YouTube動画で「あはき師・柔整師のこと知って!」、厚労省作成
2026.03.12
投稿日:2025.09.11
8月24日に大宮呉竹医療専門学校(さいたま市大宮区)にて『第2回あん摩マッサージ指圧甲子園2025』が開催され、北海道から沖縄まで全国のあん摩マッサージ指圧師養成学校の学生30名が参加した。
主催は一般財団法人一枝のゆめ財団と社会福祉法人日本視覚障害者団体連合。大会長の矢野忠氏(一枝のゆめ財団理事長)は、近年「心の病」増加により全人的なアプローチを行える「手によるアプローチ」の必要性が高まっていると強調し、「スペシャリストとして成長してほしい」と励ました。

昨年の最優秀賞受賞校・四国医療専門学校代表より優勝カップの返還を受ける矢野氏。カップをかかげ「これを目指してがんばってくださいね」とにっこり

開会の辞を述べる実行委員長の坂本一氏(一枝のゆめ財団理事)

競技説明を行う審査委員長の太田一郎氏(はりきゅうマッサージゆうあケア)。会場はピンと張り詰めた雰囲気
大会の応募資格は盲学校・専門学校においては第2学年以上、大学においては第3学年以上の学生。競技の内容は骨と筋の触察と背腰部への施術を各15分、3名の審査員に対し行う。
競技中は手の感覚に集中するように黙々と施術を行う学生や、臨床を想定し「仕事は何ですか?」「スポーツはしますか?」など声をかける学生とさまざま。中には「先生に胸を借りるつもりで挑んだ」と、スキルの上達方法や就職などの相談をしながら和やかに施術に取り組む姿も。
今回から施術後はフィードバックの時間が設けられている。「手が温かいのは持って生まれたアドバンテージになっている」「圧が入りやすい。特に女性の場合は様子に注意して」「触れる時、離す時も気を抜かないで」など励ましの言葉やアドバイスの後は、あちらこちらで「貴重な話をありがとうございました」「勉強になりました」など感謝の声が聞かれた。

競技の様子。フィードバックを受け、回を重ねるごとに精度も磨かれていく

フィードバックの様子。アドバイスや感触で改善点を確認する
昨年好評だった実技交流会は、今年は「競技」に並ぶもう一つの目玉として時間もスペースも充実させ開催された。学生の主体性に任せながらも、よりスムーズに多くの学校と技術交流ができるよう、ベッドへの誘導や空いた生徒同士のコーディネート役を設け、会場は始終賑わった。
「自分がやっていることをいろんな人に試せた」「いろいろな方法があり治療は自由だと感じた」「皆と技術の共通点もあり自信がついた」など感想の中で、「学校により教え方が全く違う。貴重な体験ができた」などとほとんどの学生が驚きを口にした。また、昨年の評判を知り「実技交流会を目当てに来た」という声も。

会場は学生でいっぱい。学びたいという意欲が伝わってくる空間に

技術を説明しながら体験し合い、意見を交換する。その様子を見るのも勉強になると学生
最優秀賞は森一蕗さん(大宮呉竹医療専門学校)。優秀賞は鈴木佳名子さん(大阪府立大阪南視覚支援学校)、松林隼人さん(国際鍼灸専門学校)。森さんは「あん摩マッサージ指圧の勉強や練習をがんばってきて、この雰囲気の中で切磋琢磨できて良かった。これからの自分のためになることがいっぱいあった」とコメントした。
藤井亮輔氏(一枝のゆめ財団理事)は「大会にチャレンジしたこと自体、意義深いこと。自身が成長する機会となり、全国に感動と希望を届けてくれた。若い世代が輝く大会が必要だと確信し次回も開催することにした。来年もここに集まり教育界・業界に新風を吹き込んでほしい」、齊藤秀樹氏(学校法人呉竹学園理事)は「大会が社会に認知されるには継続が必要。埼玉県知事とも話を重ね大宮の地をあん摩の聖地にしたいと考えている。『打倒大宮呉竹!』と強い意志を持って次回も挑んでほしい」と力をこめ呼びかけた。次回開催は令和8年8月23日(日)、会場は大宮呉竹医療専門学校。

閉会式の様子

左から松林さん、森さん、鈴木さん

競技を行う森さん。フィードバックは持ち帰り友人と共有して感触を確かめたいという
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全ての受賞者は以下のとおりとなっている。
【最優秀賞】
森一蕗さん(大宮呉竹医療専門学校)
【優秀賞】
鈴木佳名子さん(大阪府立大阪南視覚支援学校)
松林隼人さん(国際鍼灸専門学校)
【フレアス賞】
井口光世さん(栃木県立盲学校)
小川結花さん(岩手県立盛岡視覚支援学校)
吉田藍美さん(四国医療専門学校)
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