連載『食養生の物語』138『令和の米騒動から』
2024.11.23
投稿日:2023.03.24
白黒つけないベニガオザル やられたらやり返すサルの「平和」の秘訣
豊田 有 著
京都大学学術出版会 2,420円
ベニガオザルに惹かれた著者が、単身タイに渡り、一日千枚、多い日は三千枚の写真撮影、動画撮影と、21カ月に渡りのべ400頭の行動を記録した探求ドキュメント。
家系で順位が決まる日本ザルに対し、獲物があれば一斉に手を出し、やられたらやり返す。それゆえ激化しやすいケンカを止めるためか、腕をかむ、唇をつける、幼い小ザルが割って入るなど特有の和解行動が発達している。
食物分配やけがをした仲間の見舞い、交尾機会の共有など他にも珍しい行動はあり、「平和」が保たれる秘訣はなかなかに奥深い。
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