鍼灸師と精神科の連携強化をめざすAPネットワーク、参加呼びかけ
2025.06.30
投稿日:2025.06.09
全日本鍼灸学会は5月31日、会員の優秀なる研究業績を称える「高木賞」の授賞式を第74回学術大会名古屋大会内で行った。
2024年の高木賞を受賞したのは、村橋昌樹氏(埼玉医科大学病院東洋医学診療科)らの『観察データを用いた慢性一次性筋骨格系疼痛に対する鍼治療効果の検討』だった。高木賞の選出は2019年以来の6年ぶりとなる。
選考委員長の吉田成仁氏が壇上で総評を行い、今回の候補論文13本について、「研究目的の意義」や「独創性」、「研究方法」、「再現可能性」、「学問領域への新たな貢献」などの側面から、科学的な基準に適合しているかも含めて総合的に評価したと述べた。
村橋氏らの高木賞受賞論文については、「慢性一次性筋骨格系疼痛に対する鍼治療の臨床での有効性を検証しており、観察研究の重要性や貢献度が高く、内容としても質の高い原著論文で賞に値する」と、選考委員会の結論を伝えた。
2024年高木賞を受賞した村橋氏(右)と、トロフィーを渡す若山育郎会長(左)
授賞式の後に記念講演を行う村橋氏
また併せて、研究業績に対して今後の期待や激励の意味を込めた「高木賞奨励賞」も選出され、松浦悠人氏(東京有明医療大学保健医療学部鍼灸学科)らの『Acupoints used in acupuncture-based randomized controlled trials for major depressive disorder: A systematic review』が受賞した。
高木賞奨励賞を受賞した松浦氏
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