連載『柔道整復と超音波画像観察装置』199 野球肘の1症例から感じたこと

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投稿日:2021.10.25

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竹本晋史(筋・骨格画像研究会)

 野球選手の多くが経験している投球障害肘における病態は内側障害、外側障害、後方障害に分けられる。特に内側型の発生頻度が高く、検診を行っても内側型が多く確認された。これまで、ポジションと内側型障害の関係、外反ストレスによる内側側副靭帯の伸張度合、ソフトボールと内側型障害、等を検証してきた。今回は、過去に検診を行った選手が肘の内側を損傷し来院したので紹介する。選手は現在、大学2年生で硬式野球部に所属している。練習中のノックでボールを捕球後、送球した際に肘に激痛を感じ、その後、腕に力が入らなくなった。受傷翌日、当院を受診。右肘内側部に腫脹、圧痛が診られたため、超音波観察装置で観察した。

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