『鍼灸師・柔整師のための痛み学―UPDATE』4 痛みの中心レベル

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投稿日:2025.06.12

連載あはき柔道整復

 痛みの観察では、大まかな原因を問診で探り、どの組織の問題かを感度・特異度・尤度の高い検査で絞り込みます。一般的には、ここまでで病態把握は終わりとなりますが、症状が複数ある場合や痛みが長期化している場合は、さらにもう1つ考えなければならないことがあります。それが、「痛みの中心レベル」です。痛みの中心(病態)は、末梢、脊髄、脳の3つのレベルに分かれており、それぞれのレベルに応じて症状の現れ方が異なります。

 末梢レベルでは、問題が関節や骨、神経、筋肉といった末梢組織のみに限定しており、痛み以外の症状はほとんど存在しないのが特徴です。ぎっくり腰や変形性膝関節症などと患部は痛いものの、それ以外に症状が存在しない場合は、末梢レベルと考えられます。

 一方、脊髄レベルは末梢レベルから少し状態が変化します。

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連載あはき柔道整復

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