鍼灸学系大学協議会、コアカリへのパブコメ募集
2024.03.06
鍼灸の教育課程を設置する大学で結成する鍼灸学系大学協議会(JSACU、矢野忠理事長)が、現在作成中の「鍼灸学系大学教育モデル・コア・カリキュラム」に対するパブリックコメントを広く募集している。3月31日まで。
モデル・コア・カリキュラム(コアカリ)は、大学卒業時までに身に付けておくべき、必須の実践的能力(知識・技能・態度)に関する学修目標等を示すもので、既に医学教育、看護教育、理学療法教育などの分野で作成されている。
現行の鍼灸教育では、学校養成施設認定規則にカリキュラムと教育内容の概要が記載されているものの、鍼灸師に必要な知識・技能の具体的項目と到達目標が明記されておらず、卒業時に最低限身に付けておくべき項目について言及されていない。モデル・コア・カリキュラムのない現状においては、国家試験の出題基準が教育指針として代替的に用いられている状況にあり、鍼灸教育の質の保証のためにもモデル・コア・カリキュラムの作成が必要であるとして、同協議会が取り組んできた。
今回のパブコメ募集の目的については、「コアカリ(ドラフト版)を幅広く紹介し、初版の作成に向けた基礎的資料として活用する」としている。
鍼灸学系大学協議会ホームページ
『鍼灸学系大学教育モデル・コア・カリキュラム』に関するパブリックコメントの募集について
「小川未明文学賞」大賞に鍼灸師の古都こいとさん
「小川未明文学賞」大賞に鍼灸師の古都こいとさん
2024.03.04
未来の子供のための児童文学を募る「小川未明文学賞」の大賞に、鍼灸師の古都こいとさんの『如月さんちの今日のツボ』が選ばれた。小川未明文学館のホームページで2月21日に発表された。
同作品は母を亡くした中学生の少年が、鍼灸師の父と2人の弟との暮らしを通して家族の絆を見つめ直すというストーリー。審査委員からは、心の動きをつぼを通して表現する点などが評価されたという。
古都さんは、第4回ポプラ社小説新人賞にて最終候補となり平成30年に『絵本処方院ウサミの謎カルテ』でデビューに至っている。
同賞は、新潟県上越市の小説家で童話作家の小川未明にちなむ文学賞。平成3年創設以来、未明の精神を引きつぐ「誠実な人間愛と強靭な正義感」育む作品を公募し、今年で32回目となる。
障害者自立更生等厚労大臣表彰を発表、あはき関係者が多数受賞
障害者自立更生等厚労大臣表彰を発表、あはき関係者が多数受賞
2024.02.29
2023年度の厚生労働大臣表彰の受賞者が発表され、このうち、障害者自立更生等において、8名のあはき関係者が受賞したことが分かった。表彰式典は2月13日に千代田区の東京會舘にて行われた。今回の表彰は、身体障害者または知的障害者であって、障害を有しながらも、現在、自立更生して他の模範とするに足りると認められる者に送られ、受賞者は以下のとおり。
阿部栄子氏(岩手県/鍼マッサージ師)
西田健治氏(福井県/鍼マッサージ師、治療院経営)
盛田政雄氏(鳥取県/鍼灸マッサージ師、治療院経営)
高橋 勇氏(大分県/鍼灸マッサージ師、高橋鍼灸院)
勝矢秀人氏(北海道/鍼灸マッサージ師、開業)
澤田ハツヱ氏(福岡県/澤田鍼灸治療院、自営業)
上野文雄氏(福岡県/鍼灸マッサージ師)
坂井 勉氏(和歌山県/鍼灸マッサージ師)
柔整・あはきのオン資、ポータルサイトで「よくある質問」随時公開
柔整・あはきのオン資、ポータルサイトで「よくある質問」随時公開
2024.02.27
12月2日から現行の保険証廃止に伴い、施術所でもマイナンバー等による患者の保険資格を確認する「オンライン資格確認」(オン資)の対応が迫られるなか、既にネット上に立ち上がっている「施術所等向け総合ポータルサイト」内に、「よくある質問」のページが開設されている。
オン資の仕組み・準備に関する基本的な質問と回答がまとめてられており、準備に取り掛かる際に目を通しておきたい。
テーマごとに項目が分かれており、現在、回答を設けているページは以下の通り。
オンライン資格確認(資格確認限定型)について
施術所等向け総合ポータルサイトの利用:ユーザー登録について
