第36回あはき療養費検討専門委員会、「訪問施術料の見直し」に発言集中
2026.03.11
投稿日:2026.03.16

黒澤一弘先生
あん摩マッサージ指圧師として治療室を営みながら、e-ラーニングを中心に解剖学の講師として活動しているのは黒澤一弘先生。旅を通し、指圧や東洋の伝統医療が海外では日本以上に評価され、治療家は憧れの職業となっていると実感しました。指圧のホリスティックな魅力は、ヨガや禅のように世界的ブームとなり日本に逆輸入される可能性を秘めていると考え、教育や発信に力を注いでいます。
かつては科学や生物を大学で学び、MR(医薬情報担当者)として活動していた黒澤先生。その後、旅好きが高じバックパッカーとしてアジアを周遊し、中国の寺院に住み込み太極拳の修行を行ったり、タイのマッサージ教室に住み込みタイ式マッサージを学んだりと様々な伝統医療を体験します。そんなころ、友人にケアを行い喜んでくれた時に「これがやりたかったんだ!」とビビッと衝撃が。さらに旅先で出会った海外の指圧師から「指圧をやるなら浪越流が向いている」と言われたそう。情報収集をしてみたところその特徴が腑に落ち、養成校入学を決意したといいます。
教員養成科でも学び、9年間専任教員として解剖学と指圧実技を担当し、2019年に独立。紡指圧治療室を開業しました。

伝統的な指圧スタイルを踏襲して畳の広々とした空間に

「指圧の心は母ごころ」。浪越徳治郎先生に見守られ治療する
黒澤先生の治療は、解剖生物学を基本に「いたわりや思いやりの心」で心身両面からアプローチを行う浪越指圧が根本。そこに鈴木林三氏の指圧技術と太極拳の身体操作の連動を応用した「押圧法」を組み合わせ、圧を繊細にコントロールしながら全身を調整します。
指圧と温度の関係も重視し、専用の温熱瓦による冷え取りもほとんどの患者に行うそう。温めたセラミック瓦による遠赤外線と湿熱は、結合組織の柔軟性を高め指圧を効果的に行えます。じんわり温もる心地よさは、緊張をほどき人の手が与える安心感の向上にも寄与。心身ともに相乗効果が期待できます。
患者の多くは痛みの相談で7割くらいが女性、50代以上が多くなっています。同業者もしばしば訪れます。

黒澤先生の手元。あマ指師の仕事道具は手そのもの

温熱瓦「長久」。体に沿うようにアールがつけられ、湿熱が体を芯から温める
黒澤先生は国試対策『解剖学e-ラーニング』の講師「かずひろsensei」としても活動中。教員経験を生かし、鍼灸学生や医学生に解剖学を教えています。
きっかけは
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