北里大学東洋医学総合研究所主催 養生シンポ、コロナ禍見据え

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投稿日:2021.10.10

あはきその他学術・教育

宮川氏の講演の様子。記事中の会場写真は北里大学東洋医学総合研究所提供

「自分養生」と「他者養生」語る

 北里大学東洋医学総合研究所主催シンポジウム「未病と養生」が8月22日、オンラインで開催された。

 宮川浩也氏(日本内経医学会前会長)の講演では、養生を自身の健康を増進する「自分養生」と、大切な人や生き物の世話をし、慈しむ「他者養生」に分類。家族のために自分も元気でいないと……と考えるように、自分養生は他者養生のための資源となるもので、また、他者養生の実践が自然と自分養生につながるとした。一般にイメージされる、食事や運動、サプリメントなどでアンチエイジングを目指す行いは自分養生であり、ルーツは馬王堆医書や張家山医書に見える、神仙家が不老長寿を目指す修業術にあると説明。60代の宮川氏から見た親世代の平均寿命が、こうした「神仙養生」の習慣があまり定着していないにもかかわらず大きく伸びたのは、生活環境の改善や医療の充実だけでなく、子供を育てるため無心に働いてきたことが、自然と自分養生になったと推察した。

 また、自分養生は健康増進、病気予防、病気治療に大別。健康増進には、努力家に向く神仙養生のほか、

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