導入について
費用について
なお、購入した端末等(スマホやタブレット、カードリーダー)に対する費用補助が今回の導入時に設けられているが、申請に当たっては「申請手続きは1度のみ有効で、全ての機器を購入後にまとめて申請するよう注意が必要」と業界関係者からの情報も聞かれ、幅広く情報収集しながら進めることが求められそうだ。
不明な点等があれば、「オンライン資格確認等コールセンター」(電話:0800-080-4583・通話無料、メールアドレス:contact@iryohokenjyoho-portalsite.jp)まで。
あはき療養費 R6改定議論 「マッサージ包括化」実施見送りも
あはき療養費 R6改定議論 「マッサージ包括化」実施見送りも
2024.02.25
業界側は「今回導入すべき」と反発
1月25日、第30回あはき療養費検討専門委員会がオンラインで開催され、6月改定に向けて3度目となる「令和6年料金改定」の議論が交わされた。厚労省は当初、議題に挙げていた5つのテーマ全てを今回の改定時に実施する予定としていたが、ここに来て、「マッサージ施術の料金包括化」を先送りすることを含んだスケジュール案を示し、議論を促した。
検討議題となっている5つのテーマは、▽往療料の距離加算の廃止、▽離島や中山間地等に係る「特別地域加算」の創設、▽訪問施術料(訪問施術制度)の創設、▽マッサージ施術の料金包括化、▽同一日・同一建物の取り扱い。
厚労省が新たに提示したスケジュール案は、これまで保険者側が主張してきた意見を反映させたもので、「マッサージ施術の料金包括化」以外の4つのテーマをまずはとりまとめて、その後、3月末をめどに「マッサージ施術の料金包括化」を今回の改定に盛り込むかどうかを決めるという内容だ。 (さらに…)
第16回予防鍼灸研究会定例会 フレイルが進行する原因の中核にアパシー
第16回予防鍼灸研究会定例会 フレイルが進行する原因の中核にアパシー
2024.02.25
気力低下がフレイルを加速する
1月28日に第16回予防鍼灸研究会定例会がオンラインで開催された。テーマは『東西医療から読み解くフレイル』。
湯浅龍彦氏(鎌ヶ谷総合病院脳神経内科)はフレイルとは2001年にFriedらが提唱した内容をもとに日本老年学会が2014年、身体的要素のほか、精神・心理要素、社会的要素なども加味し提唱した指標であると話した。未病の状態で、加齢による衰えがあれど養生により回復可能であると説明した。
フレイルが進行する機序をフレイルサイクルとし、アパシーによる気力低下が食欲を低下させ、誘発されたサルコペニアによる筋肉量減少が運動能力を低下させる、など環状関係にあると示した。さらに低体重やけが、認知機能障害などが加わると、サイクルが回転し、悪循環に陥ると、社会的孤立をも招くと警鐘を鳴らした。 (さらに…)
「からだケアEXPO東京’24 第5回健康施術産業展」開催
「からだケアEXPO東京’24 第5回健康施術産業展」開催
2024.02.25
施術の商品・サービスが一堂に
施術所を支援する機器・サービスなどを集めた商談型展示会『からだケアEXPO東京'24第5回健康施術産業展』が3月12日(火)から3日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される。主催はブティックス株式会社(東京都港区)。来場事前登録で5千円の入場料が無料に。
同展は、接骨院、鍼灸院などの施術所の経営に必要な治療器・健康機器、備品・用品、経営支援サービス、健康関連用品などが一堂に会し、その場での商談も可能。5回目となる今回は、『からだケアアカデミー東京』が開催され、後藤多都椰氏(リンドウー治療院総院長)や大榎良則氏(日本柔整外傷協会理事長)といった著名な治療家の施術メソッドが体感できるほか、専門セミナーとして、塚原康夫氏(全国柔整鍼灸協同組合専務理事)や長尾淳彦氏(日本柔道整復師会会長)などが登壇し、計7題のセッションが行われる。詳細は同展ホームページ(https://karadacare.net/)を。