Q&A『上田がお答えいたします』異なる施術所から同じ患者の訪問施術料を算定できる?
2025.08.15
投稿日:2025.05.30
5月20日より『鍼灸安全対策ガイドライン2025年版(改訂第2版)』が全日本鍼灸学会(全日)のウェブページで公開されている。2025年版では、前回作成された『鍼灸安全対策ガイドライン2020年版』に、パブリックコメントや直近5年に起こった国内外の有害事象などの情報を精査し、加筆修正を加えた。
編集は前回に引き続き、全日の臨床情報部安全性委員会。今回の改訂に際しさらに6名の新メンバーが加わり、委員会内に「ガイドライン改訂ワーキンググループ」を編成し作業を行った。
今回の主要な改定個所は次のとおり。
『安全対策の一般的要求事項と注意事項』の章において
鍼灸の禁忌および、注意を要する部位の見直しにより、「直接灸」「間接灸」の表記を削除、顔面部への施灸に関する記載を改訂
『有害事象防止対策』の章において
気胸を臓器および神経損傷とは独立した新たな項目として設け、注意を要する具体的な行為や手技を明記した。「副作用(有害反応)」の項目内の「抜鍼困難(渋鍼)」に関する対策とし、折鍼防止の観点から避けるべき行為を追記
『関連療法の安全対策』の章において
「低周波鍼通電療法」の項目を見直し、定義を明確化した。施術にあたり、事前に医療機器の添付文書などを確認し、それに基づき実施するよう提言
また、パブリックコメントに対しての回答も同ページにて公開されている。
同委員会の菅原正秋委員長は「鍼灸師にとって安心・安全な施術を提供することは、治療効果を出すことと同様に重要な使命です。ぜひ日々の臨床における安全対策の道標として本ガイドラインを活用してほしい。治療時の具体的な手順や方法については、同委員会が作成した『鍼灸安全対策マニュアル』を参考になさってください」とコメントを寄せた。
この記事をシェアする
あわせて読みたい