【レポート】第23回世界災害救急医学会(WADEM2025)にあはき業界から初参加
2025.07.02
災害世界学会で「鍼灸マッサージ」アピール、26年ぶりの日本開催で参加者が各国から1,300人超
執筆者:災害支援鍼灸マッサージ師合同委員会(DSAM)代表・是元佑太、同会役員・樽井俊郎
5月2日から6日まで、東京都新宿区の京王プラザホテルで開催された『第23回世界災害救急医学会(WADEM2025)』に鍼灸業界の一員として参加しました。
日本での開催は26年ぶりといい、オープニングセレモニーでは天皇皇后両陛下の長女・愛子さまがご登壇され、挨拶を述べられたこともあり、多くの報道陣が詰めかけ、注目度の高い世界学会として開かれました。大会テーマには『Knowledge叡智、Courage勇気、Solidarity連帯』を掲げ、世界中の災害医療、救急医療に関する経験や研究、提案などが発表されたほか、形式も多種多様なセッションが会場の至るところで行われました。
会期中は82カ国より1,307名が参加し、ここ十数年で最多で、またアジア開催としても過去最多の数だったそうです。ドクターの参加が600名以上で、そのほかコメディカルや行政職員、研究者など。日本人の参加者は200名ほどのようで、日本に居ながらにして海外に行ったような感覚が味わえた学会でした。
DSAMとセイリン社共同で体験ブース、「amazing!」と驚く声も
そんな中、DSAMでは、鍼メーカーのセイリン株式会社様と共同で企業展示ブースに出展し、鍼灸マッサージ体験会を行いました。
2日目から4日目までの3日間で体験ブースに来られた参加者は250名を超え、実際に施術を体験された方は219名と大盛況でした。通りがかりに声を掛けた際、「鍼の経験はあるが、その時は痛くてもうやりたくない」と答える外国人参加者もおられたようで、 (さらに…)