『鍼灸師・柔整師のための痛み学―UPDATE』7 痛みにおける前頭前野の役割

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 痛みは原始的な感覚であるがゆえに、様々な修復を受け、その感覚を変化させることが知られています。その中で、近年注目されているのが前頭前野です。

 前頭前野は脳の「司令塔」ともいわれる部位で、考える・計画する・気持ちをコントロールするなど、人間らしい高度な働きを担っています。例えば、勉強や仕事で目標を立てて実行する、感情に流されず冷静に判断する、相手の気持ちを想像して行動するなどに欠かせません。前頭前野がうまく働くことで私たちは社会生活をスムーズに送り、創造的なアイデアを生み出すことができます。一方、前頭前野の機能が低下すると、注意力や記憶力の低下、計画や判断をする力に障害が起こり、仕事や日常生活に支障をきたします。感情を抑えにくくなり、怒りっぽさや無気力、うつ状態がみられることもあります。特にアルツハイマー病や前頭側頭型認知症では前頭前野の障害が大きく関わり、性格の変化や社会性の低下につながることがあります。

 他方、

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あはき学術・教育柔道整復連載

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