第59回現代医療鍼灸臨床研究会、「疲労」に挑む鍼灸の最前線

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投稿日:2025.06.03

学術・教育あはき

 第59回現代医療鍼灸臨床研究会が4月29日にオンラインで開催された。『疲労と鍼灸―臨床最前線』と題して、疲労のメカニズムや治療方法、鍼灸の新たな活躍領域など、複数の角度で発表が行われた。

「起床後3時間」で見抜く本当の疲労

 基礎講座では山崎翼氏(明治国際医療大学鍼灸学部鍼灸学科)が『疲労の病態と鍼灸治療』と題して講演。疲労と疲労感の違いや評価方法、鍼灸治療の新たなアプローチについて、多角的な視点から解説した。座長は坂口俊二氏(関西医療大学大学院)。

 疲労とは、心身への過負荷により活動能力が低下した状態であり、発熱や痛みと並ぶ生体の重要なアラームであると説明。休息を促すためのサインでもあり、疲労感はその自覚的な感覚を指すと補足した。次に、疲労には肩こり、腰痛、頭痛などの身体的疲労と、イライラ、不安、食欲不振といった精神的疲労の2種類があるとし、そのどちらも自律神経の乱れや神経細胞の酸化が主な原因であると述べた。

 また、疲労の深刻度を測る一つの目安として、

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