第38回経絡治療学会学術大会関西大会 技術と技能、その修得と伝授

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投稿日:2024.05.10

あはき学術・教育

 第38回経絡治療学会学術大会が3月23日、24日の2日間にわたり、京都市中京区の京都烏丸コンベンションホールにて開催された。テーマは『経絡治療の技術と技能―スペックの共有とテクニックの継承』。

教育で伝える「技術」、自ら磨き上げる「技能」

 会頭講演では、中根一氏(経絡治療学会関西支部長)が登壇し、『鍼灸師の技術と技能』と題して、特に技能の伝授・会得をするにはどうすればよいか解説した。

 まず、「技術」とは言語化可能な社会で共有できる知識であるとし、一方の「技能」は言語化が難しく個人に属する能力だとした。現在の鍼灸において、技術は教科書や授業で言語化されており、学校教育の現場を中心に普及・習得がなされていると説明した。技能については、日本髪の結髪師や金属の旋盤加工を例にあげ、達人の技能はその人の指先や経験によることが多く、鍼灸においても同様だと語った。

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